・復活のK
前回から引き続き
ベガパンクの世界配信です。
これまでベガパンクの話に衝撃を受ける世界各地の人々の様子が描かれており、”あの人は今”のような要素もあったわけですが、今回は一番インパクトがあるかもしれません。扉絵連載等でも、その後の消息が一切不明だった
クリーク海賊団が再登場しています。
※左奥に
パールさん、右手前に
ギン、その奥に
クリークらしき人物
しかも、居場所は新世界の海賊島です。
ルフィとミホークに敗れた後、心折れずにグランドラインへのリベンジを果たした模様です。
”2年前”と容姿はかなり変わっており、パールは装甲がより強化されていますが、クリークについては鎧が軽量化されているように見えます。また、ギンは武器が刀になったようです。新世界に到達していることですし、以前よりずっと強くなったのでしょう。
また、消息不明だったSWORD隊長
ドレーク(1052話)は
海軍GS総合病院なる病院施設に入院していました。
コビーもここに入院しており、ハチノスの作戦に参加したSWORD隊員達もここに滞在している様子です。
・鉄の巨人
前回、
ヨークは
ステラが想定していたよりずっと周到な配信の準備をしていたと察し、配信電伝虫は
鉄の巨人が守っていると推測します。
ベガパンクの配信を止めることに躍起になっている五老星達の意識は鉄の巨人に向かい、ウォーキュリー(封豨)からの体当たり攻撃を受けた鉄の巨人はエッグヘッドの海岸まで突き飛ばされ、ついにベガパンクの配信は途絶えてしまいました。ヨークの推察通り、配信電伝虫は鉄の巨人が守っていたようです。
ここで注目なのは、鉄の巨人を目の当たりにした五老星達の会話です。
マーズ(以津真天):おい……あれは……!!!
ウォーキュリー(封豨):ああ…200年前に……マリージョアを襲撃した鉄巨人……!!
間違いない…!!!
セリフの「間違いない」のところにはご丁寧に傍点が付けられて強調されており、ウォーキュリーの発言が異質であることは明らかです。この五老星達の反応からは、
彼らが200年前にマリージョアを襲撃した鉄の巨人を実際に目撃したことが窺えます。
巨人族のような長寿の種族でなければ、200年以上も生きているのは不自然なことです。
これまでも
サターンについては
不老の可能性が示唆されており(
1103話考察、
1095話)、エッグヘッドの戦いでは五老星達は
不死身だと見られています(
1111話)。五老星が
不老不死である説はかなり有力になってきました。
・も
ベガパンクの話はラフテルに到達した
ロジャー海賊団が世界の真実を知ったはずだとして終わっています。これ以上は臆測になるとして、ワンピースの正体や、世界の真実を知ったロジャー海賊団が「なぜ動かなかったのか」という疑問から導き出される仮説などは語られることはありませんでした。
ベガパンクの話を聞いたワンピース世界では、
ワンピース(”ひとつなぎの大秘宝”)とは海底200 mに沈んでいるかつての大陸のことなんじゃないか?みたいな憶測が飛び交っている様子です。
配信のベガパンクは最後に「一つ…伝言(メッセージ)をさせてくれ」と言い、”D”の名を持つ者達に何か伝えようとしましたが、途中で、五老星の阻止により配信は途絶えてしまいました。
ベガパンク:世界中に点在している…!! ”D”の名を持つ者達へ…
お前さん達の中に……も…
本話の一文字話タイトルの「も」はこれのことでした(笑)。
まず、日本語の文法として、この助詞の「も」は先に語られたベガパンクの話を受けています。
そして、その前の「中」については意味が2パターン考えられます。
1つはDの名を持つ者達の「うち」という意味で、全体のうちの何人か。
もう1つはDの名を持つ者達の「体の中」という意味です。
前者であれば、白ひげが語ったようにティーチではなく、望まれる”D”がいるという話と重なります。その場合は「この物語の主人公になる人物がおる」とか「ジョイボーイの意志を引き継ぐ者がおる」というような文章がつながりそうです。
後者であれば、「”D”の名を持つ者達の中にも空白の100年の謎を解く手がかりがある」というような話になるでしょうか。
エッグヘッド脱出時にサテライト(猫)が生き残っていれば、今後、口頭で話の続きを聞くことができそうですが、ルフィはそれを望まないはずなので真相はラフテルまでお預けですかね・。・