・パンクレコーズ
前回、世界一の頭脳を持つ男、SSG(海軍特殊科学班)班長の
ベガパンクの”本体(ステラ)”が登場しました。文字通り、世界一の頭脳を持つベガパンクの頭は肥大化し続け、ベガパンクがボニーに会った当時(10年ほど前?くまが改造手術を受けた時)には、ベガパンクの身長は巨人族に届きそうなぐらいだったと言います。
しかし、ルフィ達の前に登場したベガパンクの頭はサッパリしていました。
Before(22年前)
1066話
After(現在)
1066話
「ずいぶん伸びてきたんで切った」と髪を切る程度のノリ(笑)で切り取られたベガパンクの脳は、今もなお成長し続け、なんと
エッグヘッドのラボフェーズ上部の巨大な卵に格納されているのだとか。
えっぐw
ベガパンクはこの自身の巨大な脳を「
PUNK RECORDS(パンクレコーズ)」と名付けており、
パンクレコーズと本体(ステラ)および猫(サテライト)は念波でつながっているそうです。まさしく
脳のクラウド化といった感じなのですが、
前回のコメントで、そ さんがバッチリ当ててらっしゃいました。
私はこれを聞いて、サテライトの人格が異なっていること、サテライトが6人である必要がないことから疑問でしたが、ベガパンクが言うには
サテライト6人は、それぞれベガパンクに必要な要素のエキスパートであり、6人合わせてベガパンク1人分の人格とのことです。つまり、6人であることに意味があり(7人以上は必要なく蛇足)、それぞれの人格が異なるのは1人分の人格を6つの要素に分けているからでした。結局、「
分散」している(
1062話)という言葉はしっかり現象を捉えているものだったわけです。
そして、サテライト達は1日1回、パンクレコーズを通じて「
体験と知識を同期している」とのことです。とは言っても、「欲(ヨーク)」がサテライトの食事や排泄、「暴(アトラス)」がサテライトの運動を代わりに担っているというのはよく分からない現象ですが(
1065話)、あまり深く考えないことにしましょうw
684話
前回、書き忘れていましたが、”4年前”のパンクハザードの回想にて登場したベガパンク(684話)のシルエットはベガパンク”本体”だったようです。この時のシルエットの出っ張りは上から鼻、ひげ、舌ですね。ベガパンクはこの時すでに頭を切っていたのか、吹き出しで頭の切れ目が隠れているのかは不明です。
巨大化するベガパンクの”頭脳”については、
ノミノミの実の「脳ミソ人間」であることが明らかになっています。
知識を際限なく記憶できる代わりに、データ容量に比例して脳が肥大化するのだとか。世紀の天才の頭脳にノミノミの実の能力が合わさり、究極の頭脳が誕生した、というわけです。
ノミノミの実って絶対、字面優先のネーミングですが、ともかくノミノミの実が
食べたくない悪魔の実ランキングNo.1に急浮上しました(笑)。
ところで、ベガパンクがノミノミの実の脳みそ人間であるとを言おうとした時に
変なくだりがあります。
ベガパンク「いやぁ私は実はな…!! ノミノミノミノミノメ ヘ ギ!!」
ジンベエ、ボニー、チョッパー「?」
これについてはよく分かりません。サテライトの体験を同期してダメージを受けたのかとも考えられますが、おそらく
舌の噛んだのではないかと思われます(ただし、舌が腫れている描写はなし)。ベガパンクの様に舌を出して「ノミノミの実の脳みそ人間」って言ってみてください。まず、舌出してるとしっかり喋れませんがw
ベガパンクは
パンクレコーズを全人類で共有することができれば、自身の脳を遥かに超越した”知識の海”を作る事も可能だと言います。うーん…ベガパンクは65歳ですから、もう十数年したら痴呆症が気になる年齢になるわけでして・・・
・ベガパンクの言う失敗作
ベガパンクは、自身が作った人工悪魔の実について政府に「失敗作」だと伝えています。しかし、モモの助の能力はカイドウの能力をコピーしており、一見すると失敗作には見えないことから、
ベガパンクが失敗作と言う理由は政府にとっては取るに足りないものだと予想していました(
1007話)。
例えば、
悪魔の実の呪いまで再現できないとか、
色味を再現できないとか(モモの助の龍はピンク色)
ワノ国の2匹目の龍のウワサを耳にしていたベガパンクは、自身がカイドウの血統因子から20年かけて作った人工悪魔の実を何者かが食べたのだと察し、ルフィにその龍について尋ねています。その龍の色を尋ね、ピンクだと知るとひどく項垂れるのでした(笑)。
