LOGPIECE(ワンピースブログ)〜シャボンディ諸島より配信中〜 【最新話】 エルバフに伝わる神典 【第1136話】
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第1136話「太陽を待つ国」

TOPICS
・神典
・呪いの王子
・ロキの取引


・神典
エルバフの大戦士ヤルルによると、エルバフには太古より伝わる「ハーレイ」という神典があり、ここに「ニカ」が登場するようです。ただし、古き言葉で書かれた「ハーレイ」は誰にも翻訳できぬまま今に伝わり、解釈は多岐に渡っているそうです。

「ハーレイ」によれば世界はすでに2度壊れており、その都度”太陽の神ニカ”の登場しているそうです。ニカが世界が壊れぬ様に現れた英雄か、全てを壊した破壊者か分からないものの、ニカは”世界が大きく形を変える時に現れる”ため、時の権力者達はニカの出現を恐れるのだ、とヤルルは言います。

エルバフの戦士達の中でも「ニカ」の解釈は人それぞれです。”解放の神”だと言う者もいれば、”破壊の神”だと言う者もいます。ロードはニカを世界の支配者だと認識しており、ロキはニカを破壊の神だと認識しているわけです。そして、解釈はそれぞれ異なるものの、エルバフの戦士が「ニカ」に憧れている点は共通しています。

ヤルルは、ロキも元国王のハラルドもある意味ニカになろうとしていたのかもしれないと言います。この発言について、ロキの解釈は簡単ですが、ハラルドについては、エルバフの古い風習を”破壊”したことを言っていると思われます。

また、「ハーレイ」に書かれている物語は神話ではなく、おそらく太古の歴史なのでしょう。「ニカ」は”空白の100年”に悪魔の実の能力として登場していますが、800年前の歴史は寿命が長いエルバフにとって太古に当たらないと思われます。

月の都市ビルカの遺跡の壁画(エネルのスペース大作戦:470話・472話)によると、太古に生きた翼を持った”月の人”は資源不足のために月から青色の星へ降りてきたとされています。

一方、ルナーリア族はマリージョアができるよりずっと昔にレッドラインの頂上に住んでおり、彼らの国は「神の国」と呼ばれていたと言います(1023話)。

ルナーリアとはラテン語で「月のような」という意味であり、ルナーリア族もまた月から降り立った種族だと考えられます。この時、ルナーリア族はスカイピアのような空島の制度の「神」として、世界に君臨していた可能性はあります(1023話考察)。

月から来た異人による「神の国」が興ったのが1度目の世界の改変とすると、その後「神の国」は滅んでおり、ルナーリア族は歴史の彼方の消えた様な存在(951話)となっていることから、「神の国」が滅んだのが2度目の世界の改変に当たると考えられます。

太古の歴史の中で大きな海面上昇または海面下降が起きていたかは分かりませんが、”空白の100年”を経て大きな海面上昇が起き、世界は海に沈み、世界政府が世界を支配しました。ニカは”世界が大きく形を変える時に現れる”という「ハーレイ」で伝わっている通りになっています。ニカルフィによって世界政府が打倒されれば、これまた「ハーレイ」の通りです。

”空白の100年”に実在した”古代兵器”が海面上昇に関わっているとされていますが(1115話)、”古代兵器”の一つである「ポセイドン」は”伝説の人魚”のことであり、これが”空白の100年”に生み出されたものかは定かではありません。

ネプチューン王家に伝わる”伝説の人魚”の伝承では、いつかその力を正しく導く者が現れ、その時世界には大きな変化が訪れるとされています(626話)。”伝説の人魚”はジョイボーイ、ルフィと関わりがあるため、ニカが「ポセイドン」を(正しく)導く者と見られます。

「ポセイドン」は「悪意を持てば世界を海に沈めてしまえる程の恐い力」とされており(626話)、まさしくと言ったところ。ニカの出現と海面上昇は切っても切り離せない関係にあるようです。

例えば、「神の国」が興きた時にレッドラインだけ残るような大きな海面上昇が起き、「神の国」が滅んだ時に”空白の100年”以前まで海面下降が起きていたとしたらどうでしょう。

ベガパンクとのマザーフレイムの取引から、イムは海面上昇を所望している様子が窺え(1089話)、その理由は謎でしたが、もしかしたら、イムは「神の国」を再現しようとしているのかもしれません

