・緑牛の能力
前回から引き続き、ルフィを狙って花の都に接近してきた海軍大将・
緑牛(アラマキ)にモモの助ら
光月家の侍達(+ヤマト)が応戦しています。モモの助は
ヤマトに加勢しないように指示していましたが、これは今後、どんな脅威に対してもモモの助らだけでワノ国を守っていけることを示し、これから旅立つルフィやヤマト達をしっかり送り出すためでした。
侍達は緑牛の接近をルフィ達に知らせぬまま応戦していましたが、侍達が気づいたわけですから、
ルフィ達(ルフィ、ゾロ、サンジ、ジンベエ)も緑牛の接近にはしっかり気づいていたようで、遠くからモモの助らの戦いを見守っているのでした。
モモの助ら光月家の侍達は緑牛の自然(ロギア)系悪魔の実「
モリモリの実」の能力に翻弄されて劣勢になるものの、ここで、龍のモモの助がついにカイドウの技で言うところの”
熱息(ボロブレス)”を完全に会得して、逆に緑牛を圧倒しました。
森人間である緑牛はやはり
火が弱点なようです(
1054話考察)。多少の火に対しては”
防火林”という技で耐性がつくようですが(おそらく実際の「防火林」と同じように火に強い樹木に体を変化させている)、ボロブレスの威力には敵わないようです。
モモの助のボロブレスを受けて炎上した樹木の体を捨てて、
緑牛は自身の新芽を生やし、ダメージを逃れています。このあたりはロギア系能力者らしいところです。
ロギア系能力者は体を物質に変化させることで、擬似的に瞬間移動することが可能です。一番分かりやすいのは光に変化するピカピカの実で、稲妻に変化するゴロゴロの実、冷気に変化するヒエヒエの実などもそうでしょう。
前回のコメントでなるほどと思ったのは、
緑牛が周囲に花粉や胞子を飛ばしているというものです。それならば、緑牛が歩く周囲に草や花が生えることについて理解しやすくなります(ただし、胞子ならともなく花粉を飛ばしても花は生えてこないのですが)。
緑牛が今回、自身を新芽として生やすことができたのは、地面に根を伸ばしていたからか、それとも種子を飛ばしていたからか。どちらにせよ、緑牛は地面が土じゃないと、能力の本領が発揮できないかもしれません。
・封印されたプルトン
前回(
1053話)、天狗山飛徹の正体が先先代将軍の
光月スキヤキだと判明。
ロビンは自身に正体を明かしたスキヤキに「ワノ国に
プルトンがあるはず」だと尋ねるのでした。
スキヤキの答えはYES。
スキヤキは花の都の城内地下にある彼の秘密の趣味部屋から、さらに地下深くにロビンを連れて行くのでした。これに、なぜか
ローも同行しています。本人はロビンが居ないことを怪しんでここに来たみたいなことを言っていますが、本当のところはどうか分かりません。
そう言えば、ルフィとローの海賊同盟の当初の最終的な目標はカイドウを倒すことだったはずなので(668話)、ワノ国出航後、同盟は解消されるのでしょうかね。既に同盟が解消されているとしても、カイドウを倒した収穫の一つだと思えば、ローにも知る権利はあることでしょう。
地下深くに続く階段をずっと降りていくと、そこにはカイドウが所持していることになっていたワノ国の
ロードポーネグリフが鎮座していました。これで麦わらの一味が獲得したロードポーネグリフは3つ目です(最後の1個は所在不明)。
このロードポーネグリフの位置はこうなっています↓
水位がグチャグチャw
そうはならんだろと思いますけども、それはさて置いて、底には建物が建っているのが見えます。実はこれが
約800年前のワノ国であり、ワノ国が鎖国された痕跡でした。
スキヤキの説明では、約800年前までのワノ国の姿は巨大な”藤山(ふじやま)”を有する島で、今のような海抜が異常に高い島ではありませんでした。
ある時、島を囲む様に(防御)壁が作られ、いわばダムの様になって、かつての国は水に沈みました。
人々は藤山の中腹に新たな土地を作り、国を建て、それが今のワノ国だと言います。
しかし、そうはならんだろw(2回目)
