この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は先日開催されたチャンピオンシップ2022の福岡予選(参加1000人?)の模様についてです。
現環境(02環境)となった
11月開催の大阪予選では、白ひげ(9)、ビスタ(3)、ダダン(3)、マキノ(1)などを加わえてパワーアップした
赤ゾロが猛威を振るったわけですが、今大会では依然として赤ゾロが大勢を占めるものの、
赤ゾロに対して対策をしたデッキがしっかりと決勝トーナメント(ベスト32)に勝ち上がりました。
今大会ではベスト32のリーダー分布が発表されています。
<ベスト32のリーダー分布>
1.
赤ゾロ……11(34.3%)
2.
緑錦えもん……8(25.0%)
3.
赤緑ロー……5(15.6%)
4.
緑キッド……4(12.5%)
5.
紫カイドウ……2(6.2%)
6.
青ドフラミンゴ……1(3.1%)
7.
青イワンコフ……1(3.1%)
やはり赤ゾロに5分を取れる
緑錦えもんの成績が特に良く、
赤緑ローと
緑キッドがそれに続いています。緑単デッキ(8+4)として見れば、赤単デッキ(11)の赤ゾロと均衡していると言えます。赤緑ローが活躍したのは意外でした。
紫カイドウは「鬼ヶ島」が引ければ基本的に強いわけですが、分が悪い赤ゾロの使用率が比較的減少したため、前大会よりも勝ち上がりやすかったかもしれません。
大阪大会で活躍を見せた
青イワンコフを含む青単デッキは分が悪い緑単デッキの増加により勝ち抜くのは難しかったと思われます。前大会で赤ゾロが猛威を振るった状況で、今大会に黒単デッキの出る幕はありませんが、今大会で緑単デッキが活躍したことを受けて
次大会では黒単デッキの使用率が増えそうです。
大阪大会の印象では現環境が赤ゾロ一辺倒になりそうな勢いでしたが、緑単デッキおよび赤緑ローの健闘により均衡が保たれ、なかなか面白いことになってきました。現環境の赤ゾロはデッキをコピーしても、プレイングが意外に難しいというのもあるかもしれません。
また、配信の解説でも言及されていましたが、緑錦えもんと緑キッドは他のリーダーと違ってデッキタイプが複数存在するため、初対面の対戦相手は何をしてくるか読みにくく、それが大会では強みとなっています。緑単デッキ同士でもそれは同じことが言え、
決勝戦の緑錦えもんと緑キッドの対決はそのような要素が絡んだ面白い対戦でした。
ライフ劣勢で緑錦えもん側(右手)の場におでんが着地した状況で、実況・解説は手札の5コストのローもしくは8コストのキッドを場に出すと予想していたところ、緑キッド側(左手)はSECヤマトを登場させます。SECヤマトは緑単デッキ相手には比較的安心して出せるわけですが、ここでヤマトを出した狙いは後々分かることになります。
ターン変わって緑錦えもん側(右手)の2回のアタックを緑キッド側(左手)は、両方ライフで受けて早くもライフ0となります。その後、緑錦えもん側(右手)は7コストキッドを出して盤石に守るか、おでん(リーダー効果で支払いは7コスト)を出して攻めるかで迷った結果、7コストキッドを手札から登場させます。後から振り返ると、ここで
おでんを出していたら多分結果は変わっていました。
ターン変わって緑キッド側(左手)は8コストキッドを手札から登場させ、ドン!を付与した上で起動メイン効果でレストにして手札から3枚目のベッジを登場させます。手札にはさらにライフから引いた4枚目のベッジもあり、守りはまさしく城砦のようになりました。
この後は、結局、緑錦えもん側(右手)が緑キッド側(左手)の堅い守りを崩せず、ひたすらヤマトのアタックのみを受けることで手札のリソースを欠き、逆転負けしています。配信の実況・解説では、SECヤマトと8コストキッドのこのコンビネーションは剣盾スタイルと呼ばれ、今後流行るかもと言われていましたが、そう簡単に真似できるものではありません(汗)。
優勝:ねおん選手の使用デッキ
準優勝:ナマコ選手の使用デッキ
決勝トーメント2回戦では、リーサルの状況から、磁気弦のトリガー(キャラ1体までをレストにする)が致命となって大逆転した試合もあり、今大会は配信台の対戦が面白かったです。環境も揺れ動いているということで、ワンピカードはまだまだ底が知れません。
<今回の教訓>
環境の風を読むべし
ワンピカード対戦思案#12 【OPCG】