格闘ゲームの世界規模大会「
Evolution Championship Series 2023(EVO 2023)」がアメリカ・ラスベガスにあるリゾートホテル「マンダレイ・ベイ」にて8月4日から6日まで開催されました。
「EVO」はプロライセンス不要のオープントーナメントで、毎年、複数の現行人気タイトルの大会が期間中に同時に開催されます。今年はカプコンの新作「
STREET FIGHTER 6(SF6)」の人気が最も高く、SF6部門には7000人以上が参加しました。例年、マンダレイ・ベイのコンベンションセンターにて大会予選が行われ、最終日には実際の格闘技の会場にも使われるマンダレイ・ベイのアリーナで決勝トーナメントが行われます。
それで別に大した話ではないのですが、SF6部門決勝の選手入場にて、
ドミニカ共和国出身のトッププレイヤー
MenaRD(メナ)選手が
白ひげのコートを着用して登場しました。
SF6部門決勝の模様(選手入場は52:00頃)
メナ選手はプレイヤー名に母国の名前(RDはDominican Republicの意)を背負っているぐらいなので、国旗を羽織っているなら分かるのですが、白ひげのコートを着て登場した意図は割と謎でした。観客に背中を向けた際に会場は盛り上がっていますがw
その答えは、同じく壇上に上がっていた日本の
ときど選手のVlogに記録されていました。
選手入場直前の舞台裏の様子です。ときど選手がメナ選手に話しかけています(13:50頃)。
ときど選手:What's this?(これなに?)It's a Bandits?
メナ選手:”白ひげ” ONE PIECE
ときど選手:あ〜、ワンピースか!
メナ選手:Strongest man in the world
…というわけで、メナ選手が白ひげのコスチュームをしているのは「
世界最強」のアピールだったようです。実際、メナ選手はカプコンが主催するプロツアーで唯一、2度チャンピオンになったことがある選手です。
これ、面白いのは、ときど選手に同行していた日本人スタッフも含めて白ひげのシンボルを認識していなかったのに対して、隣にいたアメリカ出身の
PUNK(パンク)選手は「I know. I'm watching(知ってるよ、俺はワンピース見てるから)」と、しっかり認識していたことです。日本人の方がワンピースに疎いという珍しい場面でした。