この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は、9月30日に発売される新色「
黒」のスターターデッキ「海軍【ST-06】」のカードリストが公開されましたので、その品定めです。
「黒」のコンセプトは
”相手キャラをKO”して場をコントロールするもののようです。KOの条件は対象キャラのコストに依存しており、発動にはディスカード(手札を捨てる)を必要とします。SRガープは
コスト4以下、リーダーのサカズキは
コスト0のキャラをKOすることができます。
現状、コスト0のキャラは存在しません。そこで、「黒」には
相手キャラのコストを下げるカードが用意されています。なお、コストを下げる効果の持続はターン終了時までで、
コストはいくら下げてもマイナスにはならず0として扱われるそうです。
<相手キャラのコストを下げるカード>
キャラの登場時効果や起動メインの効果、アタック時の効果、イベントカード、ステージカードという様々な手段により、相手キャラのコストを下げることができます。
効果の組み合わせでコストを合計10下げることができるので、SRガープの起動メイン効果を使わずともリーダーのサカズキの効果により現状最大のコストであるコスト10までのキャラを除去することができます(※効果によりKOされないキャラを除く)。ただし、コスト10のキャラを除去しようとすると、発動に必要なディスカードの1枚を除いて、サカズキで発動する場合は3枚以上、SRガープで発動する場合は2枚以上カードが必要となります。
キーカードとなるのは「
Cヒナ」と「
Cセンゴク」です。ヒナは登場時、センゴクはアタック時に相手キャラのコストを4も下げることができます。これによりコストを下げる条件はかなり楽になります。センゴクの効果発動にドン!を付与する必要がないのも優秀です。
ステージ「
海軍本部」は登場時と起動メインの効果でそれぞれコストを1下げることができます。場に置いた以降はディスカードの材料になるので手札で腐ることはありません。
イベントの「
大噴火」はコストを2下げる上に、支払いコスト1でカードを1枚ドローできる使い得なカードです。トリガーの効果は相手のディスカードなので使い所がかなり限定的です。
自身のディスカードを要件とするデッキでありながら、ドローソースは現状このカードのみなので(※一応、別のイベントカードのトリガーでドローすることはできるが有用ではない)、基本的には普通に使うことになります。トリガーを使うとすれば次のターンに勝負を決めたい時ぐらいでしょうか。
「
SRスモーカー」はコスト5のパワー7000で「
効果でKOされない」という常時効果を持った現状唯一のキャラです。スターターデッキ収録カードでありながら絵柄はイラストレイター描き下ろしの良絵とあって、これだけでも相当強いですが(※対戦には関係ない)、さらに
コスト0のキャラがいる場合、<ダブルアタック>を得るということで、デッキとのシナジーがあります。
<単体で強いカード>
デッキコンセプトと関係なく、イベント「
衝撃波」は強いです。似ているカードにブースターパック第1弾収録の青のRイベント「超過鞭糸(オーバーヒート)」があり、このカードのバウンス効果(手札に戻す)がKOに変更され、対象が相手のキャラに限定されたものになっています。相手をコントロールする点では上位互換と言えます。トリガーの有用性も高く、4積みしたいカードです。
このように「黒」はKOにより場をコントロールするコンセプトとなっていますが、効果の発動にはディスカードを要するため、ドローソースの乏しさが課題となります。低コストのキャラは条件的に除去しやすいですが、手札不足に陥る可能性があるため安易に発動できません。
逆に高コストのキャラに対しては、現状、他色のデッキでは8コスト以上のキャラに対しては除去する手段が乏しいか、全く無い中、全てのコストのキャラを除去できるポテンシャルは評価できます。スターターデッキ2パックで構成をいじるだけも、それなりに戦えそうなデッキになりそうです。あとは、発売日に店頭で買うことができるのか、そこが問題です・・;
「黒」の勢力としては今回海軍が登場したわけですが、この他に世界政府やサイファーポールが「黒」の勢力として登場しそうな感じです。将来的には混色リーダーの登場により、コストを下げた上で、他色のカードでKOするという動きも予想されます。
残る「最後の1色」に革命軍が登場するのか、あるいはその他大勢の市民的なキャラクター達が「最後の1色」に詰め込まれるのでしょうか。他のTCGのイメージから、「最後の1色」はなんとなく「白」っぽいのですけど。
ワンピカード対戦思案#2 【OPCG】