ともすれば、イムはルナーリア族の生き残りだったりするのでしょうか。



・呪いの王子
本話ではロキの生い立ちから、「冥界」で磔になるまでがエルバフの戦士により語られています。


・ロキが生まれる前、ハラルド王は「息子によって殺される」と予言

・生まれて間もなく、王家に仕える”幸運の馬”を殺した

・王妃はロキを産んだ1年後に死去

・幼い時から冥界を遊び場にして、10歳の時、凶暴な動物達を従え、村に解き放った

・ロキのイタズラは放火、破壊

・ハラルドの不在時は暴挙を尽くした

・アウルスト城でハラルドを殺害(ヤルルが現場にいて負傷)

・6年程前、海で暴れるロキはシャンクスに捕えられた


シャンクスはルフィが来る前にロキに会っていたようですが(1131話)、シャンクスは自分が捕えた縁で、ロキに獄中見舞いに来たということですかね。

ロキが今後仲間になる気がしてならないので、ロキについて語られていることがどこまで真実なのか、話半分に聞いているわけですが、注目なのは、ロキがハラルドを殺害した現場にヤルルがいたということです。ヤルルはロキを止めようとして、頭に剣を刺されたと説明しているようです。

ロキについて語られていることが実は真実と異なり、エルバフの戦士達がロキを誤解しているという展開になった場合、ロキ本人以外からそれを証明するものが必要となるわけでして、この場合、それはヤルルに他なりません

前述のように、ヤルルがロキとハラルドについて「ある意味ニカになろうとしていた」と言うのは解釈が少し難しく、ヤルルはハラルドの野心を知っていた可能性があります。この時、同時にロキを擁護しているのも、真実を知っているからかもしれません。

仮に、ヤルルがハラルド殺害の真実を語っていないとすると、その理由は、偉大なる王の死以上のエルバフの混乱を避けるためか、ロキに口止めされているため、といったところでしょうか。



・ロキの取引
ルフィは「冥界」で会ったロキと何か”約束”をしており、ロキの要望にルフィが応えることで、シャンクスの情報を貰える様子でした(1132話考察)。

ルフィはロキから自分と会ったことと約束の内容は他言無用と言い渡されていましたが、ルフィの様子がおかしいことを気に掛かったゾロに詰められてゲロったようですw

取引の報酬はロキが知っているシャンクスの情報全てで、シャンクスが今居る場所も分かります。

そして、ロキの要望はロキを拘束している錠の鍵を入手することで、それはアウルスト城にあるようです。鍵の入手にはルフィ、ゾロ、宝の匂いを嗅ぎつけたナミ、そしてナミの下僕となったロードが向かうことになりました。

ゾロは入手した鍵をロキにすんなり渡すつもりはなく、ロキの言動の真偽を直接会って見極めるつもりのようです。


1134話

一方、アウルスト城に侵入した神の騎士団(本話で確定)の二人はロキを探していることが判明しました(1135話)。門番から居場所を聞き出したのか、本話では既に冥界のロキを訪ねており、その目的はロキを神の騎士団に勧誘することでした。

世界政府はロキの調査を事前に行なっていたようですが、エルバフに派遣した諜報部員達は「巨大なカラスが現れた」という通信を最後に音信不通になったそうです。どうやら運悪く、ロードのペットの大カラス「ムギン」に攫われて、諜報部員達はロードの箱庭に囚われていたようです。

ロキが神の騎士団への勧誘を一蹴すると、神の騎士団のプランBとしてロキの殺害が窺えるので、世界政府はロキの戦力を求めて神の騎士団に勧誘しているわけではなく、ロキを野放しにしておくと不都合な理由があるのでしょう。

それこそが、ロキに26億ベリーもの「特別懸賞金」(1131話)がかけられている理由ではないかと思われ、その不都合な理由はロキが食べたエルバフの王家に伝わる”伝説の悪魔の実”(1130話)ぐらいしか思い当たる節がないわけです(1135話考察)。



神の騎士団の女の名前は軍子(グンコ)と判明しています。

瞳の色が左右で異なるオッドアイが特徴的で、言動や容姿はいわゆるロリババキャラのようです。

前回、城の門番に謎の攻撃(包帯?)を仕掛けていましたが、今回、その全容が描かれており、体から放出されるテープを操る超人系能力と見られます。軍子の服は能力のテープで作られているようで、テープを放出すればするほど、軍子の露出が増えるというサービスもあるんですか?w

テープの先は矢印になっており、「虚の玉座」の間にてコブラを貫いた能力(1085話)に似ています。素直に考えれば、軍子が現場にいたと考えられます。



だとすると、少なくとも神の騎士団はイムの存在を知っているということですね。イムには世話役や護衛がいるでしょうから、神の騎士団がイムの警護をしているというのは納得できます。

なお、ドフラミンゴが言うマリージョアの「国宝」(761話)が、イムのことを指していたのだとすれば(908話考察)、天竜人は皆、イムの存在を知っているはずです。

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