この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は03環境になってからわずか1週間後に行われたチャンピオンシップ2022本戦の模様についてです。
チャンピオンシップ2022本戦は、昨年9月から今年1月にかけて全国5ヶ所、計6回開催された各予選大会のベスト8進出者と、海外アジアの地域の代表者(5名)が出場資格を持った大会で、当日は計52名が出場した模様です。
出場者52名で行われる本戦は、スイスドロー方式で予選が行われ、予選上位8名により決勝トーナメントが行われました。
海外アジアの予選は香港、台湾、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシアで開催されており、香港と台湾の代表者は地域予選の優勝者、タイ、シンガポール、マレーシア、フィリピン、インドネシアの代表者は各国の国内大会の入賞者で行われた南アジア予選のベスト3となっています。
予選大会が開催された海外アジアの国々はワンピカードの日本語版が使用されている地域です。つまり、チャンピオンシップ2022はワンピカード”日本語版”の世界大会と言えます。チャンピオンシップ2023からは、簡体字版が使用されている中国、英語版が使用されている欧米、南米、オセアニア地域でも予選が行われると見られ、本格的な世界大会になる模様です。
ちなみに、本戦に出場した海外勢には対戦を円滑にするために運営が通訳者を付けていました。
メタがまだ出来上がっていない03環境の本大会に出場者たちが握ってきた山(デッキ)は、以下の通りでした。
赤ニューゲート ・・・19人(36.5%)
黒ルッチ ・・・14人(26.9%)
赤エース ・・・ 8人(15.3%)
青ナミ ・・・ 4人(7.6%)
赤ゾロ ・・・ 3人(5.7%)
黒黄リンリン ・・・ 1人(1.9%)
紫カイドウ ・・・ 1人(1.9%)
赤緑ロー ・・・ 1人(1.9%)
緑錦えもん ・・・ 1人(1.9%)
03環境トップと評判高い
赤ニューゲートがやはり最多で、ブースターパック第3弾で白ひげ海賊団と共に大幅強化された黒のカードのリーダー、
黒ルッチが次点で、場を焼き払う強力なコントロールが特徴の
赤エース、アタックをする必要はなく自己完結する特殊勝利を狙う
青ナミがそれに続いています。
新色の黄色はわずかでした。黄色のカードは、ライフを増やしたり、トリガー発動を狙うことを特徴としますが、基本的にリーダーに攻撃をしてこない青ナミ対面では役に立たないためか、唯一の
黒黄リンリンも黒寄りのデッキとなっているようでした。
赤ニューゲートを除いて新リーダーが多い中、練度を優先してか、
赤ゾロ、
赤緑ロー、
緑錦えもん など02環境の主力デッキを握ってきた出場者もいました。実際、
赤ゾロと緑錦えもんは本戦決勝トーナメントに進出しているので、03環境でも十分戦えることが示されています。
決勝トーナメント進出者8名のリーダーの分布は配信では説明してくれませんでしたが、おそらく次の通りです。
赤ニューゲート ・・・4名(予選1位、予選3〜5位)
緑錦えもん ・・・1名(予選2位)
赤ゾロ ・・・1名(予選6位)
青ナミ ・・・1名(予選7位)
黒黄リンリン ・・・1名(予選8位)
メタがまだ出来上がっていないとはいえ、スイスドローを経て、赤ニューゲートに続いて割合の多かった
黒ルッチと
赤エースが1人も残らなかったというのは03環境の今後を占う上で注目すべき点かもしれません。
黒ルッチは「効果でKOされない」キャラを持つために破壊系コントロールの赤エースに利がありそうですが、場持ちする高パワーのキャラで毎ターン攻撃してくる赤ニューゲートには分が悪い模様です。赤ニューゲートのキーカードであるステージ「モビー・ディック号」をKOすることができる「嵐脚 周断」もありますが、赤ニューゲート側は「モビー・ディック号」の2枚目以降を手札に温存して、効果発動タイミングで登場させればいいので、抑止力としては不十分なのかもしれません。
赤エースは、赤ニューゲートの4コストおよび5コストのマルコの処理に苦労することでしょう。また、攻撃の手数が少ないため赤ニューゲートを攻め切るのは難しそうです。
そして、決勝トーナメントの1回戦(準々決勝)を勝ったのは赤ニューゲート3人(敗者は赤ニューゲート1、黒黄リンリン1、赤ゾロ1)、青ナミ1人(敗者は緑錦えもん1)で、2回戦(準決勝)を勝ち決勝へ進んだのは赤ニューゲート2人でした。
というわけで、現時点で
03環境トップは赤ニューゲートと言っていいでしょう。
02環境も初めは赤ゾロが猛威を振るい、その後、環境は移り変わっていきましたので、03環境も今後どう変わっていくか楽しみですね。
ワンピカード対戦思案#19 【OPCG】