・古代兵器の代償
前回から引き続き
ベガパンクの世界配信です。
ベガパンクの話の結論は「
この世界は……海に沈む」(
1113話)ということでして、前回の話では、ベガパンクは自身が生み出した新エネルギー「
マザーフレイム」が兵器利用されたことにより海面上昇が引き起こされることを予知して、ベガパンクはそれを自責している様子でした。
今回はその核心が語られています。
ベガパンク:私の読んだ ”歴史の本文”はわずかじゃが…!!
ーーそこに記されていたのは とてつもなく「巨大な戦い」の記録であった
ジョイボーイの敵は…現在の「世界政府」!!
正確には「世界政府」樹立前の前身
20の王国の臨時共同体……「連合軍」である!!
ーーそうしなければならん程 ”ジョイボーイ”の一団は堅固であったとも言える…!!
ーーそしてその戦いの”火種”がわからぬ以上
善悪でなく”2つの思想”がぶつかったと言っておく
先に触れたがジョイボーイの生まれた王国は900年前とは思えぬ程
驚異的に文明が発達した国だったとわかった
この100年の戦争中に実在した「兵器」は
現代の科学力をもってしても作り得ない代物であった様だ
無論天才の私をもってしてもじゃ……!!
問題はそこにある
”空白の100年”はジョイボーイの敗北によって幕を下ろした…
その終焉は……!!
取り返しのつかぬ程の巨大な戦争の爪跡を残して…!!!
この「取り返しのつかぬ程の巨大な戦争の爪跡」とは、
200 mもの海面上昇 だと言います。
これにより、1000年前の旧世界(いくつかの大陸があったと考えられる)は海に沈んだのでした。
ベガパンクは100年分もの歴史が世界の記録から消えていることについて、これほどの海面上昇があれば腑に落ちると言いますが、そうはならないはずです・・。なぜなら、それ以前の歴史が海に沈んで失われてしまう事は理解できますが、生き残った人たちは海面上昇について記録を残すことができるわけでして、
”空白の100年”分の歴史だけぽっかり消えているというのはやはりおかしな話です。しかし、この点はベガパンクが「腑に落ちる」と言っているため、これ以上追求しても無駄な話のようです。
ともかく、
旧世界の歴史に記されている地理や史跡と現在の世界の矛盾には考古学者がすぐに気づくことでしょうから、オハラの学者達が”空白の100年”の謎を探求するのはごく自然な流れだったのかもしれません。
ベガパンクは、100年間に起きた
200 mもの海面上昇は科学的に自然災害とは考えられず、人為的災害だと断言します。そして、その原因が「
古代兵器」だと推察します。
ベガパンク:先日の世界規模の海面上昇を感知した時
私は確信した…
その”原因”と”実在”を…!!!
800年前に世界を海に沈めた「古代兵器」は今なお現存し!!
それらは再び起動の時を待っておるのじゃ…!!
要するに、ルルシア王国を滅ぼした これ↓は「
古代兵器」だったってことですよね。
1060話
ベガパンクが古代に実在した夢のエネルギーに迫った結果、「古代兵器」を起動させることができるエネルギー「マザーフレイム」が生み出されてしまったわけです。「巨大な戦争」後、「古代兵器」は残ったものの、高度な文明を持つ”王国”は滅び、「古代兵器」を動かすエネルギーも失われてしまったため、”空白の100年”以降これまでに「古代兵器」が使用されることはなかったと考えられます。
「マザーフレイム」の実験について五老星が「確かに試してみなければアレが
本物かどうかもわからない」「実験結果如何でエッグヘッドへの対応を考えるとしよう」(
1086話)と言っていたのは、当初は兵器のことかと思われましたが、「古代兵器」を真に起動させることができるエネルギーかどうかが試されていたわけです。
また、ベガパンクの説明では「古代兵器」を生み出したのは、ジョイボーイが生まれた高度な文明を持つ王国だと読み取れます。この王国は”連合軍”と敵対して滅んだとみられますが、まさか海面上昇で自滅したなんてことはないでしょうね。
ベガパンクが ”連合軍”と”王国”が敵対したとは言わず、ジョイボーイの一団が戦ったと説明しているのも気になるところです。ジョイボーイは海賊だったとされていますから、ベガパンクの話をそのまま受け取ると、海賊団と20の国の連合軍が戦争をしたという話になっています。
ともかく「古代兵器」は現存していると確信したベガパンクは、
これから「古代兵器」を巻き込む”巨大な戦い”が起き(ベガパンクの表現では、戦いは空白の100年で終わらず続いている)、再び大きな海面上昇が発生して、世界は再び海に沈むだろうと帰結するわけです。
ベガパンクの”空白の100年”研究は、戦いの火種は分からない、善悪は判断できないとしており、”ジョイボーイ”の人柄や思想は抜け落ちています。海面上昇についても、戦争による二次災害と位置付けていますが、
イムに海面上昇を望んでいる様子が窺えるのも気になるところです。
この辺りは、
ラフテルに到達しないと分からない謎ってことでしょうか。