17日、『ジャンプフェスタ2024』の「ONE PIECE」ステージの最後に重大発表として、新企画『
THE ONE PIECE(ザ・ワンピース)』の発表がありました。
『ザ・ワンピース』は東映アニメーションが25年前から現在も制作しているテレビアニメ「ワンピース」とは別ラインで、
『ONE PIECE』を第1話から新規にアニメ化するリメイク企画です。
制作は『進撃の巨人』や『SPY×FAMILY』『甲鉄城のカバネリ』『王様ランキング』などを手掛けてきた「WIT STUDIO(ウィットスタジオ)」が行い、Netflix等で配信予定となっています。公開時期は未定で、まだまだ先の話のようです。
25周年を迎えようとしているテレビアニメ「ワンピース」は打ち切りの危機もあったはずですが、紆余曲折あって現在まで放送が続いており、人気もあります。しかし、25年の歴史ゆえに一つのシリーズとして見た時、
アナログ放送からデジタル放送への変更、キャラクターデザインの変遷や作画品質の浮き沈み、声優の交代など一貫性に乏しいです。
また、原作の週刊連載と並行しているために、
テレビアニメ「ワンピース」では引き延ばし演出やアニメオリジナルが差し込まれ、アニメなのに原作と変わらない1000話を超える膨大なシリーズとなってしまっています。特にテンポが悪く冗長なのがテレビアニメ「ワンピース」が受け入れられない大きな理由です。
このような点からテレビアニメ「ワンピース」の再編集やリメイクは期待していたものですが、テレビアニメと並行してリメイク作品の制作がスタートするというのは世にも珍しい話です。テレビアニメ「ワンピース」の制作に関わる東映アニメーションとフジテレビの承諾を得るのには苦労したのではないでしょうか。
声優については最大の関心事です。
テレビアニメ「ワンピース」と同一なのか、全く新しく起用するのか。
実写版「ONE PIECE」の成功は世界的に十分なインパクトがあったわけですが、今回のリメイク企画はそれを超えるものになるかもしれません。単純に現在原作が1100話もある漫画を新規アニメ化しようとするだけでも、とてつもない企画と言えるでしょう。プロジェクト発表におけるウィットスタジオ社長の和田丈嗣氏のコメントではクリエイターの募集を呼びかけているほどです。