・飛ぶパンクレコーズ
前回の
リリスの発言から、リリスとヨーク以外のベガパンクの人格は「パンクレコーズ」の中に”
生きている”のだと考えられました。
実際その通りで、ただし、
エジソンは実体として存命でした。おそらくファビリオフェーズで気を失ったことで、
ヨークはエジソンが死亡したと誤認したと思われます。
ベガパンク達は”雲フト”で島雲を過剰に生成し、ラボフェーズとパンクレコーズを浮上させてエッグヘッドから脱出させることを画策していました。しかし、この作戦は途中でヨークに気づかれて阻止され、ラボフェーズは持ち出すことが出来ず、パンクレコーズのみ空に脱出しています。
島雲に乗ったパンクレコーズは以後、空を浮遊するようです。資金も材料もないため、そこは友人を頼るということで、早速、ウェザリアの
ハレダスに連絡を取っています。
なお、
本話のベガパンクの会話にはサテライトしか登場しておらず、ステラが居ないのは少し気になるところです。
また、
カクとともにエッグヘッドから政府の船に帰還した
ルッチは、
ステューシーについて尋ねられて「
殺した」と発言しています。ルッチならやりかねないわけですが(汗)、エッグヘッド事件中のカクとステューシーのやり取りを踏まえると、お互いに貸し借りがあるため、
「殺した」ことにした可能性は十分あります。
その場合、浮上したパンクレコーズにステューシーが乗っていれば、ベガパンクに仕えることを生き甲斐としていたステューシーとしては幸せな展開です。ベガパンク達もエッグヘッドにステューシーが残っていると知れば、当然拾っていきそうなものです。
・新五老星
エッグヘッド事件後、マリージョアの「権力の間」で事件が起きています。
なんと、神の騎士団の
ガーリングが
サターンに代わって五老星の科学防衛武人に就任しました。
ヨークはガーリング直属の部下となるそうです。エッグヘッドから脱出したリリスがパンクレコーズにアクセス出来ていた様に、ヨークも浮上したパンクレコーズにはアクセスし続けることが出来るため、ベガパンクとしての役割を担うことが出来るわけです。
今後「融合炉(パワープラント)」から”消えない炎(
マザーフレイム)”を生み出すことが出来るため、ルルシア王国を滅ぼした
あの古代兵器(?)を再び使用することができるというのがポイントですね。
イムによりガーリングが新しい五老星に任命された一方、エッグヘッドにいた
サターンに異変が起きています。
身体中から黒い煙が出て苦しみ、干からびて、ついには骨になってしまいました。
サターン:(まさか私は…)(イム様!!)
イム:(サターン …なぜ逃がした”ジョイボーイ”を)
サターン:(慈悲を…!!)(あそこまで掴み所のない力だとは……!!)
サターン:ああああああああァ!!!
イムはベガパンクの配信を止められなかったことではなく、
”ジョイボーイ”もといルフィを逃したことにお怒りの様子です。イムもルフィのことを”ジョイボーイ”だと認識しているわけですが、これはもはや
ルフィが”ジョイボーイ”の生まれ変わりとか後継者だと警戒しているということでいいですかね。
ともかく、イムの怒りを買った
サターンはイムにより命を奪われた様子です。
五老星については、
不老不死である可能性がエッグヘッド編でいくつか示されており、特に、鉄の巨人(エメト)を目の当たりにした
マーズと
ウォーキュリーの反応から、彼らが200年前にマリージョアを襲撃した鉄の巨人を実際に目撃したことが窺えました(
1117話)。
本話のサターンの回想では、200年前に廃棄を命じられた鉄の巨人について研究を行うようにサターンが独断で科学者達に命令していたことが描かれています。理由は”鉄の巨人”が高度な文明の産物だからです。そのおかげで、ルフィを逃すことになるとは知る由もないわけですが。
そして、
200年前でもサターンの容姿は今と変わっていません。
元から不老であれば、老人の姿というのはおかしいので、この”不老”は後から獲得したものだと考えられます。
不老を得る手段としてはオペオペの実の能力が考えられましたが(ただし、不老不死手術は能力者の命をかけるため簡単ではない)、本話の通り、ガーリングが新しい五老星に命じられたタイミングで、イムによりサターンの命が奪われた様子(老い朽ちていくような死に様)からは、
イムが五老星たちに”不老不死”の力を与えているように見えます。
不老の力を奪われたためにサターンは本来のあるべき姿(骨)に成り果てたわけです。
イム本人はおそらく不老で、5人の人間に不老(不死)の力を与えることができる能力だとすれば、あまりにも強いですね。
・テキーラウルフ
カマバッカ王国の革命軍本部では、ベガパンクの配信を受けて会議が行われていました。
ベティ:海に沈む世界か…
サボ:天竜人達が”赤い土の大陸(レッドライン)”という世界一高い場所に住んでる事も……!!
イワンコフ:「テキーラウルフ」「ウォッカウルフ」「ラムウルフ」「バーボンウルフ」!!
奴隷達を使い700年も前から”巨大建造物”を建て続けてる事も!!!
カラス:ああ…全てが意味を成してくる
あのー、、わからんが・・・。
「テキーラウルフ」はロビンが くま によって飛ばされた橋の上の国(524話)です。実体は奴隷と使役者の労働組織であり、天竜人の命令で
700年前から島と島をつなぐ巨大な橋を造り続けている(593話)という国でした。
どうやら「ウォッカウルフ」「ラムウルフ」「バーボンウルフ」というのも「テキーラウルフ」と同じ様な組織みたいです。
天竜人がレッドラインに住んでいることに意味が生まれることは当然理解できるわけですが、
海に沈む世界に橋をかけることに、どういう意味があるのでしょうか?
橋を作っていると思ったら「古代兵器」でした!とかそんな話です?