アニメ「ワンピース」の新作映画『ONE PIECE FILM RED』(8月6日公開予定、監督:谷口悟朗、総合プロデューサー:尾田栄一郎、脚本:黒岩勉、キャラクターデザイン・総作画監督:佐藤雅将)の新情報発表特番が、8日、ONE PIECE公式YouTubeチャンネルにて配信されました。
解禁となった新情報は主に以下の3つです。
1)主要キャスト発表、ウタは歌唱が別人のWキャスト
2)ウタの劇中歌7曲、7組のアーティスト・作曲家が楽曲提供、主題歌はウタ歌唱
3)尾田栄一郎描き下ろし映画ビジュアル公開、入場者特典第1弾はコミックス巻四十億"RED"
映画あらすじも更新されており、
ウタとルフィは12年前にフーシャ村で会っていたようです。
<ストーリー>
世界で最も愛されている歌手、ウタ。
素性を隠したまま発信するその歌声は”別次元”と評されていた。
そんな彼女が初めて公の前に姿を現すライブが開催される。
色めき立つ海賊たち、目を光らせる海軍、
そして何も知らずにただ彼女の歌声を楽しみにきた
ルフィ率いる麦わらの一味、
ありとあらゆるウタファンが会場を埋め尽くす中、
今まさに全世界待望の歌声が響き渡ろうとしていた。
物語は、彼女が”シャンクスの娘”という衝撃の事実から動き出すー。
「世界を歌で幸せにしたい」とただ願い、ステージに立つウタ。
ウタの過去を知る謎の人物・ゴードン、そして垣間見えるシャンクスの影。
音楽の島・エレジアで再会したルフィとウタの出会いは12年前のフーシャ村へと遡る。
1)主要キャスト発表、ウタは歌唱が別人のWキャスト
映画主要キャラクターで歌姫である
ウタのキャスティングはマクロス方式で(
と言っていいのか分からないが)、
歌パートと演技パートの声優が異なるWキャストでした。演技パートは、私的には『だぁ!だぁ!だぁ!』『交響詩篇エウレカセブン』『フルーツバスケット』『ギャグマンガ日和』など(
全部古い!w)でお馴染みの
名塚佳織さん、歌パートはヒット曲「うっせぇわ」で一躍有名になった、高い歌唱力を誇る歌(い)手の
Adoさんです。
その結果、ウタの声はイメージしていたより低い印象かもしれません。
名塚さんはAdoさんの楽曲を聴いた上で、アフレコに臨んだらしく、歌声とウタの声が乖離しないように演技を寄せたみたいです。
もう一人の映画主要人物・
ゴードンの声はツダケンこと
津田健次郎さん。『遊戯王』の海馬瀬人役でお馴染みですが、『ワンピース』ではヴィンスモーク・ヨンジを演じています。正直、津田さんはヨンジにハマっていないと思っているのですが、ゴードンはどうなるか。
2)ウタの劇中歌7曲、7組のアーティスト・作曲家が楽曲提供、主題歌はウタ歌唱
ウタ歌唱の劇中歌が7曲もあるというのがまず驚きですが、架空の歌姫に7組のアーティストや作曲家が楽曲提供するという仕組みがまた面白いです。
さらに、映画公開を前に劇中歌の配信、ミュージックビデオ(MV)の公開がスケジュールされているようです。少なくとも7曲中5曲にMVが用意されている模様で、各MVは
AdoさんのYouTubeチャンネルで公開になるそうです。ウタに楽曲提供ということですから、当然MVはウタが出演するものと見られます。
そして早くも
中田ヤスタカさんが楽曲提供した主題歌「新時代」のティザーMVが公開になっています。中田ヤスタカさんが『ONE PIECE』に楽曲提供するのは、「ONE PIECE展」(2012年)のテーマ曲、『ONE PIECE FILM Z』(2012年)のオープニングテーマ曲以来、10年ぶり3度目となります。
ティザーMVはONE PIECE公式YouTubeチャンネルでの公開となるようです。
6月8日(水) 「新時代」ティザーMV(楽曲提供:中田ヤスタカ)
6月15日(水) 「新時代」MV
6月22日(水) 「私は最強」(楽曲提供:Mrs. GREEN APPLE)
7月6日(水) 「逆光」(楽曲提供:Vaundy)
7月20日(水) 「ウタカタララバイ」ティザーMV(楽曲提供:FAKE TYPE.)
7月27日(水) 「世界のつづき」ティザーMV(楽曲提供:折坂悠太)
8月3日(水) 「風のゆくえ」ティザーMV(楽曲提供:秦 基博)
8月6日(土) 「ウタカタララバイ」MV
8月10日(水) 「世界のつづき」MV
8月17日(水) 「Tot Musica トットムジカ」MV(楽曲提供:澤野弘之)
8月24日(水) 「風のゆくえ」MV
ウタの楽曲を聴き馴染んだ状態で劇伴を聴くことができるので、
映画を観に行く人が、映画館の音響の中でさながらライブ体験できるような…それこそ、映画の中で行われるウタのライブに行くような体験をすることができるというわけです。なかなか面白いです。
ウタ名義の音楽アルバムも早々に発売されるかもしれません。
名義はウタ starring Ado とかですか?(
どこかで聞いたことがあるような)
キャラソンってレベルじゃないです。
そして持ち歌が7曲もあるので、映画冒頭30分ぐらいはウタのライブかもしれません(笑)。
このように、
ウタという架空の歌手を実在するかのようにプロデュースする制作側の意図は明確で、極め付けは、3Dモデルのウタが動いて喋る「
ウタ日記」という動画がONE PIECE公式チャンネルで公開されていくようです。
ちょっとキツくて…時間がなくて全部観れていないですが(
3分程度の動画だけども)、これは
映画の前日譚的な役割を担っていると見られ、
人気歌手のウタが初ライブを前に配信しているという体なのだと思われます。
まさに
VTuberという感じで、これならボイスキャストを明らかにしない方が戦略的には良かった気もしなくはないですが、本格的にVTuberとして売り出すつもりもないでしょうからね。ともかく、映画の歌姫を全面に売り出したこれらの展開は、新鮮で興味深いです。
ウタのファンになった上で映画を観に行くのが『ONE PIECE FILM RED』を最大限楽しむ方法なのでしょう。
3)尾田栄一郎描き下ろし映画ビジュアル公開、入場者特典第1弾はコミックス巻四十億"RED"
『STRONG WORLD』以降、ポスタービジュアルは栄ちゃんが描き下ろしていますが、これまでの中で最も映画ポスターらしいイラストとなっています。映画のあらましも一目で分かりますからね。
恒例の
入場者特典の『ONE PIECE』コミックス配布(300万部)も決定しており、今回は「
巻四十億"RED"」だそうです。ナンバリングのインフレが止まりません(笑)。ただし、逸脱したナンバリングについては今更何も疑問に思わないのですが、わざわざ"RED"が付いているのは少し引っかかります。別のバージョンの巻四十億が入場者特典に投入されたりするのでしょうか。
8日に公開された新トレイラーでは主題歌とウタの声が入っています↓
今回の映画は内容的にもこれまでのワンピース映画とひと味違う上に、音楽絡みの仕掛けに非常にワクワクさせられます。ひと味やふた味どころか、七味ぐらい違う?…そんな『ONE PIECE FILM RED』が楽しみです。
実際に、
熱狂的なウタファンが生まれていたら、それはそれで引きますが(爆)。
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