Netflixで配信中の実写版『ONE PIECE』。「ムービー・ウォーカー」に麦わらの一味キャストの短いインタビュー記事の連載がありました。オーディションや役作りのエピソードが語られています。
ルフィ役 イニャキ・ゴドイ
https://moviewalker.jp/news/article/1156258/
「
この役のオーディションを受けた時、これが『ONE PIECE』のルフィ役のオーディションだということは知らされませんでした」
「作品名がわからないように、あらゆるものがコードネームで呼ばれていました。けれど『いつも笑顔を絶やさず陽気な性格で、とにかく前向きなすばらしいリーダー』というキャラクター説明を読んだ母が、『きっとこの役をもらえる。11歳の時のあなたにそっくりそのままだもの』と言ってくれたんです」
「ルフィというのはとても難しいキャラクターでした。自分と似たところはたくさんありますが、一方ですごく漫画的なキャラクターでもある。彼をどう受け止め、実写に落とし込めばいいのか。アニメやマンガを何度も見返し、その本質について理解を深めていきました」
「ルフィには恐怖心というものがまったくなく、夢や友だち、冒険を大事にしています。僕はルフィを演じるために、恐れを捨てて彼に成りきる必要があり、彼自身の前向きな言葉を信じることが、ルフィに息を吹き込むカギなのだと気付きました」
・撮影の間ゴドイは、“なんでもできる”と信じていた11歳の頃の自分の写真を持ち歩き、当時の気持ちを常に思い出すようにしていた
ゾロ役 新田真剣佑
https://moviewalker.jp/news/article/1158114/
・本作の世界配信を機に、それまで約321万人だったInstagramのフォロワー数が510万人まで爆増
「自分は1996年生まれということもあり、物心がつく前から『ONE PIECE』という作品が存在しました。人生の大半を一緒に過ごし、いつも隣にあったのがこの作品です」
「個人的には、どうしてもゾロに強い憧れを抱いてしまいます。
キャスティングの時には、自分がどのキャラクターのオーディションを受けているのかわからなかったのですが、もしゾロ役でなかったらオファーをいただいても断っていたかもしれません。それくらい自分にとって特別なキャラクターなんです」
「撮影が始まる前には、8歳の頃に始めた極真空手を改めて練習しました。ほかにも体操や水球をやったことがあったし、子どもの頃には毎年夏に父(千葉真一)のスクールにも通っていたので、その頃からもう役の準備はできていました」
・スタントの稽古に数週間かけた
「ゾロの動きを作る期間はとても有意義なものでした。そこでゾロという役を掴めたと思います。制作が始まった時点ですでに殺陣のことも理解していましたが、ゾロのような三刀流というのはやったことがなかった。その練習が一番大変だったかもしれませんね」
・役作りのためにピアスを3つ開けた
ナミ役 エミリー・ラッド
https://moviewalker.jp/news/article/1158150/
「『ONE PIECE』は私のお気に入りの漫画で、特にナミにはずっと憧れていました」
「髪を赤く染めてナミとそっくりの髪型にしてみたり、宙返りしたりバク宙したりしている動画をSNSに投稿したりして、みんなが私のことをナミみたいと思ってくれることを願ってできるだけのことをやってきました」(※オーディション以前の話)
「実はオーディションの1か月前に、別の作品でどうしてもやってみたい役があったんです。とても気に入っていて、どうしてもやりたかったのですが結局別の人に決まってしまってすごく落ち込みました。でももしその役を引き受けていたら、ナミ役を見送らなければならなかったと気づいて、まるで神様が私に『あなたの役目はこっち』と語りかけてくれたようにも感じています」
ウソップ役 ジェイコブ・ロメロ
https://moviewalker.jp/news/article/1158152/
「テントのなかに自分専用の小さな狙撃練習台を用意しました。ゴーグルとヘルメットをつけ、パチンコとビー玉を山ほど持って練習していました。最終的には、30メートル近く離れたテーブルからカップを撃ち落とせるところまで上達しましたよ」
サンジ役 タズ・スカイラー
https://moviewalker.jp/news/article/1158151/
「これまでランニングにサーフィン、スカイダイビングなど色々なことをやってきましたが、足を腰より上に上げることはどうしてもできなかった」
「撮影の約4か月前から自主練を始め、1か月前になるとスタントチームとの本格的なトレーニングが始まりました。本当に長い道のりです。自分の足がもう限界を迎え、これ以上は無理だと思うこともりましたが、人間は行くところまで行き着くと『ここまで来たらもう戻れない。限界までやるしかない』という気になるんですね。とにかく全力でやってみることにしました」
「友人から、ジェイミー・オリヴァー(※イギリスで有名なシェフ)のもとで修行した経験のあるシェフを紹介してもらい、コックとしての練習にも励みました」
「レストランに3ヶ月通い、ひたすらタマネギのみじん切りの特訓をしたので、1ヶ月近くタマネギのにおいが染み付いて取れませんでした(笑)」
私はサンジのアクションが一番良かったと感じたので、納得です。
「ムービー・ウォーカー」では、実写版『ONE PIECE』についてこの他、海外のレビューサイト「
ロッテン・トマト」に寄せられた批評家のレビューを紹介しています。
批評家のジャッジは?実写版「ONE PIECE」を海外メディアはどう評価したか
https://moviewalker.jp/news/article/1155501/
<批判的なレビュー>
ブライアン・ロウリー(CNN.com)
「既存のファンはこの冒険に熱狂する可能性は高いが、(新規ファンの)スタート地点としては不十分」
アラン・セパンウォール(ローリング・ストーン)
「個々のエピソードが肥大化しているように感じる」
アリソン・ハーマン(Variety)
「二次元向けに設計された世界を丹念に再現するという無駄な努力にとらわれている」
<好意的なレビュー>
アンジェリカ・ジェイド・バスティアン(New York Magazine)
「アニメの鮮やかさには及ばなくとも、ユーモアとワイルドさに満ちた方向性を見出し、不可能を可能にした」
ブライアン・トゥルート(USA Today)
「ドタバタコメディからスラッシャー要素まで非常に多くのジャンルがミックスされている。過度なアクションに走りすぎることもなく、ストーリーテリングのテンポも良い」
デヴィッド・オウピー(Empire)
「キャラクターの細部にまで注意を注ぎながら、原作の雰囲気に完璧にフィットする雰囲気が作り出されている」
ここで紹介されている批判的な意見と好意的な意見はどれも的を射ていると思います。
これらのレビューは配信開始1週間のものですが、配信開始から1ヶ月が経過した10月8日現在では60人の批評家のレビューが投稿されており(
https://www.rottentomatoes.com/tv/one_piece_2023/s01/reviews)、
批評家の85%が本作品を好意的に評価しており、相変わらず高いスコアとなっています。最近投稿された批判的なレビューには「冒頭30分観て止めちゃった。私には合わないみたいだ」という2行程度の批評家らしくないレビューも入っているので、海外の評価は非常に高いと思っていいと思います。
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