・新四皇
四皇の
カイドウと
ビッグ・マムを倒した
ルフィ、
ロー、
キッドの3船長に世界政府はそれぞれ
30億ベリーの懸賞金をかけました。
30億ベリーが破格の懸賞金額だとされていますが、懸賞金額が賞金首の実力と世界政府に対する危険度を反映していることを考えると、
3船長の懸賞金額が横並びというのは不自然に見えます。
なぜなら、結果的にローとキッドはビッグ・マム(懸賞金額:43億8800万ベリー)をタッグで倒したのに対して、ルフィはカイドウ(懸賞金額:46億1110万ベリー)をサシで倒した上に、ルフィは世界政府が恐れていたゴムゴムの実の覚醒に至っています。そして、世界政府がとりわけルフィを危険視している証拠に、CP-0にルフィの暗殺命令を出しています(
1041話)。
したがって、ビッグ・マムをタッグで倒したローとキッドの懸賞金額が妥当だとすれば、ルフィの懸賞金額は本来妥当な金額より抑えて設定し、あくまでも
ルフィをワノ国の事件で名を揚げた3船長の中の1人として目立たないようにする世界政府の意図が読み取れます。
さらに世界政府(五老星)は、今回の新しいルフィの手配書から「D」の文字を外すように指示していたようです。この”
D外し”は海賊王になったロジャーの手配書(ゴール・D・ロジャー→ゴールド・ロジャー)でも行われたもので(
968話)、世界政府は”Dの一族”が目立たないように意図したものと考えられます。
しかし、”新聞王(ビッグニュース)”こと世界経済新聞社社長の
モルガンズが真実を求めるジャーナリズム精神を炸裂させ、そのような世界政府の情報操作を阻止したようです。情報操作の気配はワノ国から消息をたったCP-0の通信から察知したようで、どのように介入したかは不明ですが、おそらく世界政府に内通者が複数いると考えられます。
また、ルフィの覚醒状態の写真をルフィの手配書の写真にする工作も行った様子です。本来であれば、その姿は世に出ることはありませんでした。写真自体はワノ国にいたCP-0の唯一の生き残りのエージェント(名前は「ゲルニカ」と判明。イゾウと刺し違えたエージェントが「マハ」だったので、カイドウに処刑されたエージェントの名前もピカソに関連するもの? ※ゲルニカは代表作、マハは娘の名前)が撮影したものと見られます。
モルガンズは、変身したルフィの姿をゴムゴムの実の覚醒状態(ニカ)だとはもちろん認知しておらず、白い姿を神秘的だと感じている様子です。
そして四皇の2枚が落ちた今(残りはシャンクスと黒ひげ)、新四皇には
ルフィ、そして
バギーの名が挙がっています。既に5番目の「海の皇帝」と名が挙がっていたルフィ(
903話)は当然として、バギーがついに四皇にまで成り上がりました(笑)。
バギーら王下七武海は、世界会議で議決された
王下七武海制度の撤廃により、海軍に追われる本来の立場に戻っていたわけですが(
956話)、バギー率いるバギーズデリバリーは稼ぎ頭のハイルディンら新巨兵海賊団を失っても力は衰えていなかったようです。バギー自身が四皇になったことで、ますます強者達がバギーにもとに集まってきそうです。
一方、
ティーチ(黒ひげ)の懸賞金額は世界会議前後のワノ国編の幕間(925話、957話)で22億4760万ベリーのままであり、今回のローとキッドの懸賞金額30億ベリーを下回っています。四皇は海賊団のトータルバウンティ(懸賞金額総額)も評価されると思われるので、ローとキッドはその点が足りていないと見られますが、そもそも3船長の海賊同盟でルフィが筆頭と認識されているのかもしれません。それなら尚更、キッドは不服でしょうねw
現在までにティーチの懸賞金額が上がっているとすれば、その間に何か事件を起こしているものと考えられます。例えば、バギーを除く元王下七武海の一角を倒したとか?
