・大騒動
前回、エッグヘッドを脱出した
ルフィ一行は巨兵海賊団の船(グレート・エイリーク号)で宴を行い、宴が終わり皆が寝て起きると、エイリーク号に牽引されていた
サニー号がなぜか姿を消していました。
この際、サニー号で就寝していたメンバーが消息不明になっているのかと思いきや、そういうわけではなく、
エイリーク号で就寝していた麦わらの一味の何人か(ルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジは確定。チョッパーが未確定)が消息不明になった模様です。
そして、消息不明になっていたメンバーはなぜか一足早く新世界ウォーランド「
エルバフ」にいました。
1126話
前回、
ナミが目を覚ました場所は「
ビッグステイン城」という名の城で、ナミに呼びかけていたのは
ウソップでした。二人はこの城の中で、
巨大なハリネズミと、
ライオンに変身する巨大なネコと遭遇しています。
エルバフの城にはエルバフの王子
ロキら、エルバフの王族が住んでいると見られますが(866話)、この
巨大ネコは王冠を被っているんですよね。まさか、エルバフの王なんてことは……。
ただし、ゾオン系能力者の巨人族だとすると、ライオンにニ段階変身するのは説明が難しく、さらに少しサイズが小さいようにも思えます。単に、
エルバフの王族のペットなのかもしれません。能力者ではあるかもしれませんが。
ナミとウソップが巨大ネコ(巨大ライオン)に襲われているところ、
ルフィ、
ゾロ、
サンジが駆けつけ、これを退治します。ルフィら3人は元々、城とは別の場所にいたようですが、おそらくサンジが見聞色の覇気でナミを察知して、駆けつけたと思われます。
ルフィ達の発言から、おそらく彼らは元々、”
世界樹(ユグドラシル)”がある”
森の方”にいたようです。ユグドラシルと呼ばれる巨木は63年前のウォーランドの遠影にも描かれていました(865話、866話)。
ビッグステイン城の城下町(?)は、城の造りと同様に建物と植物が全てブロックで出来ており、リンリンの回想で登場した
エルバフの村の家屋(866話)とは全く異なっています。おそらく、本話で”
森の者”と呼ばれている人たちが、”森の方”の村に住むエルバフの戦士達のことで、そこがリンリンが世話になっていたエルバフの村だと考えられます。郊外の村というわけです。
森で目覚めたルフィ達は、エルバフの戦士達には”
耳神”様と呼ばれている
巨大ウサギを狩り、焼いて食べてしまったようです。それが城下町の住人達には
森で火事が起きていると誤認された可能性があります。
また、ルフィは”
蜜蜂兵(スティングモル)”と呼ばれる
巨大な蜜蜂の大群とその巣を殴り飛ばしたようで、やられたスティングモル達が城や城下町まで飛ばされたみたいです。
耳神様が倒れたと聞き、スティングモル達が空から落ちてきて、森では火事が起きていることに何か異変が起きていると不安になっている城下町のエルバフの戦士は「”
太陽神”様に報告した方が…」とも発言しています。エルバフでは
太陽神=ニカ信仰があることは既に明らかになっていますが、”耳神”様もいたので、”太陽神”も実在しているのかもしれません。
ユグドラシルの方から「ウ”オオオオオ」という巨大な呻き声が聞こえており、もしかするという感じです。
ところでナミ同様にルフィ、ゾロ、サンジ、ウソップもバイキング風のエルバフのコスチュームに着替えています。ナミは知らない間に着替えさせられていたようですから、ルフィ達も同じ状況でしょう。
この騒動の犯人を考えてみると、状況的に、
エイリーク号に乗っていた誰かが、眠っているルフィ達をサニー号に運んで出発し、先にエルバフに届けて、寝ている間にどこかから用意した衣装に着替えさせたと推察されます(ナミも着替えさせたんです…か?)。
もしくは、
サニー号はエイリーク号の足止めのために牽引を切り離しただけで、別の船からエイリーク号に侵入した誰かとも考えられます。
ゾロも完全に寝入っていて誰かに攫われるとは考えにくいので、この犯行には何らかの手段も必要です。
そして、この騒動の黒幕は、ルフィ達がエルバフに向かっていることを予見(?)していた
謎の人物(
1124話)なのでしょうかね。
1124話
いずれにせよ、何の為に?という疑問は生じます。
エルバフで信仰されているニカであるルフィが含まれていることには、なんとなく意図がありそうですが、他のメンツにナミ達が選ばれたのもよく分かりません。
謎の人物の容姿がエルバフの戦士っぽくないことから、エルバフに混乱をもたらそうとしている敵対分子なのかもしれません。