この記事はバンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」のエンジョイ勢の対戦日記的な何かです。今回は2023年5月27日発売予定のブースターパック第4弾「謀略の王国【OP-04】」に収録されるカードリストが全て公開となりましたので、新リーダーと各色の注目のカードに触れていきたいと思います。
新リーダーは個人的な注目度でランク分けしています。
注目度★★★★★
このリーダーはアタックできない。
【起動メイン】【ターン1回】➀:自分の手札が6枚以下の場合、自分のデッキの上から2枚を見て、特徴《ドレスローザ》を持つカード1枚までを公開し、手札に加える。その後、残りをトラッシュに置く。
「リーダーはアタックできない」というデメリットのためか、多色リーダーのライフハンデは付けられていません。リーダー効果だけ見ると、特徴「ドレスローザ」で構築が縛られるため、それほど強いようには見えなかったのですが、
新弾に収録されている「ドレスローザ」のカード群はカード同士やリーダーのレベッカと高密度でシナジーがあり、「リーダーはアタックできない」というデメリットを克服していると言っていいでしょう。プロキシで数回やってみた感じではかなりの手応えがありました。
レベッカデッキの特徴は
1)トラッシュを増やす効果と
2)ディスカードを必要としないKO効果、
3)アタックを伴わないコストダウン効果、さらに
4)アクティブのキャラにアタックできる効果の4つが挙げられます。
まず、アグロデッキ対面でキーカードとなるのが「キュロス」です。登場時効果で1)と2)の効果が発動される上に、「キュロス」がKOされる代わりにリーダーかステージの「コリーダコロシアム」をレストにすることで救うことが可能です。リーダーのレベッカは元よりアタックできませんし、「コリーダコロシアム」はレストにして使用することはないので、どちらでも代償なしでレストすることができます。
「オオロンブス」は起動メインで1)と3)の効果を発動することができ、代償に特徴「ドレスローザ」を持つ自分のキャラを1枚KOしなければなりません。この時、アタッカーにならない低コストキャラをKOするのが基本ですが、「キュロス」をKOして「キュロス」をKOから救うことも可能ですし、「サボ」の登場時効果で”効果でKOされない”ようにしていれば、無償で効果を発動することもできます。
3)の効果を持つ「ハイルディン」の起動メイン、1)と2)の効果を持つ「レオ」の登場時効果はリーダーをレストにすることで発動できるものです。これもリーダーのレベッカは元よりアタックできませんので無償で効果を発動できると言っていいでしょう。リーダーをレストにするため、「ハイルディン」と「レオ」はコンボにならないのは残念なところですが、「ハイルディン」と「キュロス」、「レオ」と「オオロンブス」のコンボは可能です。
トラッシュを増やす意義は「ゴムゴムの大猿王銃」のダブルアタック発動条件および「ルフィ」をアクティブにする起動メイン効果にあります。アクティブのキャラにもアタックできる「ルフィ」と「コリーダコロシアム」の相性は抜群で、登場させたターンで相手のキャラを着地狩りすることができます。リフレッシュフェイズでアクティブにできないターンでも起動メインを使ってアクティブにしてリーサルを狙うこともできます。
起動メインのトラッシュの”7枚”という条件はレベッカデッキにおいては達成は非常に簡単で、1試合で3回起動することも可能です。手札とトラッシュを増やすことができるリーダー効果はコスト1の支払いなので使い勝手が良く、1ターン目からほぼ毎ターン使用できるという強みです。
また、青と黒の色の組み合わせでは、コストダウンによりコスト10までのキャラをKOによらず処理することが可能になっています。青単体でも今や「業火拳銃(レッドロック)」で全てのキャラを取れますが、「ミホーク」や「三・千・世・界」で取った方が有利ですね。
注目度★★★★☆
【自分のターン終了時】自分のドン!!2枚までを、アクティブにする。
リーダー効果でターン終了時に無償で2ドンがアクティブになるものですから、2コストのカウンターのイベントカードは多数採用したいところです。デッキ構築の縛りは一切ないため、色々な型が考えられますが、新弾に収録されているドンキホーテ海賊団のカードは強いものが多いです。10コスト「ドフラミンゴ」は連投されると相当厄介ですね。
しかし、現状、ドンキホーテ型の場合は手札が減りやすく、展開は遅く、キャラをKOされるなりして取られると途端に劣勢になるのは緑デッキあるあるですかね。だったら、
緑キッドでいいんじゃない?と帰結しそうです。
緑と紫の色の組み合わせには効果のシナジーはありませんが、特徴「FILM」が共通しているためFILM型は面白そうです。FILMのキャラは展開力があるので、ドンキホーテ型よりも良さそうな気はします。FILM型なら「鎧合体」は4枚採用確定ですね。
注目度★★★☆☆
【ドン!!×1】【自分のターン中】相手のキャラすべてを、コスト-1。
【自分のターン終了時】➀:自分のコスト5以下のキャラ1枚までを、アクティブにする。
