・14年前の事件
ロキを拘束している錠の鍵を入手するため、
ルフィと
ゾロ、
ナミ、
ロードはアウルスト城に侵入しています。
ハラルド王がロキに殺されたという時期についてはこれまで不明でしたが、ロードの話では、ハラルドが死んだのは
14年前のことだそうです(ロキは49歳)。ロキが捕まったのは6年前のことですから、8年もの間、ロキは野放しになっていたわけですね。
ロキが
ローラに求婚した時期はいつだったのでしょう?
ともかく、14年間、ウォーランドは王が不在の状態ということです。
海で暴れるロキは
シャンクスに捕えられたという話ですから(
1136話)、ロキはエルバフを出て、しばらく海賊でもやっていたのでしょうか。
14年前に事件が起きたアウルスト城の中には、白骨死体がゴロゴロ転がっていました。これは当時、城にいた兵士のもので、
王と100人を超える戦士達がロキに殺されたという話です。
そして、生き残ったのは
ロキと
ヤルルのみ。
そんなキナ臭い話がありますか。
あまりにも凄惨な事件なために、事件現場である城への立ち入りが禁止されたのことですが、だからと言って100体を超える遺体を放置しますかね? ロードはアウルスト城が怨霊の巣窟なのでは?と怯えており、幸い、エルバフには死者を弔う文化はあるようです。
ではなぜ、遺体を放置したのか?と思うと、現場を検証されると真実が明るみになる可能性があるからでは?と勘繰ってしまいます。つまり、
ヤルルが急に怪しく見えてきました。
そもそも
エルバフの村々の長老達はハラルドの改革に反対しており、エルバフの保守派にはハラルドを殺害する動機はあったはずです(
1134話考察)。
しかし、
ヤルルが真犯人だとして、100人を超える戦士達を単独で殺害できるほどの立ち回りができるかは疑問であり、王一人を狙って暗殺する方がずっとスマートです。
ロキについては早い段階から仲間になる予想をしているわけですが、仮にロキが王殺害の犯人だとしても、ハラルドが実は悪い奴だったということならば(正当防衛も含めて)、ロキが仲間になる展開は期待できます。しかし、
ロキが100人を超える戦士達も殺しているとなると、仲間になるのは絶望的です。
ロキもヤルルも犯人ではないとすると、例えば、今回の
神の騎士団の襲来のように、
14年前にハラルドの暗殺もしくは”伝説の悪魔の実”を狙った世界政府の刺客が城に現れた可能性は1つ考えられます。
本話では、
世界政府がエルバフの戦士達を掌握したい野心が露見しているわけですが、14年前の作戦では、エルバフに四皇クラスのとんでもなく強い奴(ロキ)がいることが判明して、エルバフに手を出すのをしばらく控えていたのかもしれません。そして、ロキに特別懸賞金が掛けられる、と。
サターンは麦わらの一味を追ってエルバフに向かうことを咎めていましたが、もしかすると、14年前の作戦を指揮したのはサターンだったのかもしれません。五老星がサターンから
ガーリングに変わったことで、再び、世界政府がエルバフに干渉を始めたということでしょうか。
・ハイルディンの出生
アウルスト城の中には亡き王
ハラルドの肖像がありました(前回も少し描かれていました)。
エルバフには「
古代巨人族」の純血種はいないものの、その血を引く者はまだおり、ハラルドはその1人だったそうです。ハラルドには古代巨人族の名残である角が生えていましたが、ハラルドは「古代巨人族は”
戦争の時代”を想起させてしまうから」と角を引きちぎったそうです。
ゾロは「何て覚悟だ」と、ハラルドの決意に感嘆しています。
”戦争の時代”というのはエルバフが「
戦争に明けくれた世界最強の王国」(
1130話)だった頃のことですね。
また、
ハイルディンもロキと同じ「王の子」だと判明していますが(
1130話)、その生い立ちが明らかになっています。
ハイルディンはハラルドが王妃と結婚する前に、他の
巨人国の女性との間に生まれた子供で、「エルバフ」はハイルディンの母親が王妃になることを許さなかったそうです。
つまりハイルディンの母親はエルバフのよそ者として虐げられ、その子のハイルディンも城に住むことが許されず、エルバフの村で暮らしていたわけです。そして、そんなハイルディンの夢は「
世界中の全巨人族を統一」することです。
そして、ハラルドがエルバフの改革に踏み込んだ経緯はもしかすると、ハイルディンの母親が受けた仕打ちがきっかけだったのかもしれません。
そう考えると、ハラルドが悪い奴には思えないため、ハラルドは噂通りの偉大な王で、14年前の事件は世界政府の刺客説を推したいところです。
ちなみに、ロキとハイルディンを比べると、ロキにはツノがあるようですが、ハイルディンにはなく、「古代巨人族」の血はロキが強く受け継いでいるようです。
・軍子の能力
神の騎士団の
軍子(グンコ)の能力名が判明しています。

1136話
その名も”
アロアロの実”の「
矢印人間」で、矢印(アロー)を生み出し操る超人系能力のようです。
矢印に乗ったり、矢印を自身の体に巻き付けて強化したり、矢印を矢のように飛ばしたり、能力は万能です。能力者の体だけではなく、地面から矢印が出現している様子もあり、どうやら、当たり前のように
能力が覚醒しているようです。
・シャムロック
話タイトルの「シャムロック登場」と言っても、ずっと登場していたわけですが、神の騎士団のシャンクス似の人物の本名が本話で明かされています。
神の騎士団団長
フィガーランド・シャムロック
予想通り、ガーリングの息子でした。
シャンクスはシャムロックと双子で、ガーリングの息子と見て間違いないでしょう。
本話ではエルバフに現れた神の騎士団の大義が、
エルバフの戦士達を世界政府の指揮下に置くことだと判明しています。
大昔のいわゆる”戦争の時代”に、エルバフは”新世界”を制圧したほどの力を持っており、世界政府にとっては脅威である、と。
彼らの最初のプランは、ロキを神の騎士団に勧誘することでしたが(
1136話)、ロキに勧誘を断られたため、脅迫および拷問に変更しています。それでもロキは拒否したため、作戦を変更する模様です。
エルバフの中でロキが最大の脅威なので、それを従えておけば良かろうという考えだったのでしょうか。そううまくいかないだろうと思って仕方ないですが、ともかく、神の騎士団がエルバフの制圧を始めようとするのでしょうか。