古代兵器”
プルトン”(戦艦だと言われている)はロードポーネグリフの位置よりもさらに地下、つまり、
かつてのワノ国の地下に眠っているそうです。
そして
ワノ国の「開国」とは、防御壁を破壊し、”古代兵器を解放”する事を意味するのだとか。
ジョイボーイを迎えるためにワノ国は「開国」する必要があるわけですから(968話)、その時までプルトンを封印するために、空白の100年以降、ワノ国は「鎖国」していたと考えられます。
この事はワノ国の将軍家に代々伝えられており、
おでんはそれを知ってか知らずか海に出て”最後の島”に到達し、ワノ国「鎖国」の真相を知ったわけですが(968話)、家臣達に遺した言葉が「
ワノ国を開国せよ」(819話)じゃあ、あまりにも不親切というもの。
モモの助は おでん の航海日誌で知ったのか、象主(ズニーシャ)との対話で知ったのか、「開国」の真意を知っている様子で、開国は「
まだしない」という判断を下していました(
1050話)。
それを受けてズニーシャはワノ国から立ち去り、その報告を受けた
五老星が「開国はない」と判断していることから、
「開国」にはズニーシャの力が要ると推察されます(
1052話考察)。
今回明らかになった事実と照らし合わせると、
防御壁を破壊する役割をズニーシャが担っているということになるでしょうか。
あと、気になるのは約800年前に防御壁をどうやって作ったのかということです。
要は、ダムの様なものですけども、岩肌が全面に見えており
人工物には全然見えません。
また、
ワノ国近海は流れの速い海流と岩のおかげで通常は島に近づけないという物理的な自然の防壁が備わっています。これを指して光月おでんは「鎖国」だとも言っていたので(968話)、
ワノ国近海にそびえ立つ岩も意図的に作られたものではないかと考えられます。
しかし、これも人工物には見えません。
ここで思い当たるのはピーカの
イシイシの実の能力です。
約800年前、イシイシの実もしくはそれに類する能力者によって、ワノ国の防御壁は作られたのではないでしょうか。ズニーシャがその本人であれば、話が早いのですが。
・シャンクス
前回、新聞でワノ国の事件を知ってワノ国近海に駆けつけた模様の赤髪海賊団。
シャンクスはルフィに会うつもりはないと言っていましたが、実際、ワノ国に上陸することもなく、
緑牛に遠隔から威嚇して釘を刺し、とっとと去って行きました。
・・・なんだ、『FILM RED』公開に合わせたファンサか…
ただし、この遠隔から緑牛に威嚇して釘を刺したというのが尋常ではないです。
ワノ国近海の船上から花の都近くにいる緑牛まで覇王色を飛ばしたかと思うと、緑牛と会話を始めています。
シャンクス:何も卑怯とは言わねェがよ…!! 海軍…
海賊の歴史を変えて疲れ切った”新緑”達に…そりゃあちょっとヤボじゃないか?……
そんなに恐いか?「新時代」が!!!
アラマキ:お前らと戦う気はねェ…!! まだな……!! わかったよ
シャンクスの威嚇のおかげで、緑牛はワノ国から手を引いた模様です。
821話
注目するのはシャンクスが緑牛に喋りかけた際に発生した「
キィィン…」というオノマトペ。これはズニーシャがモモの助にテレパシーで語りかけた際に発生したものと類似しており(821話)、シャンクスも同じ様な芸当ができるみたいです。
ルフィもその素質があるっぽいので(
1015話)、コントロールできるようになれば、ルフィも同じ様な芸当ができるのかもしれません。覇気を極めると出来るようになるということなんでしょうか。特別感みたいなものはなくなったかもしれません。
モモの助らの戦いを見守っていたルフィ達は何者かがとんでもない覇王色の覇気を飛ばしたのは感知したものの、それが誰かは分からなかった模様です。しかし、ルフィはなんとなくシャンクスの気配を感じとった様子です。
ジンベエ:しかし どエライ覇気が飛んどったのう
ルフィ:な!! アレ何だったんだ? 懐かしい顔が浮かんだ