・NDE
前回から引き続き、エッグヘッド立てこもり事件の模様です。
黄猿により工場層(ファビリオフェーズ)に落とされた
ボニーを救出するため、また、
パシフィスタ50体の命令権を取り戻すために、政府に命を狙われている張本人の
ベガパンク(本体、アトラス)と、
サンジ、
フランキーがファビリオフェーズに降下しています。
威権順位上位の
アトラスの号令によりパシフィスタの命令権を取り返したものの、まだボニーは海兵達に追われている状況です。
ラッコ(?)のゾオン系能力者の海軍本部中将に襲われたり、
何でも乗りこなす”
ノリノリの実”のドライブ人間の海軍本部中将
ブルーグラスがパシフィスタを能力で制御してボニーに襲いかかってきたりしたわけですが、サンジがボニーを救出しています。
年齢を操作するボニーの能力については、寿命が尽きるまで年齢を上げれば相手を殺すことができるのでは?という疑問があるわけですが、本話の海兵との戦いでは、その疑問のヒントになるような技をボニーが繰り出しています。
その名も”
臨死体験(エヌディーイー)”。
臨死体験は英語でNear Death Experienceなので、頭文字を取ってNDEです。
ボニーによって撃たれたエヌディーイーの弾丸を受けた海兵は、
あっという間に白骨化したかと思うと、すぐに元の姿に戻り、ショックで倒れてしまいました。
この技は、能力の年齢操作で寿命が尽きるほど年齢を思いっきり引き上げるものだと思われます。これによって寿命を超えた年齢になってしまうため、一瞬で白骨化したわけですが、
おそらく、ここで能力の制限が発動し、一瞬で元に姿に戻ったのだと考えられます。
その制限というのが、すなわち、
寿命を超えた年齢に引き上げても殺すことは出来ないということだと思われます。そうなった場合は元の姿に戻ってしまうと。ただし、その年齢操作を受けた者は、精神的なショックでしばらく行動不能になってしまう、というところでしょうか。
逆に年齢を下げ過ぎた場合も、一瞬で元の姿に戻ると予想されます。
・サターン聖の能力
前回、パシフィスタの命令権の奪い合いが始まると、パシフィスタの威権順位最上位の五老星である
サターン聖の上陸が予期されたわけですが、本話では早くもサターン聖がエッグヘッドに上陸して、パシフィスタの命令権をベガパンクから奪い、さらに悪魔の実の能力を発動しています。
ちなみに、
准将以下の海兵は五老星を見ることも許されないそうです。
つまり、対面することが許されるのは少将以上の将官です。
失言をした海兵が早速、サターン聖の何かしらの能力で撃ち抜かれていますが、見た目からは
覚醒したゾオン系能力者であることが確かです。
形状は蜘蛛なので、”
クモクモの実”の能力者です。
サボが「地獄」と形容したことから、イムと五老星は全員ゾオン系能力者でさらに幻獣種か古代種と予想されるわけですが(
1085話の考察)、本話でサターン聖は
魔法陣のような模様から突如現れています。まるで西洋魔術における
悪魔の召喚です。
「蜘蛛 悪魔」で検索すると、
バエルという悪魔がヒットします。
この悪魔は様々な姿があるそうですが、蜘蛛の体に人間、カエル、猫の頭がついた姿が一般的に知られているそうで、
クモクモの実 幻獣種 モデル・バエルが有力です。幻獣種ゆえに特殊な能力をいくつか持っていると予想されますが、そもそも覚醒しているため、かなりの強者だと見られます。
サターン聖の登場に、海兵も含めて一同が面食らっている中、ボニーがサターン聖に飛びかかり、刀を突き刺しました。
どうやら、
くまが自我を失うことになる改造手術はサターン聖(少なくとも五老星)が命令したことらしく、ベガパンクはそれに反対を意志を示していたことが明らかになっています。
???:私は命令したのだ ベガパンク 自我を残す事は絶対に許さん!!!
ベガパンク:しかし それではくまは!!
くまの記憶に触れたボニーは「
あたしが狙うべき相手は変わったんだよ」(
1092話)と発言していましたが、くまの仇はサターン聖だったわけです。その仇が早速、目の前に現れた、と。
しかし一方、
自我を失うという決断はくま自身が決めたことだとベガパンクはボニーに説明しており(
1072話)、本話の記憶と齟齬があります。仮に、ベガパンクが五老星の命令に叛くことを恐れた くま が自ら自我を失うことを申し出たとして、それをベガパンクが「自我を失うという決断はくま自身が決めたこと」と言うだろうかという話です。