8月31日より配信開始されたNetflixオリジナルシリーズの実写ドラマ『ONE PIECE』がかなり好評のようです。シーズン2制作も期待されます。
Netflixオリジナルシリーズの続編制作決定の鍵となっているのは
累計視聴時間と
視聴者の評価と言われています。実写版『ONE PIECE』シーズン1(全8話)の
製作費は1話あたり約25億円、総額約203億円が投じられていると報じられており、Netflixの中でも大型予算のシリーズですので、それに見合った評価が求められます。
例えば、Netflixオリジナルシリーズの人気作『ストレンジャー・シングス』の最新シーズン4(2022)は1話あたりなんと約39億円が投じられている超大型予算のシリーズですが、配信開始1週間の視聴時間は英語のドラマシリーズではNetflix歴代2位の約2億8600万時間を記録し、レビューサイトでは最高水準の視聴者評価を受けています。ちなみに歴代1位は『アダムスファミリー』のスピンオフ作品『ウェンズデー』(2022)で約3億4100万時間を記録しており、続編制作が決定しています。
では、実写版『ONE PIECE』はどうかと言うと、海外のレビューサイトで
最高水準の視聴者評価を受けています。
レビューサイト大手の「
Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)」では、実写版『ONE PIECE』は批評家スコア84%、
視聴者スコア96%をマークしています。視聴者スコアは既に1万票を超えており、信頼できるスコアと言えます。同サイトの『ストレンジャー・シングス』シーズン4の視聴者スコアは89%(投票数2500件以上)、シーズン1の視聴者スコアは96%(投票数1万件以上)、『ウェンズデイ』の視聴者スコアは85%(投票数5000件以上)です。
ロッテン・トマトのスコアはどれだけの視聴者に支持されているかという指標になっており、実写版『ONE PIECE』がいかに多くの視聴者から支持されているのかというのが分かります。
また、レビューサイトの大手「
IMDb」では、実写版『ONE PIECE』の視聴者スコアは10点満点中8.5をマーク。投票数は現在5万件を超えています。同サイトの『ストレンジャー・シングス』の視聴者スコアは8.7(投票数130万件以上)、『ウェンズデイ』の視聴者スコアは8.1(投票数33万件以上)です。
IMDbの視聴者スコアは10段階評価の投票制で、評価の分布を見ると、満点の10を付けている人が最も多く、7以上の高評価が大半を占めており、酷評の「1」が数パーセント分布しています。このような分布は高評価を受ける作品に共通しているもので、「1」の評価は高評価に対するカウンターであり単に作品に否定的な人の分布と見ていいです。実際、6以上の肯定的な評価を入れている人は全体の93%以上で、ロッテン・トマトの視聴者スコアに似た数値になることが分かります。
海外の評価に比べると国内の評価はやや冷ややかです。
国内はドラマのレビューサイトが乏しいのですが、国内唯一?かもしれない「
Filmarks(フィルマークス)」では、実写版『ONE PIECE』の視聴者スコアは5点満点中3.9となっています。フィルマークスは他と比べて酷評が付きにくいレビューサイトで、
”3.9”というスコアは良作ではあるものの、割と凡庸な評価です。
高い評価を受ける作品は大体4.2以上が付いており、『ストレンジャー・シングス』シーズン4は「4.5」、シーズン1は「4.3」、『ウェンズデー』は「4.2」という具合です。
やはり
国内では視聴者に原作ファン、アニメファンが圧倒的に多いため、海外に比べて実写版の評価が上がりにくいというのはあるかもしれません。実写版『ONE PIECE』では多岐にわたる改変が行われており、これを”改悪”と捉える人が一定数いることも仕方ないことです。
また、漫画やアニメの実写化では失敗例が多く、その経験があるため国内の感想としては「
意外に良かった」「
悪くない」という声が多いみたいです。私の感想は
以前の記事に書いていますが、漫画の実写化作品としては控えめに言って”成功”でしょう。
実写版『ONE PIECE』は配信開始されると80ヶ国以上で視聴ランキング1位となり、この度発表された1週間の視聴ランキング(8月28日〜9月3日)でも1位となりました。
累計視聴時間は
約1億4000万時間、視聴者数は
約1850万人です。
配信開始は8月31日ですので、この記録は半週あたりのもので、1週間の集計になれば累計視聴時間は少なくとも2億時間は超えそうです。この記録は前出のNetflix歴代2位の『ストレンジャー・シングス』シーズン4の記録(約2億8600万時間)に迫るものですから、
興行的にも成功と言えそうです。
ということは!
続編の制作はほぼ確定と見ていいんじゃないでしょうか!?
続編制作が決定となれば、実写版『ONE PIECE』には面白いシナリオは既に用意されているわけですから、他のドラマシリーズと違ってその辺りの不安は一切ないんですよね。
追記)
Netflix TV (English) 視聴ランキング
初週(8月28日〜9月3日):1位、1億4010万時間、1850万Views
2週目(9月4日〜9月10日):1位、1億4570万時間、1930万Views
3週目(9月11日〜9月17日):1位、7550万時間、1000万Views
4週目(9月18日〜9月24日):3位、4660万時間、620万Views