・裏切り者の作戦
前回、セラフィムに攻撃命令を出していた
裏切り者のベガパンクが「
欲(ヨーク)」と判明。ヨークの動機は「
天竜人になる」ことであり、最終的に自分以外のベガパンクを全員殺害するつもりのようです。
しかし、”天竜人”になりたいと言っても、天竜人には名刺を作ればなれるものではありません。
ヨークの計画は3ヶ月前に遡り、「Dr.ベガパンクが”空白の100年”を研究している」とエッグヘッドから匿名でマリージョアに密告し、エッグヘッドへ調査に来たCPを密かに監禁して失踪事件を演出。情報の信憑性を高めたところで再びマリージョアに連絡し、
五老星との通話会談を取り付けることに成功しています。
ヨークの意図は、この会談で
ステラの暗殺を世界政府に仕向けることだったようです。しかし、知っての通り世界政府は
ベガパンク全員の暗殺を決断しています。
この政府の決定はヨークにとって想定外だったようで(ヨークの頭脳はステラや他のサテライトより劣るのかもしれません)、「それならこっちにも作戦があるわ」と言って、フロンティアドーム内でセラフィム4体に、
ヨーク自身とステラ、そして地下の人質(CP)を残して全員殺害するように命令していたのでした。
ヨークが犠牲者のフリ(
1075話)をするための命令もS-スネークに出しており、その他、ラボ内の「
壊しちゃいけない場所」についてセラフィム達に教えています。「壊しちゃいけない場所」がどこのことなのか、なぜ壊してはいけないのかは不明です。バルジモアのベガパンクの研究所には自爆スイッチがあったわけですが(笑)、そのような類ではなく、
何かしらヨークの計画に重要なものだと思われます。
そもそも
ステラを殺してしまってサテライトであるヨークは無事なのかという懸念があるわけでして、実際、今回、ヨークはセラフィムにステラの殺害命令は出していません。例えば、
ノミノミの実の能力がヨークの生存に必要なのだとすれば、
ステラを殺す際に、ヨークがステラから能力を引き継ぐ必要があるのかもしれません。
また、
人格の移植が可能であれば、ヨークは誰かの体に乗り移り暗殺から逃れることができます。
そして、そのような作業に必要な設備は壊されては困るということなのかもしれません。
・赤髪海賊団 VS キッド海賊団
ワノ国を出航した
キッド海賊団は巨人族の島であるウォーランド「エルバフ」に辿り着いていましたが、エルバフには
赤髪海賊団が先に到着しており、赤髪海賊団傘下の海賊団と小競り合いになっていました(
1076話)。
赤髪海賊団傘下の海賊団は「
弱い」ことで有名らしく、キッド海賊団に立ちはだかった傘下の船長達の雑魚臭にキッドは困惑しています。新世界で生き残っている海賊団なので、弱いはずはないですが、強くはなさそうです。
実際、
シャンクスは傘下の海賊団に退がれと命令し、御大が出陣しています。元々、出航するところだったわけですが。赤髪海賊団は「弱い」傘下の海賊団たちを庇護している様子で、本話でもシャンクスの”人たらし”な姿が描かれています。
1039話
キッドは海岸に見える赤髪海賊団傘下の海賊船(9隻?)を、ビッグ・マムも倒した”
電磁砲(ダムド・パンク)”でまとめて葬ろうとしますが、”
その未来”を見たシャンクスは単独でキッドの目の前に現れ、ロジャーと同じ技”
神避(かむさり)”でキッドと援護に入ったキラーごと一撃で倒しています。
キッド海賊団の船員達(ヒート、ワイヤー)は降参し、要求されていた
ロードポーネグリフの写しをシャンクスに渡しますが、時既に遅く、
ドリーと
ブロギーが岸から放った”覇国”により
キッド海賊団は壊滅したのでした。
見聞色の覇気により
”ちょっと先の未来”を読む力は、ルフィやカタクリよりもシャンクスがずっと強そうです。先の未来に対応するスピードも驚異的で、キッドは相手が悪かったですね。
一方、ハートの海賊団は黒ひげ海賊団と交戦中ですから、エッグヘッド編が終わった頃には、ワンピース争奪戦は麦わらの一味を含む3つの勢力に絞られそうです。順当にいけば、生き残るのは黒ひげ海賊団の方でしょうか。