・立てこもり事件
前回から引き続き、ヨークの裏切りが発覚して一夜明けたエッグヘッドの模様が描かれています。バスターコールを凌ぐ20隻の巨大軍艦を含む大小100隻の海軍の船団がエッグヘッドを包囲する中、麦わらの一味はヨークを人質にエッグヘッドに立てこもっている状況です。
今回は状況説明回ということで箇条書きで失礼〆
【
麦わらの一味サイド】
ヨークの反乱により
ロビンと
エジソンが重傷。
シャカと
ピタゴラスは死亡。
島の海岸は全方位、海軍の船に囲まれているため港からの脱出は不可能。
そこで、研究層(ラボフェーズ)に泊まっているサニー号をベガフォース1で飛べる空域まで輸送し、そこからサニー号の”クード・バースト”でさらに飛び、逃げ切る作戦を計画。
エッグヘッドではまだ”記録(ログ)”は溜まっていないが、ワノ国で溜まっていたログポースの1本がまだ使えるようなので、そのログ(
エルバフ行き)を辿り北東を目指す。
しかし、脱出のためにはまず「
フロンティアドーム」を解除しなければならない。
そこで、
ベガパンク(ステラ、エジソン、アトラス)は、ヨークが「フロンティアドーム」にかけた
暗証コードの解読に取り掛かる。
戦桃丸はパシフィスタ50体を従えて工場層(ファビリオフェーズ)にて警戒待機。
【
セラフィム】
威権順位のルール(
1073話)により、ヨークがセラフィムに出した命令を上書きすることができないままの模様。
セラフィムはベガパンクが開発した「
バブルボール」に閉じ込められている。
「バブルボール」はパシフィスタ マークIIIに搭載されている「バブルシールド」(
1074話)と同じ素材で作られている。海のエネルギーが配合されているため、能力者を捕らえておくのに都合がいい(グリーンブラッドによる能力者も悪魔の実の呪いを受ける(
1077話))。
【
世界政府サイド】
カクが重傷。
ルッチはラボフェーズ内の様子を密かに海軍に報告。
(重傷者は4名と報告。ロビン、エジソン、カクと
あと一人は?)
エッグヘッドに攻め込むにあたり五老星(サターン聖)が守るべきものとして挙げたのは以下の3つ。
「
欲(ヨーク)の身柄」・・・マザーフレイムを作る技術を持っている
「
パンクレコード」・・・ベガパンク(ヨーク)の脳
「
融合炉(パワープラント)」・・・マザーフレイムを作る設備
ヨークによりラボフェーズ地下に捕らえられ飢餓状態になっていた
サイファーポール達は麦わらの一味に食糧を与えられ復活。命の恩人だと感謝している。
黄猿はルッチから送られた情報をもとに突入作戦を指示。
自ら先陣を切って上陸し、戦桃丸と戦闘。
(黄猿は能力でフロンティアドームを通過可能だが、戦桃丸の覚悟を立てるため、敢えて下から突入している)
戦闘開始を合図に海軍の”六式使い”は上陸開始。
海上の怪獣兵器(シービーストウェポン)に大砲発射。
・恋の遺伝
S-スネークにより石化された
フランキー、
リリス、
ウソップは石化が解除されています。
威権順位のルール(
1073話)により、ヨークがセラフィムに出した命令を上書きすることができないため、現状、セラフィムを制御することはできません。しかし、
威権チップさえ持っていないルフィが石化を解いてくれとお願いすると、S-スネークは照れた態度を取ってこれを受け入れたようです。アマゾン・リリー編で見たことあるような状況です。
つまり、S-スネークにはハンコックの遺伝情報(ワンピース世界では血統因子)だけでなく、
ルフィへの恋心も遺伝してしまったというわけです。DNA配列によらない遺伝情報は現代科学ではエピジェネティクスと言うのですが、これはベガパンクも予期していなかった現象みたいです。
恋や愛情がセラフィムに伝達されているとなると、期待してしまうのはやはり、くまのセラフィムである
S-ベアと
ボニーの関係性です。
S-ベアにとってボニーは愛娘になるわけですから・・・
・ボニー
「くまの記憶」(
1074話)を目撃した
ボニーは、ルフィの証言によると昨夜は泣いていた様子ですが、一夜明けると気持ちの整理がついたのか気分は晴れており、「
もうベガパンクは殺さねェ」とまで発言しています。
ボニーは、くまに施された完全に人格を失う”改造人間(サイボーグ)”化の手術は死刑と同等だと考え、その手術を執刀したベガパンクを返答次第では殺すつもりでエッグヘッドにやって来たわけですが(
1064話)、くまについてボニーに問い詰められたベガパンクは、
自我を失うという決断はくま自身が決めた事であること、
その理由をボニーには決して話さないと くま と約束したこと、
それを話せばボニーを傷つけることになるから
と説明していました(
1072話)。
ボニーは「くまの記憶」を辿って、
くまが自分の意志で手術を受けた経緯を知り、しっかり傷つき、そしてベガパンクへの恨みが晴れたのでした。