・マリージョアの事件前
前回、革命軍本部がある「
カマバッカ王国」に消息を絶っていた
サボが帰還しており、
ドラゴンと
イワンコフの二人にだけ、
1ヶ月以上前の世界会議(レヴェリー)開催期間中にマリージョアの「神々の地」で起きた事件の真相を語り始めました。
天竜人の居住区である「神々の地」に潜入した
サボと革命軍軍隊長3名(
モーリー、
カラス、
リンドバーグ ※ベティは本部待機)の主な任務は次の3つでした。その他、くま以外の奴隷達もできる限り解放したようです。
1)天竜人の象徴(天駆ける竜の蹄)の破壊による宣戦布告
2)くまの奪還
3)食糧庫の破壊
3つ目の「
食糧庫の破壊」は初出ですが、これは天竜人との戦争における
革命軍の主な戦略の一環でした。マリージョアはレッドラインの頂上に位置するため、”無敵の要塞”と言われているそうで、大勢の軍隊で真っ向から攻め入ることは困難です。そこで、まずはマリージョアへの物資の補給を絶ち、”兵糧攻め”を仕掛けるのが最初の戦略段階のようです。
革命軍は各地でマリージョアへの貨物船を襲って物資の流れを妨害しており、さらに、革命軍の煽動により革命が成功した「8ヵ国」(※ただし、そのうちルルシア王国は
謎の消失)は世界政府への「天上金」の上納と資源の輸出を全て拒否しているのだとか。
ドラゴンはこの方法で完全にマリージョアへの物資や資金の流れを止めることはできないものの、確実に効果は出ると見込んでおり、そうすれば、いずれ”
神の騎士団”(
1054話)が出てくるので、戦いはそこから本番だと見ているようです。”神の騎士団”については今のところ詳細は不明ですが、ドラゴンの話し口から察するに、
CP-0よりも格上の天竜人の主要戦力と考えられます。
天竜人の主要戦力である”神の騎士団”をマリージョアから炙り出して、地の利がある場所で戦う算段ということでしょうか。しかし、事件当時、”神の騎士団”が出動したかは不明です。
「神々の地」に潜入した革命軍には、マリージョアに居合わせた海軍大将の
藤虎(イッショウ)と
緑牛(アラマキ)が応戦しましたが(
1054話)、この二人が本気を出せば天竜人にも被害が及んでしまうため、大きなハンデとなったようです。イッショウはいつものように気にせず隕石を落とそうとしましたが、アラマキに止められていました(笑)。
アラマキとはモーリーが交戦していますが、モリモリの実に対してオシオシの実は能力のマッチアップとしては良さそうに見えます。モリモリの実の弱点は炎なので、サボのメラメラの実の能力には分が悪いところですが、この時、
サボは
くま?の奴隷の首輪の鍵を入手するために別行動しており、パンゲア城に侵入していました。
そして、この時、
サボの他にパンゲア城内に居たと見られる主要な人物は
しらほし、しらほしと談笑している誰か(しらほしの手のひらに乗っているサイズ的に
レオ?)、再びしらほしを狙う
チャルロスと
ロズワード、それに同行する奴隷の
くま、五老星に謁見する直前の
コブラ、コブラの護衛をしていた
ペルと
チャカです。
ペルとチャカは五老星の謁見にコブラと同行することが許されなかったため、ビビの護衛に向かうようにコブラに言い渡されています。
一方、
ビビは城外の
ボンドラの乗り口におり、CP-0の
ルッチが護衛についていましたが、しらほしがまた狙われると不安視しており、レッドポートに待機している
ガープ(905話)に助けを求めてに行こうとしていました。
単独でくまを救おうとしていた
ボニーは城内に居たのか不明です。
そして、この後、マリージョアでは次のような事件が起きることになります(
1054話)。
1)コブラの殺害(サボが被疑者になっているが無実)
2)ビビの失踪
3)チャルロス聖の殺人未遂(犯人は不明)
まず、サボがコブラを殺害したことになっているのなら、チャルロスの件の犯人もサボでいいはずですが、こちらの犯人は不明となっています。革命軍の任務はくまの奪還ですから、やはり
チャルロスの殺人未遂の犯人はボニーが有力でしょう。
ペルとチャカはコブラの護衛を離れてビビのもとに向かっとすれば、ビビの失踪はこの間に起きたものと推察されます。
ビビはレッドポートに降りようとしており、城内に戻ろうとはしていませんから、城内の事件に巻き込まれた可能性は低いです。また、
ルッチがビビの護衛の任務についていれば失踪するはずはないですから、この時、ルッチの護衛を振り切って、単独でボンドラに乗ってレッドポートに降り、ガープには会えず、そのまま失踪してしまったことになります。
しかし、この推察はルッチの任務が本当に護衛だった場合に限ります。世界政府の影の支配者
イムがビビの写真を見ていたことは気がかりであり(908話)、
仮にルッチの任務がビビの拉致であれば、単独行動しているビビを人知れず拉致することは容易いことです。
実際は現在、ビビは
ワポルと共に世界経済新聞社の
モルガンズのもとで匿われており、二人は
見てはいけないものを見てしまい、政府に追われる立場となった様子でした(
1074話考察)。それを踏まえるとビビはルッチに拉致され、パンゲア城に連れられて来たところでワポルと共に事件に巻き込まれ、結果的に逃れることはできたものの、サボ同様に政府に命を狙われる立場になってしまったと考えられます。
サボがコブラ殺害の犯人と見られている理由は、血を流して床に倒れているコブラの横にサボが立っている写真が撮られていることです。サボ本人はコブラを殺害していないと言っていますから、この写真が捏造でないのであれば、サボはコブラ殺害の事件に巻き込まれてしまったというのが真実です。
そして、どうしてこうなったのかは、これから(次回以降に)サボが語るところです・。・
・カラスの能力
革命軍”北軍”軍隊長
カラスの能力名が「
ススススの実」と判明しました。
904話
カラスの能力は非常に特殊で解釈が非常に難しいですが、「ススススの実」のススは「
煤」と見られ、今回の描写では物理ダメージを無効化している様子や身体を自在に変形させて瞬間移動している様子から
自然系能力だと考えられます。
カラスの形態になった煤が喋っているのは難解ですが、煤でカラスの体内に人の声帯などを再現して形態を精密にコントロールすれば、喋らせることも可能なのでしょうか。本当にそうで、戦闘中にそれをやっているのなら物凄い芸当ですがw
・元CP9
「神々の地」で革命軍軍隊長と海軍大将の戦闘になっている際、「神々の地」の外側で傍観している人影があり、
元CP9のメンツがCP-0として再登場しています。
”2年後”の元CP9の設定には逸話があり、元々の設定ではCP-0になっているのはこれまでに原作で描かれているように
ルッチと
カクだけだったそうです(おそらく戦闘力的に)。しかし、
アニメ劇場版『ONE PIECE FILM RED』の設定でブルーノとカリファがCP-0となっているので、原作をアニメの設定に合わせたという経緯(監修漏れ?)があったことが、
映画副音声で語られています。
ブルーノとカリファがCP-0になっちゃったので、この際、全員CP-0にしてしまったというわけです。CP-0で新キャラを色々出してもゴチャつくので、栄ちゃん本人は結果的にこれで良かったかもと語っています。
CP-0が急に弱そうに見えてきちゃうのが設定として痛い気はしますね。