・ジェルマ66のあゝ無感情海遊記
短期集中表紙連載 第25弾。このシリーズでは、ホールケーキアイランド編の事件以降のジェルマの様子が描かれており、シーザーとジャッジが再会してからは、かつて存在した研究チーム「MADS」が描かれています。
vol.31「天才科学者として五老星に謁見」
vol.29(
1073話)にてMADS所長時代のベガパンクは、火薬が爆発する代わりに花が咲く技術「
GPフラワー」を開発し、イベル平和賞という賞を受賞しています。この受賞を記念してか、天才科学者として名を馳せた
ベガパンクには
五老星に謁見する機会が設けられたようです。
黄猿と共にエッグヘッドに向かっている五老星の一人、
サターン聖は「昔…一度だけ」ベガパンクに会ったことがあると言っていましたが、それはこの時のことだったようです。
おそらく、この時に世界政府への勧誘が行われたと思われます。
・ベガパンク人狼
CP-0の襲撃を退け、セラフィムを取り戻した今、エッグヘッドからの脱出をルフィに依頼した張本人の
ベガパンク本体の失踪、および研究層(ラボフェーズ)の防衛システム「
フロンティアドーム」が制御不能になったことが脱出の障害となっています。
フロンティアドームの復旧が行われる一方で、ベガパンクの猫(サテライト)や麦わらの一味らにより順次手分けしてベガパンク本体の捜索が行われている中、
前回、研究所内を歩いていた
ベガパンク「知(ピタゴラス)」が
誰かから襲撃を受けたのでした。
本話ではその正体が早速明らかになっており、
犯人は
S−スネーク(ハンコック型セラフィム)でした。
その他、
S−ベア(くま型セラフィム)と
S−ホーク(ミホーク型セラフィム)の反乱も確認されています。セラフィム達はベガパンクの威権により制御下に入ったはずですが、サテライト達の命令は聞かず、
サテライトや麦わらの一味、さらにCP-0に対しても無差別に攻撃を仕掛けてきています。
ベガパンク「正(シャカ)」は自らの命令がセラフィムに通らないことから、
攻撃の命令を出したのは「ベガパンク」だと推測しています。ベガパンク本体(ステラ)とサテライトの威権順位は同列であり(
1069話)、威権順位が同列の者による命令は上書きできないということでした(
1073話)。まさか研究所内に五老星が侵入しているとは想定しませんから、消去法でベガパンクの命令となるわけです。
その後に続いたシャカの発言は以上を理解していないと分かりにくいかもしれません。シャカは研究所内の通信が途切れ、フロンティアドームに閉じ込められた状況が偶然ではないとすると、
「誰かが我々を皆殺しにしようとしている…!!」と推測しています。
シャカはセラフィムに攻撃命令を出したのは「ベガパンク」と推測していますから、ここで言う「誰か」とは
シャカ以外のステラを含むベガパンクの誰かということになります。
つまり、
ステラを含むベガパンク7人の中に裏切り者がいるということになります。
話タイトルは「デスゲーム」となっていますが、「人狼ゲーム」が始まってしまいました。
威権順位は五老星が最上位ですが、軍艦に乗ってエッグヘッドに向かっていたサターン聖が全く気づかれずに既に研究所内に侵入しているとは考えにくく、他の五老星が単独で侵入しているとも考えにくいですから、セラフィムに攻撃命令を出したのはベガパンクであるという、シャカの推測は妥当です。
命令を出した当人のベガパンクしかセラフィムに命令は通じませんから、セラフィムの反乱後にセラフィムに対して「止まれ」と命令を出したことが確認できる
シャカとリリスは白いです。セラフィムから攻撃を受けた
ピタゴラスと
ヨークは白っぽいですが、ミステリーでは被害者のフリをするのはカモフラージュの定石ではあります。ただし、
石化が威権の消失になるのだとすれば、ヨークは白くなります。
しかし、そもそも威権順位が同列の者が命令を上書きできないのだとすれば、セラフィムに直前に命令を出していたのは「
想(エジソン)」です。エジソンが直前に停止命令を出していますので(1073話)、
ルールに則れば攻撃命令を出したのもエジソンということになります。しかし、停止命令はその前の命令のキャンセルであるだけで、
命令の継続性がないとすれば、エジソンの黒は確定ではなくなります。
果たして、本当にベガパンク7人の中に裏切り者がいるのでしょうか。
ちなみに裏切り者は一人とも限りませんが、私はヨークが黒だと一番ゾワっとするので
ヨーク犯人説を推します。事が終わったとにS−スネークに石化を解除してもらい怖い顔していたら・・・
一方、S−ベアとS−ホークの襲撃を受けたCP-0の
カクと
ルッチは、
海楼石の手錠を外してくれることを条件にルフィとゾロに共闘を申し入れています。ルフィとゾロはめちゃくちゃ嫌そうです(笑)。