この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は11月4日に発売されるブースターパック第2弾「ブースターパック 頂上決戦【OP-02】」のカードリストが公開されたので、雑感でも書いておこうかなと思います。
半日ぐらい眺めていたのですが(←暇か!)、02環境では、01環境のデッキが補強されるようなカードは少なく、新たな特徴である「白ひげ海賊団」「インペルダウン」「海軍」がカードプールの大半を占めています。カードパワーが突出したものは少なく、ゲームバランスは健全で、01環境で主力だったデッキは02環境でも十分戦えると思われます。
<赤のカード>
赤のカードで注目なのはやはり
リーダーの白ひげです。パワー6000でライフ6という01環境では規格外のステータスを持っており、効果は自分のターン終了時にライフ1枚を手札に加えるというものです。これは
高速アグロのデッキタイプと相性が良いです。毎ターン、ライフは減りますが、手札が増えるので、手札切れになりやすい高速アグロで速い展開を維持することができます。
「白ひげ海賊団」のカードにはライフの枚数が少なければ、効果を発揮するカードがいくつかあり、なかなか面白そうです。
また、頂上戦争編のゴア王国の回想よりダダン一家やマキノが登場しています。これらは
コスト1の赤のキャラを対象にする効果を持つカードとなっています。
コスト1だとバニラ(効果を持たないカード)でパワー3000が最大火力で、
カルーと
狛ちよ、
サニーくんがいます。マキノやマグラで強化すれば、パワー6000で殴ることができるのでなかなか強いです。これらのカードをデッキの主力とすれば、いわゆる”
ウィニー”という、ワンピカードでは今まで無かったデッキタイプになります(高速アグロの一種ですが)。低コストのキャラで戦いますよ、と。
パワー6000のリーダー白ひげや、キャラのコストを低下させて色々やってくる「黒」が登場した02環境で、ウィニーがどれほど活躍できるかは分かりませんが、面白そうなのでデッキは組んでみたいなと思っています。リーダーは「白ひげ」か「赤ゾロ」で。
<緑のカード>
頂上戦争編で出番のない麦わらの一味は、劇場版『ONE PIECE FILM RED』のイラストで特徴《FILM》を持つ緑のカードで収録されています。緑の新リーダー「錦えもん」の効果は地味で、主力デッキになることはなさそうです。
それはともかく、緑のカードで最注目はこいつです↓
つ、強すぎる・・・!!
現在、青ドフラミンゴデッキをメインで使っている私からすると、こいつを出されると手の打ちようがありません(汗)。キッドデッキだと、このおでんを出した次のターン、おでんで2回殴って、リーダーのキッド(パワー最大9000)で2回殴ることができ、強力なフィニッシャーとなり得ます。アクティブにするコストが安すぎるんですよね。おまけにKO時に誘発効果のサーチもあるため、緑デッキなら4積み確定です。
緑は01環境ではコスト8のキッドがメタ対象になりましたが、02環境ではこのおでんがメタ対象になりそうです。コスト8・パワー8000はキッドと同じなので、多くのデッキで対策は変わらないわけですが、青は対策を持っていないんですよね。キッドは殴ればいいですけど、アクティブに戻されたら何もできません!
