・短期集中表紙連載 第26弾
鬼の子ヤマトの金稲荷代参
Vol.2「ぼく、ワノ国を漫遊しようと思う!! おでんみたいに!!」
タイトル不明だったVol.1では鬼ヶ島が沈んでいる様子が描かれていましたが、Vol.2では所変わって花の都にいる
ヤマトと
モモの助が描かれており、本扉絵連載はヤマトがワノ国を漫遊する物語のようです。
・五老星の能力
前回、
ベガパンクによるメッセージ発信を阻止するため、
サターンは謎の力で他4人の五老星をマリージョアから召喚し、エッグヘッドに五老星が勢揃いしました。そして、召喚された4人は登場時から獣型の姿をしており、
ゾオン系能力のモデルが全て明らかになりました。
1086話
(左から順に)
シェパード・十・ピーター聖
サンドワーム:
架空の地球外生物。砂漠の惑星に生息する巨大なワーム。
イーザンバロン・V・ナス寿郎聖
馬骨(ばこつ):
日本の妖怪。火事で焼け死んだ馬が化けた妖怪。
ジェイガルシア・サターン聖
牛鬼(ぎゅうき):
日本の妖怪。頭が牛、胴体が鬼の姿。毒を吐く。
トップマン・ウォーキュリー聖
封豨(ほうき):
中国に伝わる伝説上の怪物。巨大な猪。
マーカス・マーズ聖
以津真天(いつまで):
日本の妖怪。くちばしに歯があり、体は蛇のような怪鳥。
十・ピーターのサンドワームだけ毛色が異なる気がしますが、いずれも畏怖の対象となる怪物の類で、やはり
ゾオン系能力の幻獣種と見ていいでしょう。
しかし予想と異なり、悪魔がモデルではなかったため、五老星たちの
魔法陣による召喚が能力によるものとは考えにくくなりました。サターン(牛鬼)独自の能力だとしても、牛鬼と魔法陣はミスマッチです。
能力と別であれば、見ての通り
魔術や
魔法の類ということになるでしょうか。
「聖地マリージョアを襲ったという伝説の鉄の巨人」(
1067話)の謎の”動力”、すなわち900年前の”
古代のエネルギー”について、エーテルや魔力などの空想のエネルギーではないかと予想しているわけですが(
1067話考察、
1068話考察、
1085話考察)、
魔法が失われているワンピース世界で五老星(とおそらくイム)だけが魔法を扱っているのだとすれば、興味深い話です。
1085話
また、
サボが「地獄」と形容した五老星の獣型のシルエット描写(
1085話)は、本話と照らし合わせてみると特徴がよく描かれていたことが分かります。そう考えると、獣型の
イムの姿はトカゲに見えるため、幻獣種のモデルは
サラマンダーではないかと予想されます。
サラサラの実 幻獣種モデル・サラマンダーだとすると、頭痛が痛いみたいですけどもw
そして、本話で活躍したのは
V・ナス寿郎でした。
下半身は馬骨、上半身は人のいわゆるケンタウロススタイルの人獣型で、エッグヘッドの海岸を駆け回り、パシフィスタたちを瞬く間に無力化していきました。相当な手練れです。
V・ナス寿郎はパシフィスタを斬っているように見えて、実は電気回路を瞬時に
凍結させて、パシフィスタを機能不全しているみたいです。
妖怪の馬骨がどうかは知りませんが、ワンピース世界の馬骨は名前の通り、
馬の骨の姿をしています。馬の骨に魂だけ残った生命体だとすれば、ブルックと同じです。それゆえに、ブルックと同じように
黄泉の力による”凍える剣”(643話)を扱えるのだと思われます。
また、和装で日本刀を持っているV・ナス寿郎については、五老星登場時(233話)からその刀は大業物21工の「
初代鬼徹」ではないかと見る予想があったようですが、本話では
その鍔の柄が「三代鬼徹」「二代鬼徹」と一致しているため、「初代鬼徹」と見て間違いなさそうです。
刃は黒く描かれており、「初代鬼徹」は既に
黒刀に”成っている”模様です(
937話)。武装色の覇気を纏っているだけの可能性もありますが、パシフィスタを”凍える剣”で凍結させるだけなら、武装色を纏う必要はないでしょう。
ところで、天竜人のV・ナス寿郎が侍の血を引いているとすると、
最初の20人(
908話)には
ワノ国出身者がいたことになります。
この点はV・ナス寿郎の名前が判明した際(
1086話)にコメントでも指摘があったのですが、これまでの物語でワノ国は”D”側であったことが強く示唆されていますから、
”20人の王達”にワノ国の王(将軍)がいたとは今のところ考えにくいです。実際、ワノ国は世界政府加盟国となっていません。
イーザンバロンという苗字はワノ国らしさゼロですので、可能性としてはゾロのように、
ワノ国から出国した人の子孫ということは考えられます。800年以上前の話です。