23日発売のアイテム情報誌「GetNavi(ゲットナビ)」9月号は公開直前の新作映画『ONE PIECE FILM RED』(8月6日公開)の特集が掲載。表紙に
劇中衣装のルフィ、裏表紙に
シャンクスが登場しています。
特集では、
谷口悟朗監督のインタビュー(2P)、ウタの歌唱パートを務めた歌手の
Adoさんのインタビューと劇中歌全7曲のセルフライナーノーツ(2P)、ONE PIECEメディア担当の
高野健さんのインタビュー(1P)などが掲載されています。
『FILM RED』の制作経緯は、
『STRONG WORLD』以降のワンピース劇場版の敵役が大物のジジイやオッサンとワンパターンで飽きたということで、「
女子を描きたい」という動機があったことが初めに明かされていましたが、今回、高野さんが語った話では、歌姫ウタよりも先にまず「
音楽映画を作る」というところから『FILM RED』の企画は始まっていることが明らかになりました。
ーー『ONE PIECE FILM RED』の企画が立ち上がった経緯についても教えてください。
高野:2019年に尾田さんと打ち合わせをしたときに次回の映画をどうするかという持ち上がりました(※原文ママ)。音楽映画やりたいよね、となって、私がジャンプで『ROCK THE JUMP』という音楽記事を担当していたこともあり、尾田さんから音楽まわりのプロデュース役を任命されました。
尾田さんは音楽が大好きなので、『音楽映画は生半可な覚悟ではできないよ、ちゃんとできる?』と、ハッパをかけていただきました(笑)
ーー今作はキャスティングの豪華さもポイントですよね。
高野:まず、歌姫のウタは声に特徴がある人が良いよね、という話になり、尾田さんと相談してAdoさんにお声かけしました。二つ返事でOKをいただきました
ーー楽曲制作陣のラインナップも負けじと豪華です。
高野:谷口監督がストーリーの骨子を作っていくなかで、尾田さんがウタの半生もまとめていきました。その結果、『こういうイメージの7曲を作ろう』と。
AdoさんはこれまでボカロPの楽曲を歌うことが多かったですが、メジャーシーンで活躍する方の歌も聴いてみたいと、今回のキャスティングとなりました。『ONE PIECE』を好きな方ばかりで、デモ音源を聴いただけで『素晴らしい!』となるくらい『ONE PIECE』を理解していて。そこに苦労はありませんでしたね
作り方がディズニー映画です。
これまでのワンピース劇場版とは作り方から全然違うわけですね。
同誌のインタビューで谷口監督は「
『レ・ミゼラブル』のような感覚で音楽とドラマを楽しんでほしいと思って作りました」とコメントしていますが、かと言ってミュージカル映画というわけでもなく、アクションありのエンタメ映画になっているという話です。
漠然と「音楽映画」を作りたかったというわけではなく、今の時代に、(音響設備が整っている)映画館に足を運ぶ価値を生み出すための戦略からのアイディアだったっぽいです(後付けかもしれませんが)。