<青のカード>
私を含めて青ドフラミンゴデッキを使っている人の「青」の注目ポイントは、王下七武海のキャラのラインナップだったわけですが、有難いことにデッキパーツになりそうなカードがいくつかありました。”頂上決戦”のブースターパックですからね。ドフラミンゴとモリアは絵も良いですね。
特徴の「インペルダウン」は青と紫があり、青は脱獄組、紫は看守組となっています。青のインペルダウンのリーダーである
イワンコフは「
自分の手札が0枚の場合、カード2枚引く」というなかなか面白い効果を持っています。先行公開されていた青のカードには、積極的にカードを捨てる効果があったため、どういうシナジーがあるのかと注目されていたわけですが、トラッシュを増やすことに意味はなく、手札を捨てて結局カードを引くというマッチポンプでした(笑)。
ライフが少ないと効果を発揮する「白ひげ海賊団」のように、手札が1枚以下だと効果を発揮するカードがいくつか収録されています。
このゲームは手札が少ないことが弱みになるので、このコンセプトで通用するか疑問ですが、キャラのコスト7の
イワンコフとコスト6の
ルフィのコンボは間違いなく強力です。イワンコフの効果でルフィが手札から無償で登場→手札を2枚捨ててルフィのバウンス効果発動→ターン終了時、リーダーの効果でカード2枚ドロー、という具合です。1ターンにパワー7000のキャラが2体着地して、相手のコスト4以下のキャラを1体手札に戻すわけですから。
<紫のカード>
紫の「インペルダウン」では、ドン!!のアドバンテージを取りながら場のドン!!をデッキに戻して効果を発揮するというデザインは「百獣海賊団」と同じものの、ドン!!のアドバンテージの取り方が自身のドン!!を加速するのではなく、相手のドン!!を遅延させることが主となっています。
ワンピカードではドン!!が毎ターン2枚、自動的に場に出てくるので、相手のドン!!を戻す行動はそれほど強い行動ではありません。紫の「インペルダウン」では、「鬼ヶ島」の様なドン!!加速もないので、デッキの主流にはなりにくく、現状はカイドウデッキのデッキパーツになりそうです。
<黒のカード>
新色の「黒」については、9月30日発売のスターターデッキ「
海軍【ST-06】」を強化するカードが多数ラインナップされています。海軍デッキは環境の主力となるでしょう。中でも海軍本部大将のカードは強力です。
コスト4の
クザンは登場時に無条件で「カードを1枚引く」という効果があり、それだけでも十分ですが、アタック時にも無条件で相手のキャラのコストを−4できるというハイパフォーマンスなキャラです。
コスト10の
クザンは場にいるだけで、相手のキャラを全てコスト−5にするので、「コスト0のキャラ1枚までをKOする」登場時の効果により、実質コスト5以下のキャラをKOすることができます。事前にアタック時の効果などでコストを下げていれば、さらに高いコストのキャラをKOすることができます。次のターンでも大抵のブロッカーはリーダーのサカズキの効果によりKOできるという具合です。
イスカもなかなか強力です。
ジャンプ派、コミックス派、アニメ派のいずれにとっても「誰やねん、こいつ」って感じですが、イスカ少尉は小説版「
ONE PIECE novel A」に栄ちゃんが描き下ろしたオリジナルキャラクターです。3コストの赤ロビンに似た働きが期待でき、5コストの緑ホーキンスに似たような効果を持っています。ただし、バトルでKOする必要があるため、確実にアクティブにすることはできませんが、コスト3でこの効果は十分すぎます。
<多色リーダー>
多色のリーダーは、赤黒のガープ、緑青のサンジ、紫黒のゼット(ゼファー)が登場しています。期待できそうなのはガープとゼットです。
ガープはドン!!付与時に誘発する効果が相手のキャラ(コスト7以下)のコストを1下げるというもので、これが回数制限なく発動することができます。
ドン!!付与は赤のカードとシナジーがあり、コスト低下は黒のカードとシナジーがあるため、なかなか面白そうです。赤のカードにはキャラのパワーを下げるカードも多いため、黒の
イスカがより活躍できるでしょう。
ゼットはリーダーの効果は置いといて、単純にキャラのコストを下げる「黒」とコストに依存してキャラをKOする「紫」のカードのシナジーがあるため、強そうではあります。ただし、紫は速度が遅く、「鬼ヶ島」のドン!!加速がない状態で、ライフ4のディスアドバンテージをどう克服するかという課題があります。これはなかなか難しいかもしれません。
かく言う私は、現在、新弾のブースターパックを1箱も確保できていません。
予約抽選待ちという状態です。当たれ〜〜
ワンピカード対戦思案#7 【OPCG】