・「も」の続き
旧世界は海底200 mに沈んでいるという衝撃の事実が語られたベガパンクの配信は、最後に「一つ…伝言(メッセージ)をさせてくれ」と言い、”D”の名を持つ者達に何か伝えようとしましたが、途中で、五老星の阻止により配信は途絶えてしまいました。
ベガパンク:世界中に点在している…!! ”D”の名を持つ者達へ…
お前さん達の中に……も…
前回は話タイトルにもなっていた「も」のところで途絶えていましたが、本話では通信が不良なものの、その続きの一部音声が聞き取れています。
ベガパンク:……ザザ・・…その名前・・ザザ
「”D”の名を持つ者達」から「その名前」と来れば、おそらく
「D」が何のイニシャルなのか語られたのだと思われます。
オハラの
クローバーは、世界政府の前身の連合軍に滅ぼされた
王国の名前を言おうとしたところで、殺されてしまいました。今回はそれが彷彿されます。つまり「その名前」というのは「王国の名前」のことを言おうとしたのではないでしょうか。
前回の考察で言えば、「お前さん達の中にも」の意味は”後者”にあたり、
「(”D”の名を持つ者達の中にも)
空白の100年の謎を解く手がかりがある」
というような話が続き、
「”D”は空白の100年に滅んだ高度な文明を持つ王国の名前に由来する」
「その名前は……!!」
てな、具合でしょうか。
この場合、ベガパンクが伝えたいことは
”D”の名を持つ者達は”王国”の意志を引き継ぐ者達の子孫であるということです。知らずに生きてたかもしれないけど、お前達は現在まで続いている”巨大な戦い”の当事者なんだよ、ということですかね。
・鉄の巨人
前回、ベガパンクの配信を発信していた配信電伝虫を所持していた
鉄の巨人はウォーキュリー(封豨)からの体当たり攻撃を受けてエッグヘッドの海岸まで突き飛ばされ海に沈んでいきました。
鉄の巨人:(ジョイボーイ ドコへ行ッタ?)
(会イタイナ……居タヨネ ジョイボーイ…)
(変ダナ…変ダナ……)
「居タヨネ」と言っているように、やはりニカの
”解放のドラム”に反応していたようです(
1106話、
1092話)。ジョイボーイのもとへ歩き出したものの、ルフィが変身を解いたことで、ジョイボーイの気配が消えてしまい、困惑している様子です。
”解放のドラム”を聞いてジョイボーイの存在を感じることや、「スマナイ…ジョイボーイ」と言って(
1111話)ジョイボーイに謝っている様子は、象主(
ズニーシャ)に類似しており、鉄の巨人もジョイボーイの仲間だったのでしょう。
ただし、ズニーシャはルフィをジョイボーイの後継者と認知しているのに対して(
1046話)、鉄の巨人はニカルフィの気配を完全にジョイボーイだと思い込んでおり、知能は劣る様子です。言葉がカタカナと漢字で異質に表記されており、素直に人工知能(AI)だと考えていいでしょう。
ルフィが再びニカに変身すると、海に沈んだ鉄の巨人は再びジョイボーイの気配を感じ取っています。
鉄の巨人:(イタ……)
鉄の巨人が”解放のドラム”に呼応していたのはミスリードではなかったため、配信電伝虫を鉄の巨人に隠したベガパンクは、鉄の巨人が起動することまで想定していたのかは気になるところです。
また、200年前に鉄の巨人が起動したきっかけも、やはり気になります。
・ニカツー
ボニーのトシトシの実の能力である”
歪んだ未来(ディストーションフューチャー)”はどんな未来にも変身できるものの、
現実を知るほど選べる未来が狭くなってしまう性質があります(
1103話)。
この特性は
能力者自身がその未来の可能性をどれだけ信じられるかという点に依存しており、変身対象がニカである”
ニカみたいな未来”の場合、ニカの存在をどれだけ信じているかが能力の強さに比例するようです。
既にボニーはニカルフィを目の当たりにしてニカの存在を信じ(
1106話)、かつての”
ニカみたいな未来”の力を取り戻していましたが、それは
くまから聞いていたニカの伝説に基づいたイメージでした。
しかし、ニカルフィを目の当たりして、そのイメージはより強くなり、”ニカみたいな未来”は”
あたしが一番自由な未来”に技が進化し、ニカみたいではなく、もはやニカそのもの。
ニカボニーが爆誕するのでした。
かわいい・・・
ニカルフィとニカボニーが五老星を迎え撃ちます(面白すぎやろ!)。
ニカ二人は相当頼もしいです!!