先日起きた「バスコショット事件」について。
ここで言うバスコショットとは、インペルダウン脱獄囚で笑い声が「トプトプトプ」の、あの黒ひげ海賊団の大酒の
バスコ・ショットのことです。彼の画像はこのブログでは貼っておく必要はないですね。
そして、事件の当事者は現役女子高生で人気TikTokユーザーの
かりん(別名:すなずりかりん)さんです。
TikTok
@sunazurisuki
事の発端は、彼女がABEMAオリジナルの恋愛リアリティショー『オオカミ』シリーズの最新作『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演することが発表され、メディアから出演者の写真および動画が公開されたことでした。
この際、アプリ等による顔加工は施されていないわけでして、番組出演者として登場する「かりん」さんとSNS上の「かりん」さんの顔がまるで別人で、
過度な顔加工が露見し、彼女のSNSが炎上する事態になりました。
この際、書き込まれたコメントのうち、
立派な鼻と特徴的な笑顔を持つ彼女の素顔を表現した「
バスコショット」というパワーワードが話題になり、炎上した彼女は活動休止を仄めかし、実際に活動休止に至った騒動がバスコショット事件です。
事件の発端となったモデルプレスが戦犯扱いされていますが、当時、番組は収録済みで予定通り公開されていますので、遅かれ早かれ同じような事態になっていたと思われます。
彼女を知らないと、加工無しでも「
普通に可愛い」というのが第一印象で、番組の第1回が公開されると番組きっかけで彼女を知ったファンも増えた模様で、
活動休止は1週間も経たずに終わり、番組公開に合わせて復活する形となりました。
炎上により番組の認知度も上がったわけでして、彼女をキャスティングした制作サイドは別人が現れたことに当初驚いたと思いますが、こうなることを計算済みだったとすると天晴れですね。
逆に、彼女が炎上するとは思っていなかったとすると、いわゆる”Z世代”にとってアプリ加工はメイクアップの一環なのかもしれません。
「
女性にバスコショットは失礼すぎる」という意見も当然見られるわけですが、
ポリティカルコレクトネス(ポリコレ)が横行している社会背景を踏まえると、この問題は歪です。
ポリコレによりテレビ番組ではブスやデブ等の容姿いじりがなくなり、海外ゲームからは美人キャラが排除され、ブサイクや美人という概念そのものが取り払われようとしています。しかし、その一方で女子アナは美人が採用され、アイドル業もなくなっていはいません。
大人になってしまえば、価値観というのはそう簡単に変えられないものです。
当人が、
これが私のありのままの個性だとして主張して曝け出していれば、その価値観を他人が否定するの野暮でしょう。しかし、一般的に”美人”とされる顔に加工して人気を集めていたのであれば、
その人は”向こう側”の人間ではなく、同じ価値観を共有する大衆の”こちら側”の人間だということです。
当然「騙されていた」と怒る人はいるでしょうし、妬みもありますし、過度な加工バレを気にせずメディアに露出するその図太い姿勢に対して思うところはあるでしょう。そんな彼女に最もダメージを与えうる言葉が「バスコショット」だったというわけです。
そもそも
ポリコレの価値観では「女性にバスコショットは失礼すぎる」という指摘は成立しないわけですから。つまり、バスコショット(ような顔の人)に失礼。ちなみに、ポリコレが進んでいる欧米では、ポリコレによる抑圧的な社会に大衆のフラストレーションが溜まっている模様です。
話は違いますが、
強盗事件の「ルフィ」については、捜査が進むとやたらとメディアに「ルフィ」の名前が露出したためブログで続報を取り上げるのは控えていました。今回の「バスコショット事件」もスルーしようかと思ったのですが、当人が復活したことで、結果的に炎上商法となり彼女の糧となったので、記録として残しておくことにしました〆
『花束とオオカミちゃんには騙されない』に出演中のかりんさん