・エルバフの冥界
前回、
ルフィはエルバフの王子
ロキと遭遇しています。
ロキは、エルバフの王家に伝わる”
伝説の悪魔の実”が欲しいために、父である王
ハラルドを殺して、その実を食べたと言われています。悪の限りを尽くしたロキは数年前から「
磔の刑」にされており、エルバフの戦士達からは”
呪いの王子”とか”
エルバフの恥”と呼ばれているようです。
1130話
本話のロキの発言から、
磔にされている期間は6年にもなるようです。
また、世界政府からはロキに
特別懸賞金がかけられており、その額は
26億ベリーと判明しています。この「特別懸賞金」が通常の「懸賞金」と何が違うのかは不明です。
ロキはエルバフにそびえる巨樹「
宝樹アダム」(※サニー号の造船に使われた木材ですが、これまで出処は不明でした)の根元に磔にされており、ロキとルフィがいるエルバフの下層は「
冥界」とも「
第一世界」とも呼ばれ、エルバフの者は誰も寄り付かず、
猛獣と罪人しか住んでいない場所だそうです。
ロキは猛獣達を使って、自身を解放するようにルフィに脅しをかけようとしますが、ルフィはあっという間に猛獣達を手懐けてしまいます。ルスカイナの修行で猛獣達の扱いは御手の物というわけです。
ロキはエルバフに歯向かって「冥界」に落とされた人間族達を子分にして、追い剥ぎなどをやらせているようですが、彼らの話では、エルバフに先に来ていた
シャンクス(
1076話)も「冥界」に立ち寄ったようです。
ルフィがシャンクスの知り合いだと分かると、ロキはシャンクスのことを「腰抜け海賊」と呼んでルフィを挑発しています。話を聞かないルフィにいきなり殴られそうになりますが(笑)、おそらくロキの意図としては決闘に持ち込んで、それを理由に解放してもらうつもりだったのではないかと思われます。
シャンクスがロキを訪ねた理由は不明ですが、シャンクスに対してもロキは同じ様な手口を仕掛けたものの相手にしてもらえなかったと考えられ、それが「腰抜け海賊」と呼ぶ理由にもなりそうです。
ところで、シャンクスはエルバフで「
互いに死んだと思ってた旧友に会った」(
1076話)と発言していますが、「互いに死んだと思ってた」という点で、この”旧友”にロキは当てはまりそうにありません。同じ理由でサウロも当てはまりそうになく、
1124話に登場した”謎の男”が有力かもしれません。
また、ルフィはシャンクスの悪口を言われてキレた場面はありましたが、
敵意を向けてくるロキに対して、通常、敵キャラに対してルフィが感じる嫌な感じは受けていない様子です。やはり、
前回も考察したように、ロキは話で聞くような悪人ではないのかもしれません。
人間族を見下しているような印象も受けますが、
ローラに一目惚れして求婚し、身代わりに差し出された一卵性双生児の
シフォンを偽物だと見破る男が悪い奴だとも思えないわけです。
一方、「ブロックの国」を脱出して、そのまま吊り橋を登っていた
ナミ達の後ろからは、
ロード(太陽神の姿ではない)が走って来ており、それを追いかけて
ゲルズと
サニー号を持ったゴールドバーグが続い来ています。
おそらく、
前回、ロードを訪ねたゲルズとゴールドバーグがサニー号を発見し、ロードを問い詰めたところ、ロードが逃げ出したという具合でしょうか。何でこんなところに麦わらの一味の海賊船があるんだって話ですからね。
ゲルズとゴールドバーグがナミ達に気付けば話が早いのですが、ナミ達からすると彼らがハイルディンの仲間だとは知らないため、とりあえず先を急いで吊り橋を登るのでした。
・太陽石
エルバフの「冥界」に、新巨兵海賊団の船長
ハイルディンと
スタンセンも登場しています。
二人はもうすぐ到着するはずの麦わらの一味にご馳走を振る舞うため、「冥界」にしか生息していないヘラジカを狩っていました。エルバフのヘラジカの肉は絶品とのことです。
仕留めたヘラジカは巨人族の二人よりも大きく・・・・
スタンセン:雪が降ってる 「太陽石(ペインター)」も使えねェ
ハイルディン:情けねェ事言うな 命の恩人に食わす肉だぞ!!
二人:いよいしょーー!!!
ハイルディン:オラ行けたァ〜〜!!
ここで「
太陽石(ペインター)」なるアイテムの名前が出ています。
会話の内容から状況的に、
仕留めたヘラジカを楽に運ぶようなアイテムのようです。
「海楼石」が海を固形化したような鉱物であるのに対して「太陽石」は太陽の力を封じ込めた鉱物なのでしょうか。さらに「海楼石」がワノ国の特産であるように、「太陽石」はエルバフの特産なのかもしれません。
また、「雪が降ってる」ことが「太陽石」を使えない理由であるならば、
「太陽石」の使用には陽光が必要だと考えられます。
追記)コメントで教えてもらい気づきましたが、ヘラジカをはじめとして「冥界」に住む生物のデザインは、映画『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』に登場するメルヴィユの固有生物として、栄ちゃんが描き下ろしたデザインが本編に逆輸入されているようです。
ヘラジカ → エットウザウルス(越冬竜)
クマの主 → テログマ(手長グマ)
ゴリラの主 → デル・コング
ヘビの主 → ダソク(ムカデ蛇)
マンモスの主 → マンモス デンス
2ページ目の中段のコマ奥にいる毛が長い生物 → スクリーンバッファロー
ただし、黒い狼?の主や巨大狼と同じデザインは見当たりませんでした(追記終)
・上陸直前
前回、姿を消したサニー号とルフィ達を海で探していたエイリーク号の一行は捜索を切り上げ、当初の目的地であるエルバフに向かっていました。
船上では
ブルックが
ロビンに頼まれてロビンの髪を切っていました。
前髪を切って揃え、幼少期のような髪型になっています。
サウロといた頃の髪型に戻し、ロビンはサウロとの再会を楽しみにしているようです。
一方、エイリーク号がエルバフに到着する直前、島では事件が発生しており、、、
???:大変だ〜〜〜!!
サウロ先生が!! 倒れて動かない!!!
おい、サウロ!?