・ジェルマ66のあゝ無感情海遊記
短期集中表紙連載 第25弾。このシリーズでは、ホールケーキアイランド編の事件以降のジェルマの様子が描かれています。
Vol.12「イチジ&レイジュ登場」
Vol.13「ジェルマの脱出」
トットランド脱出の際にビッグ・マムと交戦して敗れ、モンドールのブクブクの実の能力により人間標本にされてしまった
ニジと
ヨンジは、オーブンに担がれてホールケーキアイランドに運ばれ、ブラウニーらに引き渡されています。どうやらジェルマの科学を暴く研究材料として解剖される様子でした。
一方、ショコラタウンに2名の侵入者が出現。弟達を奪還するため、
レイジュと
イチジが早くもホールケーキアイランドに戻ってきた模様です。ジェルマの侵入を察知したブリュレはクラッカーにその事を伝えています。
ところが、人間標本のまま解剖されようとしていたニジとヨンジが、人間標本の
謎の発火により、ブクブクの実の能力から解放されています。
謎の発火後、ショコラタウンに居たはず?のイチジとレイジュが押し入って現場を制圧。ジェルマ4人は現場を立ち去っていくのでした。
発火の仕掛けと、イチジとレイジュの瞬間移動?のトリックは不明です。発火はスパーキングレッドことイチジの能力で説明はできそうですが、瞬間移動のトリックは協力者がいなければ困難でしょう。仮に、
対象の姿を他の姿に変えるミラミラの能力を持つブリュレがジェルマに協力していたと見ると、すんなりいきます。であれば、
発火のトリックはプリンが、ショコラタウンでジェルマと接触した際に仕掛けたものなのかもしれません。
つまり、プリンとブリュレは一芝居打っていたことになるでしょうか。
・幕引き
前回、ついに
ルフィに敗れた
カイドウは地面に叩きつけられた後、その勢いは衰えず、ワノ国の島の地中深くに沈み込み、地中のマグマ溜まりにまで到達しています。
また、一足先に
キッドと
ローのタッグチームに敗れた
ビッグ・マムはローがK・ROOMにより作った奈落に落ちており(1039話・
1040話)、カイドウと同じく地中のマグマ溜まりに落ちていました。
1050話
カイドウは直前に〝火龍大炬(かえんダイコ)〟なる技を披露していたため、マグマに落ちても無事なのでは?という気もしますが、カイドウがマグマ溜まりに落ちてしばらく経った後、マグマが爆発して海底火山が噴火しています(地中の断面図に予兆がある)。
この海底火山の噴火について、
モモの助は「
カイドウが幕引きのしめダイコ」と表現し、勝利宣言をしています。見聞色の覇気に優れたモモの助は、地中深くに沈んだカイドウの”声”が噴火と同時に消えたことを確認したものと思われます。
しかし、それでもなお、『ONE PIECE』ゆえに
カイドウの生死については曖昧です。実際、今回の決戦中にルフィの”声”も一度は消えましたから。
前回の考察では、ルナーリア族の
キングもルフィをジョイボーイとして認めて、今後、ルフィに協力することを期待していたわけですが、カイドウが死亡してしまうと敵対関係になってしまいそうです。
そこで思い出されるのが、
ルナーリア族の「
自然界のあらゆる環境下で生存できる」(
1033話)という特性です。キングはマグマ溜まりに落ちたカイドウを人知れず救出するのではないでしょうか。もしかすると、そのまま百獣海賊団を離れることになるかもしれません。少なくともワノ国から退場することになると思われます。
一方、同じくマグマ溜まりに落ちていた
ビッグ・マムの生死も気になります。
ゼウスという相棒を手に入れてパワーアップした
ナミですが、ビッグ・マムが死亡すれば、ホーミーズも消えるでしょうから、早速ゼウスとお別れとなってしまい、非常に残念です。
ビッグ・マム生存ルートとしては、カイドウの救出のついでにキングに救出されること、または、
ソルソルの実の能力によりマグマにソウルを与えてホーミーズ化することが考えられます。
・キビキビの実の能力
鬼ヶ島の決戦が終結し、
お玉のキビキビの実の能力によって家来になったSMILE達がどうなるのかということですが、その
効果期間は1ヶ月であることが判明しています。
つまり、”きびだんご”を食べた動物(またはSMILE)は1ヶ月経つと、お玉への従属が解かれ、元に戻りますが、そのまま、お玉に懐く場合もあるそうです。狛ちよはその例でしょうか。
・ワノ国再興
赤鞘の侍達、それに日和と共に花の都に現れた
モモの助(人型)は、討ち入りによりカイドウとオロチを成敗したことを告げ、光月家の跡取りである自身がワノ国を統治することを宣言するのでした。カイドウとオロチが討たれたこと、そして真の将軍家の帰還にワノ国は湧き上がります。
1051話
本話(1051話)では
しのぶのジュクジュクの実の能力により20年分成長した姿になった
モモの助に対する周囲の驚きは描かれず、そのまま章終わりの恒例のナレーション締めとなっています。
後の世に広く轟くワノ国の「名将軍」
「光月モモの助」はかくして!! ここに誕生した!!!
どうやら、しばらくの間はモモの助はかつて光月おでんが久里で町作りをしたように、荒廃したワノ国を再興するために尽力するつもりのようです。そのためか、「
開国」については「
まだしない」(1050話)と言って
ズニーシャに断りを入れて、ズニーシャはそのモモの助の判断に従っています。
つまり、開国(外交)よりもまずは内政からということか…。
しかし、「開国」はジョイボーイを迎え入れるための手段であり、ルフィがジョイボーイになるのであれば、この目的は既に達成されているため、「開国」をするしないは今となっては意味がないはずです。ズニーシャはモモの助と共に使命を果たすためにワノ国にやって来たわけでして、
ここでのモモの助とズニーシャのやり取りにおける「開国」はおそらく使命を果たす時を意味しており、モモの助がズニーシャを従えて海に出るのはまだ先という具合に解釈されます。モモの助にとってはワノ国再興の方が先に取り組むことだからです。
モモの助はジョイボーイの仲間として必要なはずなので、ルフィの船に乗ると予想していましたが、これはまだ先のことになるようです。つまり、最終章の流れは”ONE PIECEの真相”よりも”巨大な戦い”が先ということになるでしょうか。
モモの助がルフィの船に乗らない代わりに、
ヤマトはこれからルフィの船に乗ると言っています。あとはルフィが許可するかですが、ルフィは今、意識がない状態なので、ヤマトの加入についてはまだ分かりません。
ルフィがヤマトの申し出を断る理由はあまり見当たりませんが、ヤマトは”役割”としては必要性はなさそうなので、麦わらの一味に加わるというのはまだ懐疑的です。
また、本話でその様子が描かれていますが、百獣海賊団の残党はヤマトが率いていた方が何かと都合が良さそうです。したがって、ヤマトがルフィの船に乗るというよりは、
ヤマト率いる百獣海賊団が麦わら大船団に加わるのではないかと予想しています。
ルフィがヤマトの申し出を断る理由としては、ワノ国の再興を百獣海賊団に手伝わせるみたいなことが考えられるでしょうか。