・歴史的大事件
前回、
ボニーが
サターン聖に殺されてしまうという絶体絶命の危機に、マリージョアから飛んでいた
くまがエッグヘッドに上陸して駆けつけ、サターン聖の攻撃からボニーを体で守り、振り返って飛びつき、
怒りの右ストレートをサターン聖の顔面に叩きつけようとしたところからの続きです。
サターン聖:どうなってるベガパンク!! こいつは死んだハズだ!!!
革命軍がくまを連れ去った数日後!!
私はコイツの「自爆スイッチ」を押したのだから!!!
ベガパンク:え!!?
ドッ!!(くまの拳がサターン聖の顔面にめり込む)
サターン聖:ウグ
ガァン!!!(くまが拳を振り抜き、サターン聖が吹っ飛ぶ)
この間、1秒です(ぇ
その後、
くまはボニーを抱え上げたまま停止してしまいます。
サターン聖はくまに「自爆スイッチ」を付けることを
ベガパンクに命令したようですが、ベガパンクはくまが特攻兵器として使われる可能性を危惧して、代わりにサターン聖に黙って「
完全停止スイッチ」を付けていたようです。
つまり、革命軍がくまを奪還した後、くまが突如動き出したのは(1067話)、サターン聖が「自爆スイッチ」だと思って
「完全停止スイッチ」を押したことが切っ掛けだと考えられます。
本来、
「完全停止スイッチ」が押された場合、命令は通じず、自我もないため、”植物状態”になっているはずです。実際、今のくまに威権チップは通じていませんが(
1103話)、ボニーのいるエッグヘッドにこうしてやって来る理屈は科学的に説明できないと、ベガパンクは困惑しています。
ただし、
前回、”
本能の欠片”というキーワードが
ドラゴンの口から出ており、
”本能の欠片”によって、くまが動き出す可能性が言及されています。
前回の考察では、本能の欠片とは、自我を失う手術により喪失した記憶と感情以外に残っているもの、文字通り、本能の断片だと捉えました。
そして、くまが動き出した事実を目の当たりにしたベガパンクもおそらく、その可能性を踏まえて次のように思考しています。
ベガパンク:(やはり本当なのか………?)
(バッカニア族の特性は身体の強さではない…彼らはかつて…)
バッカニア族の伝説的な事象についてベガパンクが思考しているようですが、詳細は分かりません。ただし、バッカニア族は「
かつて世界に対して大罪を犯した一族」(
1095話)と伝えられており、その事件の真実についてベガパンクが思考を巡らせている可能性は高いです。
そして注目なのは、サターン聖が挙げたエッグヘッドにある”
不都合”なものです。
「世界の秘密を探求する者」
「失われた種族の血を引く者」
「古き神を呼び起こしてしまった者」
これらはそれぞれ、
空白の100年を探求する者 = ベガパンク
バッカニア族の血を引く者 = くま
ニカを呼び起こしてしまった者 = ルフィ
のことを指していると考えられます。
ベガパンクとルフィが世界政府にとって不都合なのは理解できますが、
奴隷階級とされているバッカニア族が世界政府にとって不都合な点はこれまでの情報からは見出せません。
「大罪を犯した一族」ではなく「失われた種族」と言っていることも注目に値します。
ここからは予想ですが、
バッカニア族の真の特性は世界政府にとって不都合なものであり、バッカニア族が「かつて世界に対して大罪を犯した一族」だというのは世界政府による歴史改竄で、不都合な存在のバッカニア族を滅ぼそうとする意図があったのかもしれません。
そして、不都合なものが集まりすぎているエッグヘッドに対して、サターン聖はついに
バスターコールを発動します(サターン聖が発動したかは定かではありませんが)。「融合炉(パワープラント)」や「パンクレコード」は守るという話はもういいのでしょうか。
一方、
前回、何者かに食糧を提供されて体力を回復した
ルフィは海兵から逃げて姿を隠したようです。