・フクロウの図書館
オハラで回収された文献が全て保管されている「
フクロウの図書館」は、中に入ると”不思議”と本だけ巨人族サイズに巨大化するという『ドラえもん』の秘密道具の「ガリバートンネル」のような不思議な図書館でした。
この仕掛けは、図書館の主(館長)であるフクロウの
ビブロの能力だそうです。
ビブロは
何百年も昔からここに住み着いているらしく、
自分の縄張りに入った本(読み物)を全て大きくしているそうです。
ビブロの能力は、おそらく”
イクイクの実”の育成能力らしく、
無機物に限り巨大化することができるそうです。それならフクロウとの語感もいい”グログロの実”(Grow Grow)でいいじゃないかと思うわけですが、そこは面白さ重視なのでしょうか(笑)。
ビブロがどうして読み物に限って巨大化しているのかは不明ですが、大昔にビブロの元主人(図書館館長?)にそのように躾けられ、主人が亡くなった後もその習慣を続けている、みたいなストーリーが予想されます。
ニュース・クーは世界政府非加盟国のウォーランドには飛んで来ないそうですが(海賊でも読めるのに?…)、海で手に入れた”小さな新聞”はフクロウの図書館に持ってくれば読むことができるため、ビブロの能力は巨人族にとって非常に都合のいいものです。
しかし、巨人族の生活に都合のいい役割としてだけでビブロの能力が登場したのでしょうか。
小さな文字を読むだけなら、虫眼鏡のようなもので事足りるわけですから、まだ、もう一捻りあるのではないかと勘繰ってしまいます。例えば、巨大化した本に文章を書き込めば、本のサイズに戻した時に判読が困難なサイズの文章になりますし、工作であれば、通常、困難な細工をすることが可能になりますが・・・
・コロンの父ちゃん
前回、ウォーランドの元国王
ハラルドの改革により軟弱になった(平和ボケした)エルバフの子供達にがっかりした
ルフィと
ウソップ。
そこに
コロンという威勢のいい子供が登場しました。コロンはエルバフの海岸(下層)の酒場で登場していた子供で、母親である「
セイウチの学校」の生物の教師
リプリーに会いに来ていました。
1134話
リプリー(右)
コロンは学校に通っていないそうで、ハラルドの改革の影響を受けていないようです。
そういう子もいるでしょうけど、リプリーも自分の子供にハラルドの改革を押し付けていないようです。
注目なのは、
コロンの父親が人間族で、エルバフの戦士にも負けない元海賊だということです。
そして、リプリー曰く、年下の夫は『「おれだけ歳を取る」ってスネて結婚してくれない』そうで、夫婦関係は”
内縁”だそうです。つまり、
この人間族の夫はエルバフに住んでいるはずです。
「おれだけ歳を取る」というのは、巨人族は長寿の人種なので、人間族の夫がリプリーより年下でもリプリーの方が若い時間が長いことを言っていると考えられます。そして、リプリーの夫として有力なのが、エルバフ編にしばしば登場している
シルエットの謎の男ですね(
1124話、
1132話)。
1132話
1124話
前々から言及しているように、このシルエットの人物が扉絵連載「世界の甲板から」Vol.16(631話)にて、双子岬で
クロッカスと親しげに酒を飲み交わす人物と同一であれば、エルバフの戦士にも負けない元海賊というのは合点がいきます。
631話
また、
シャンクスがエルバフで会った「
互いに死んだと思ってた旧友」(
1076話)にも当てはまりそうな人物です。
・侵入者
前回、エルバフの「西の村」の
アウルスト城(誰の城?)に二人の侵入者(一人はシャンクスに酷似)が出現しました。
1134話
黒い稲妻と魔法陣の出現から、五老星でなければ
神の騎士団の襲来だと考えられます。
派手に出現した割には、戦争を始めるわけでもなく、
ロキを探しているようで、女(?)の方が城の門番に「
”ロキ”という人物を探している」と尋ねています。
「ロキを探している」ではなく「”ロキ”という人物を探している」なので、彼らはロキについてあまり詳しく知らない様子です。
そんなロキを探しに、わざわざ神の騎士団がやって来る目的は何かと考えると、ロキが食べたエルバフの王家に伝わる”
伝説の悪魔の実”(
1130話)ぐらいしか思い当たる節がありません。
それこそが、ロキに26億ベリーもの「
特別懸賞金」(
1131話)がかけられている理由ではないかと思われます。そこで「特別懸賞金」とは何ぞやと考えると、通常の懸賞金の生死問わず(DEAD OR ALIVE)ではなく、一時期、サンジにかかった懸賞金のように
「ALIVE ONLY」の懸賞金のことを指しているのではないかと思われます。
悪魔の実の能力に用があるのなら、能力者を殺害してしまうと能力の在処が不明になってしまいますし、能力者が生きていれば、能力を奪うことが可能です。
”
伝説の悪魔の実”はそれほどの価値があるの能力、もしくは”ヒトヒトの実モデル・ニカ(ゴムゴムの実)”のように世界政府にとって危険な能力なのでしょう。
とは言え、サターンがエルバフに向かった麦わらの一味の追撃を諦めたことから窺えるように、ウォーランドは世界政府が迂闊に手を出すことができない非加盟国だと考えられます。そして、”
伝説の悪魔の実”はエルバフの王家に代々伝わっていたわけですが、世界政府がそれを狙うことは出来なかったはずです。
厳重に封印されていたのか、なんなのか。
そして、ロキが”
伝説の悪魔の実”を食べて、その状況が一変したと考えられます。
しかし、ロキがハラルドを殺害して悪魔の実を食べてから、磔にされて6年も経っていて(
1131話)、それまではロキに特別懸賞金をかけるだけにとどまっていて、緊急性はなかったわけです。
それなのに、
今、このような強硬手段に至った理由は何かあるはずです。
1つはサターンからガーリングに五老星が交代して、五老星の方針が従来と変化したことが考えられます。
もう1つは麦わらの一味がエルバフに向かったことにより、
ルフィとロキが接触する可能性が生じたことが考えられます。
後者であれば、”
伝説の悪魔の実”の能力は”空白の100年”において、
ジョイボーイと手を組んで戦ったエルバフの戦士(おそらくエルバフの王)の能力だと予想されます(
1130話考察)。万が一にも、ニカのルフィと”
伝説の悪魔の実”のロキが共闘するなんてことになれば、世界政府にとっては非常に「
食い合わせの悪い事」(
1111話)なわけです。
ハラルド腹黒説(
1134話考察)の視点で見ると、世界政府はハラルドと密約を交わして、”
伝説の悪魔の実”を入手しようとしていた可能性が考えられます。交易を広げたいハラルドは見返りに世界政府加盟を求めたのかもしれません。
ロキの居場所を答えないアウルスト城の門番に対して、侵入者の女は攻撃を仕掛けています。
「ドドド!! ドドドド!! 」という擬音だけで攻撃の実体は見えず、攻撃を受けたエルバフの戦士も最初は何をされたか分かっていない状態でしたが、時間差で「ボキッ!!」「バキ!!」と骨が軋む音がして、痛がり床に倒れています。
殴る蹴るの攻撃が出来るほど近接していないため、飛ぶ指銃 ”撥(ばち)”のような遠距離攻撃だと思われますが、通常の攻撃と様子が違うのは、内部から破壊する覇気を纏っているからでしょうか。