ベガパンク「見ろォ!! 大失敗じゃあ〜〜〜!!!」
案の定、「失敗作」と言っていた理由は取るに足りないもので、完璧主義ゆえの偏屈でした。
世界政府はベガパンクが「失敗作」と言っている理由を知らないのでしょう(
1007話)。
ナンバーズは、カイドウがパンクハザードから買い取った
古代巨人族の失敗作(989話)だということでしたので、そちらも取るに足らない理由で「失敗作」とされている可能性が高いです。理由は頭が弱いところとも思ったのですが(
1031話)、よく考えると、それはちゃんとした理由になっちゃうんですよね。
・伝説の鉄の巨人
1065話
ベガパンクが言うには、エッグヘッドの工場層(ファビリオフェーズ)スクラップ場に置かれている古びた巨大なロボットは、「
200年程前に聖地マリージョアを襲ったという伝説の鉄の巨人」だそうです。鉄の巨人の目的は分からず、エネルギー不足で被害はなかったと伝えられています。
その後、世界政府により完全な廃棄が命じられた様ですが、当時の科学者達の好奇心がそうはさせず、密かに受け継がれ、今ここに残っているのだとか。エッグヘッドにあることは政府も知らないそうです。
サイズがあまりにも違い過ぎるのですがw
さらに、この鉄の巨人が製造されたのは
900年前と推定されています。
前回、900年前に高度な文明を持つ王国が存在していた仮説の根拠の一つとして、
正(シャカ)が
ある場所で発見された”機械”の製造された年代が”空白の100年”に合致するという旨の発言をしていましたが、その”機械”は鉄の巨人だと考えられます。そして、
前回、
正(シャカ)が「君達に見せたいものがある」と言って、麦わらの一味に今回見せていたのが鉄の巨人でした。
ただし、「ある場所で発見された」と言われていて、鉄の巨人はエッグヘッドに隠されていたとも明言されていないことから、
鉄の巨人が発見された場所はエッグヘッドではなく、かつ、重要な場所だとも考えられます。エッグヘッドで発見されたのなら、わざわざ「ある場所」でなんて言わず、「ここで」発見されたと言えばいいわけですから。
”空白の100年”に存在して滅んだ”
ある王国”が製造した高度な巨大ロボットが、製造されてから約700年後となる約200年前に、”ある王国”と敵対した20の王国の王族の子孫である天竜人が住むマリージョアを襲ったということになると思われますが、一体どういうことなのでしょう。
鉄の巨人の目的は分からないということですが、「
200年程前」と聞いて
ロビンはすぐに「
「魚人差別」に動きがあった年」と反応しています。闘魚がグリーンビットに棲みついた年(705話)と反応した人は重症です(笑)。
200年前より以前、「
魚人族と人魚族は”魚類”と分類」(500話)されて世界中の人間達から迫害を受けていました。しかし200年前、
リュウグウ王国は世界政府の加盟国となり、人間達との友好を結んで、世界会議(レヴェリー)への参加も許されました(620話)。
しかし、リュウグウ王国がレヴェリーへ参加したのは、魚人島の地上への移住を嘆願するために参加した先のレヴェリーを含めて、たったの2回でした(905話)。1度目の参加がいつかは不明です。
マリージョアやシャボンディ諸島など世界政府の中枢に近づくほど魚人への差別は今なお深く根付いており(620話)、どうしてそのような状態で200年前、リュウグウ王国が世界政府の加盟国になることができたのかは謎でした。それこそミョスガルド(907話)のような天竜人の中では変人が現れない限り、変わらない気はします。
ここからは予想ですが、
鉄の巨人がマリージョアに出現したのはリュウグウ王国が初めて参加したレヴェリー会期中もしくは直後だったのではないでしょうか。レヴェリーは4年に1度開催されているので、ちょうど200年前にも開催されたはずです。
鉄の巨人の目的は分からなかったものの、初めてリュウグウ王国が参加したレヴェリーでそのような事件が起きれば、
他の王達が、魚人族・人魚族が聖地マリージョアに足を踏み入れたことで災いが起きたと考えてもおかしくありません。
リュウグウ王国がレヴェリーに長らく参加できていないことについて、かつて