・ワノ国の古代兵器
前回、麦わらの一味の中で唯一姿が見えなかった
ロビンは花の都の城内地下にある部屋にいました。この部屋には”歴史の本文(ポーネグリフ)”があり、やはりロビンは光月家と”空白の100年”について独自に調査していたようです。
そして、この部屋に
飛徹が現れています。
飛徹はどうやらロビンと二人で話したかった様子で、
自身の正体を明かしています。
飛徹の正体というのが、オロチの前のワノ国の将軍・
光月スキヤキです。
スキヤキは光月おでんの父であり、28年前に死んだとされていました(965話)。
正直、え〜〜…という感じなのですが、この部屋は元々、
将軍スキヤキの秘密の趣味部屋で、美少女こけしのコレクションが飾られ、刀鍛冶の道具や火床らしき作業場も見えます。刀鍛冶は趣味でしたが、才能はあったそうで、刀鍛冶の腕は本物のようです。いずれも、秘密の趣味だったので、飛徹が死んだはずのスキヤキだと気づく者はいなかったようです。
当人が趣味だと言っているので、おそらく刀鍛冶に師事したことはなく、「
天狗山飛徹」の名は勝手に名乗っているのでしょうか。しかし、「
三代鬼徹」の作者は飛徹(スキヤキ)であること(955話)、飛徹が「
二代鬼徹」を所持していたこと(912話)を考えると、飛徹が二代鬼徹の作者に師事していたように思えるのですが、このあたりはよく分からないです。「天狗山飛徹」の名は将軍の頃から使っていたのか、「三代鬼徹」はいつ作ったものなのか。
そして、スキヤキはオロチの謀略により亡くなったと国民に伝えられていたものの、実はこの秘密の趣味部屋に何年も幽閉されていたと言います。光月家に恨みを持つ
オロチがスキヤキを殺さず、死んだと偽って幽閉していた理由は謎です。
いつの日か、スキヤキは命からがら、この部屋から抜け出したそうですが、時既に遅し。その時には、光月おでんは死んだ後だったと言います。そして、今まで「ワノ国」を乗っ取られた責任を重く感じながら「天狗山飛徹」として正体を隠して生きてきたのでした。
付け耳たぶまでして(ぇ…
というか付け耳たぶってなんだ?w
おでんが死んだ後に脱出しているのに、どうして飛徹がおでんの形見の刀を預かっていたのか(955話)、という謎もあります。
飛徹の正体がスキヤキだとすると、このように色々と説明する必要が出てくるので、すっきりしないということはもちろん、スキヤキを好きになれないです。
お前、なんで討ち入りに参加しなかったんだよ・・・
女、子供、じじいまでもが死を覚悟して戦っていたのに・・・。
ともかく、ここで登場したスキヤキの役割は
光月家の将軍しか知らない(おでんは知らない)ワノ国の秘密を語るガイド役のようです。おかげで展開が早くなるので、討ち入りに参加しなかったことは目を瞑りましょうか。
ロビンは自身に正体を明かしたスキヤキに対して核心的な質問を尋ねます。
この国にある筈なの!!
古代兵器「プルトン」
アラバスタ王国の”歴史の本文”に記されていた
スキヤキの答えは「YES」です。
「プルトン」がモモの助であれば話は早いですが、「ポセイドン」の正体に気づいたロビンなので、それは無さそうです。しかもその場合、おでんの航海日誌で事足りているはずなので、(わざわざ生かされた)スキヤキが役不足になります。
また、プルトンに関しては設計図が存在しており(399話)、戦艦だとされています。それが真実ならば、ワノ国のどこか(たぶん地下?)に
戦艦プルトンが眠っていることになります。やはり消去法で「ウラヌス」がモモの助でしょうか。
ポーネグリフに古代兵器「プルトン」の在処がワノ国だと記されていることから、”ジョイボーイ”がワノ国にやって来るのは必然なわけですね。
・緑牛の能力
前回、ワノ国近海に現れた海軍大将・
緑牛はまず
兎丼の元囚人採掘場に向かった模様です。
なんと、荒野だった兎丼が
緑化しています。
寄生獣?w
百獣海賊団の残党は元囚人採掘場に投獄されていたのでしょうか。
ともかく、緑牛は
能力でその場を制圧した模様です。
採掘場内にも木が生い茂っており、
地中から伸びた根が人体を貫いて体から養分を吸い上げている様子です。緑牛の能力は草木に変身する超人系能力で、
周囲に能力の影響を及ぼしている覚醒能力者だと思われます。
緑牛の本名は
アラマキと判明しています。やはり独断でワノ国に乗り込んで来た様子で、緑牛は慕っているサカズキに褒められるために行動しているみたいです。
そのためにルフィの首も狙っている様子で、次は花の都に向かっています。
花の都は宴の最中です。
このあたりで海軍本部機密特殊部隊「sword」隊長(
956話)のドレークの出番でしょうか。
また、緑牛が単独でワノ国に来た理由は、現在、海軍はワノ国に派兵するほどの戦力がそもそも残っていないからみたいです。王下七武海制度の撤廃で各地に派兵したこと以外にも事件が起こっているのでしょうか。緑牛曰く「外の世界はメチャクチャだぞ」とのこと。
これまで海軍大将のモデルは昭和の名俳優が当てられていたわけですが、緑牛は誰でしょう??
顔だけだと誰だかピンと来ず、また松田優作さん?(青キジが「探偵物語」で、緑牛が「太陽にほえろ!」のジーパン…なわけない)とも思ったりするわけですが、どうやら太くて凛々しい眉毛とボサボサの髪の毛がポイントで、そして本名がヒントになっているみたいです。
若かりし日の
原田芳雄さんですね。
ヴィジュアルは1970年頃の日活時代(代表作『反逆のメロディー』)がモデルになっており、本名「アラマキ」は代表作の1つ『浪人街』で演じた
荒牧源内に由来しているようです。
ちなみに、胸に書かれた「死川心中」は落語の演目の一つ「
品川心中」をもじったものっぽいです。