ターン終了時にコスト5以下のキャラをアクティブにするリーダー効果は一見すると強そうなのですが、よく考えると対面限定的だったり、キャラ限定的な効果です。効果を使うとすれば、ブロッカーや、アタック時の効果は強いものの場持ちしないキャラ、例えば「イスカ」や「SECヤマト」が考えられます。
アクティブにする効果はオマケ程度で、単純に緑と黒の色の組み合わせが強いのが「イッショウ」です。コストダウンさせる黒のカードの効果と緑のコスト依存のKO効果はシナジーがあり、リーダーの「相手のキャラすべてをコスト-1」する効果はそれを強化するものとなっています。リーダー効果と「クリーク」でコスト5のキャラを2枚取れるのも非常に強いです。
しかし、緑のKO効果は”レスト”が条件であるため、着地狩りは難しく、であれば
黒と紫の「ゼット」でいいんじゃないの?と帰結しそうです。
注目度★★★☆☆
【ドン!!×1】【アタック時】自分のライフと手札の合計枚数が4枚以下の場合、カード1枚を引く。自分のコスト8以上のキャラがいる場合、カード1枚を引く代わりに自分のデッキの上から1枚までを、ライフの上に加えることができる。
リーダー効果が有効になるのはライフと手札の合計が4枚以下なので、運用はかなり難しそうですが、面白そうでもあります。リーダー効果で「ライフを加える」条件としては、自分の場にコスト8以上のキャラを立てておく必要があり、コスト8以上のキャラを登場させたターンもリーダー効果をなるべく発動したいので採用する大型キャラはコスト9までが理想です。
青と黄色のカードの場合はコスト8かコスト9となると、「カタクリ」や「ミホーク」が該当します。また、「氷鬼」のギミックはクイーンのリーダー効果とシナジーがあります。
「疫災弾」は手札から「氷鬼」を捨てて、コスト4以下のキャラをデッキの下に置くと、トラッシュから「氷鬼」を登場させることができるという変わったイベントカードです。手札に「氷鬼」があり、相手の場にコスト4以下のキャラがいれば、たったコスト2でキャラをデッキに戻しつつ、コスト8の「氷鬼」を登場させることができます。
このコンボは「疫災弾」と「氷鬼」をサーチできる「クイーン」がいるので、再現性はある程度期待できます。
序盤・中盤はカウンターを積極的に切って手札を減らしつつブロッカーを展開し、中盤に「疫災弾」で「氷鬼」を登場させてリーダー効果を以降継続的に発動、続いて8コスト以上の大型キャラで盤面を取りながら制圧していくというのが理想的な動きのような気がします。が、序盤にカウンターのついていない大型キャラが複数手札にくると、リーダー効果発動の邪魔になるため、「カヤ」で手札交換したいですが、そうなると後半に大型キャラを引けるのか不安になりますね・・;
注目度★★☆☆☆
このリーダーはアタックできない。
【起動メイン】【ターン1回】➁:カード1枚を引き、自分のキャラ1枚までは、このターン中、【速攻】を得る。
リーダーはアタックできないというデメリットのためか、レベッカと同じく多色リーダーのライフハンデは付けられていません。コスト2支払って1ドローと速攻を得ることができるので、
テンポ的には実質、コスト2を支払って1ドローしていると言えます。それが「
リーダーはアタックできない」というデメリットに見合っているかという話です。正直、良くてプラスマイナス0じゃないかと思っています。
リーダーがアタックできないデメリット効果を利用する効果は黒の「ドレスローザ」のカードでは「アクティブのリーダーをレストにする」というものでしたが、赤の「アラバスタ王国」のカードでは「
アクティブのリーダーをパワー-5000」というものになっています。パワーはいくらでもマイナスになるため、この効果はリーダーに複数回かけることができるわけですが、その分、リターンはドレスローザのカードに比べると弱く調整されている模様です。
赤と青の色の組み合わせは、「麦わらの一味」の特徴が共通しているので、「ナミ」で「三・千・世・界」をサーチすることも可能ですが、デッキ構築およびプレイングの難易度は高そうです。
注目度★☆☆☆☆
【相手のターン中】【ターン1回】自分の場のドン!!が自分の効果によってドン!!デッキに戻された時、ドン!!デッキからドン!!1枚までを、アクティブで追加する。
リーダー効果は紫のカードの特徴であるデメリット効果「自分の場のドン!!を戻す」を1枚分キャンセルするものですが、相手のターン中に1回限定なため、自発的に使用する場面はカウンターのイベント「熱息」「地獄の審判」やトリガーでキャラクターが登場する時ぐらいしかありません。
紫と黄色のカードにシナジーはなく、紫のカードでデッキを構成するならリーダーをカイドウにして
「鬼ヶ島」で良くね?となってしまいます・・;
せめて「相手のターン中」の条件がなければ自分のターンと相手のターンの両面で使えたので良かったのですが、この効果でライフ4はあまりにも渋いです。
一方、ブースター第4弾の黄色のカードでは主に既存のリーダーの特徴である「ビッグ・マム海賊団」と「ワノ国」が強化されました。
中でも「
おリン」はトリガーで登場できるキャラでは破格のパワー7000を持っています。トリガーでパワーの7000のキャラが無償で登場してきたら対戦相手としてはたまったもんじゃないですが、黄色のリーダー「カタクリ」と「リンリン」いずれも、リーダー効果を使えば容易にトリガーを仕込むことができるため、警戒しなければなりません。
ワンピカード対戦思案#24 【OPCG】