ネプチューンは、フィッシャー・タイガーの事件により「「魚人島」はまた立場が悪くなった…当座「世界会議」にも出席できまい」と発言しています(622話)。先のレヴェリーにて、しらほしがチャルロスにより襲われたように、魚人差別が根絶されていない中、リュウグウ王国がレヴェリーに参加するリスクは高く、毎回レヴェリーに参加するほどの意義はあまりありませんが、ともかく、1度目の参加後、「魚人島」の立場が悪くなったことが大きな要因として、200年間、2度目の参加がずっとなかったのだと考えられます。
また、リュウグウ王国のレヴェリー参加と鉄の巨人に因果関係が本当にあるのだとすれば、伝説の人魚(=古代兵器ポセイドン)が海王類を呼び寄せることができるように、陸においては鉄の巨人を呼ぶことができるのかもしれません。伝説の人魚は数百年に一度生まれてくるそうですから(626話)、200年前に伝説の人魚がレヴェリーに参加して、危機的状況になり、無意識に鉄の巨人を呼んでしまった・・・とか。
ベガパンクは鉄の巨人を参考に「ベガフォース1」を作ったそうですが、
彼の科学力を持ってしても再現できない部分がありました。それは”
動力”であり、「
今の世界の常識を変える程の力が…過去にはあった」と言います。つまり、正真正銘のオーバーテクノロジーです。
エッグヘッドの動力は”火”(
1065話)だという話ですが、それは今の世界の常識であって、それでは鉄の巨人の動力を再現できないということなのでしょう。
科学の範疇で言えば、火力より高い動力は原子力です。
しかし、ビームを兵器として実用化しているベガパンクの科学力がそこまで達していないとは考えにくいです。
科学の範疇でなければ、・・・・・・・
魔力?
今のワンピース世界は魔法が失われた世界ということになるでしょうか。なんだかワンピースの世界観からぶっ飛んだ話になってきますが、
1065話の考察では
悪魔の実が”ある王国”の遺産なのではないかという可能性について触れました。
そう考えると、魔力というものはワンピース世界に実は存在していて(
『FILM RED』出張版SBSにて、ワンピース世界に”魔王”は存在しうると説明されている)、
悪魔の実はそれを封じ込めた道具だとも考えることができそうです。
また、魚人島にある
方舟ノアについては、修理するには”
あの一族”の力が必要だとされています(648話)。海王類が舟を引くだけなのであれば(648話)、特別な修理は必要ないはずですが、そうでないとすると、
特別な動力がノアに搭載されているのかもしれません。
ベガパンクには是非、ノアを見てもらいたいものです。
・ボニー
ベガパンク暗殺の勅令を受けた
カク、
ルッチ、
ステューシーらCP-0が乗る政府の船がついにエッグヘッドの港に接近してきました。
自身が暗殺対象になっていることを察している
ベガパンクは、ルフィが今日エッグヘッドへ来たことには運命を感じるとして、「私をこの「エッグヘッド」から連れ出してくれんか」とルフィにお願いしています。一方、政府の船には「セラフィムを置いて帰れ」と伝え、政府の船を迎撃する準備を進めています。
ベガパンク本体が無事脱出できたとして、パンクレコーズが人質(?)になってしまうのですが、それは大丈夫なんでしょうか(笑)。それとも、ベガパンクには限られた時間で行きたい場所があるのかもしれませんし、
政府の目的はベガパンクからパンクレコーズを奪い取ることなのかもしれません。
また、ベガパンクは
ボニーに「渡さねばならん物がある」と言っています。
普通に考えると、
くまからのボニーへの手紙でしょうか。
「お前がこの手紙を読んでいる時、私はもう・・・」的な。
一方、カマバッカ王国の革命軍本部では、ほぼ機能停止していたはずのパシフィスタの
くまが突然動き出しています。隠しプログラムみたいなものが発動したのかもしれません。ともかく、くまが改造手術を受けた真相がようやく明らかになりそうです。ベガパンクはこのまま味方になりそうな感じなので、ことの真相にはかなり希望が持てます。
また、エッグヘッドへ向かうボニーの目撃情報を受けた
ルッチは、ボニーについて「脱走をくり返す目障りな女だ」「
もう用済みな筈だよな」「出会ったら消すさ」と発言しています。
これについては、ボニーがサカズキに捕まった時の発言、「
お前が政府から逃げたと聞いた時ァ ひやりとしたがのう」(595話)という伏線があります。ボニーは政府の何らかの目的に利用されていたようで、それはおそらく
ボニーの身体年齢を操る能力だと考えられます。
若返りであれば、対象はおそらく五老星やイムなのでしょう。
悪魔の実の能力をコピーすることができるようになった今、もう用済みというわけです。