バンダイのトレーディングカードゲーム(TCG)「ONE PIECE CARD GAME」(ワンピカード)のブースターパック第10弾「王族の血統」が11月30日に発売されました。
『ONE PIECE』という大型IPを引っ提げたワンピカードは、既に発売から3年目に入っており、
国内のTCG市場では「ポケモンカードゲーム」(ポケカ)に並ぶタイトルに成長しました。
ワンピカードの特色としては、市場面ではコレクターよりもプレイヤーの比率が多く、対戦面では運要素が少なく、実力差が出やすいTCGだと言われています。全くその通りで、周りに教えてくれる人がいない状態で初心者が始めるとなかなか上手くなれないことも…。
ルールを覚えるチュートリアルのアプリはリリースされていますが、公式から対戦の基礎的な考え方やテクニックを指南する入門書みたいなものが出れば、もっと新規が増えるのではないかと思います。
環境は第9弾から非常にバランスがよく(TCG史上稀な健全さゆえに神環境と言われている)、次の10弾環境(12月7日から開始)では9弾の環境デッキの一角である
黒ティーチが強化されたことが警戒されていますが、依然健全だろうと思われます。
新リーダーは今回も6種が登場しており、個人的には
赤緑スモーカーに注目しています。私は使うつもりはないですけど、
黄キッドもかなり強そうです。
黄緑ローと
青黒ウソップも注目度が高いですが、いずれも現環境トップの青ドフラミンゴを越えることができなそうです。
ゲームの話は置いといて、ここでは10弾のカードイラストについて少し書きたいです。
デッキの”顔”となるリーダーカードは、今回もTVアニメ「ワンピース」のアニメーターによる描き下ろしイラストが採用されています。「パラレル」と呼ばれるレアリティの高い別のイラストには、リーダーカードの場合、原作絵が使用される時とそうでない時があり、(残念ながら)第10弾は原作絵ではない仕様です。
ただし、今回は今までと変わっている点があり、
「パラレル」のイラストが「ノーマル」のイラストを担当した同一アニメーターによる描き下ろしとなっています。
赤緑スモーカー:Zhiguang Liu
赤青シーザー:柏熊 信
赤紫シュガー:飯田 花緒
黄緑ロー:廣田 訓之
青黒ウソップ:松田 翠(TVアニメ「ワンピース」キャラクターデザイン)
黄キッド:太田 晃博
これまでは、原作絵でない場合「パラレル」のイラストは別のイラストレーターにより描き下ろしでした。「パラレル」の方がレアリティが高いため、どちらのイラストも同一のアニメーターによる描き下ろしというのは、リスペクトを感じます。
ただし、折角、パラレルイラストも描いてもらったのですけど、赤緑スモーカー、赤青シーザー、黄緑ロー、黄キッドに関しては
ノーマルに採用されているイラストの方が格好良く、ワンピカードの概念的?によりリーダーっぽく感じてしまうのが何とも・・;
(というか、カード背景はデッキ色のままが良いんや…)
また、今回もカードイラストにジャンプ作家が参加しており、
仲間りょう先生(代表作『磯部磯兵衛物語〜浮世はつらいよ〜』『高校生家族』)は、今回「ホーミング聖」と「ウルージ」の2枚を描いています。このウルージはかなり評判が良いですw
ブースターパック第5弾から継続して参加している
なかまる先生(代表作『コビー似の小日山 ~ウリふたつなぎの大秘宝~』)は、毎回、独特の水玉模様の背景にデフォルメした可愛いキャラクターイラストを描いていますが、今回初めてパラレルイラストに採用されました。
スイスイの実の能力で地面を泳いでいる「セニョール・ピンク」のイラストです。
ノーマルのイラストはセニョールが変貌する前の格好いい姿が描かれており(イラストレーター:ただのカツオ)、ギャップが凄いですw
普通に考えれば、ノーマルとパラレルの絵が逆だと思うのですが、なかまる先生の絵がパラレル仕様でキラキラになると、何だかビックリマンシールみたいで、それはそれで良いなと思いました。
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『SAKAMOTO DAYS』鈴木祐斗先生が描いたシャンクス
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