・アロアロの実
成り行きで
コロンを仲間に加えた
ジンベエ、
ナミ、
ウソップ、
ブルックの一行は、エルバフの騒動で暗躍している能力者の捜索に出たわけですが(
1144話)、
前回、コロンを見つけた神の騎士団の
軍子が彼らの前に現れました。
コロンを人質として拉致しようとする軍子と、それを阻止しようとするナミ達の戦いになりますが、ここでは軍子の
アロアロの実の能力の本領が発揮されています。
対象物の動く方向を変える特性を持つ”矢印”は攻防どちらにも有効で、軍子1人にナミ達は翻弄されてしまうのでした。

また、アロアロの実は超人(パラミシア)系だと思われますが、軍子は自然(ロギア)系能力者のように、攻撃を受けて体の原型を失っても元通りに再生しています。
意外にも
ロギア系なのか、カタクリのモチモチの実のように
特殊なパラミシア系なのか、あるいは五老星のように
不死身ということなのでしょうか。服まで綺麗に再生されている様子を見ると、ロギア系に見えるのですけど。
・世界が消える日と巨大な戦い
ナミ達との戦いの中で
軍子が天竜人側(イム)の思惑をペラペラと喋っています。
「世界は……ある日 突然消える……!! 筈だった!!」
「だが 一部の”人間族”がそれに気づき世界に知らしめた…!!」
「こうなると…もう止まらぬ…もう誰にも止められぬ……!!!もう”秒読み”なのだ」
「 世界中を巻き込む”巨大な戦い”が始まる!!!」
「その時…”巨人族”が誰につくかは戦況を大きく変える問題といえる」
「一部の”人間族”」はオハラの学者とベガパンクを指しており、これまでの話(
1113話)から世界が「ある日 突然消える」というのは
海に沈むことにより発生するものだと考えられます。
それも「ある日 突然」ですから、”
マザーフレイム”を連発して意図して急激な海面上昇により沈めようとしていたと考えられます。
イムがマザーフレイムを所望していたのは(
1086話)、このためだと考えられます。
しかし、その目的は未だに謎です。
海に沈む世界に橋(「テキーラウルフ」「ウォッカウルフ」「ラムウルフ」「バーボンウルフ」)を架けようとしているのもよく分からないところです(
1125話)。
そして、こうなってしまっては”
巨大な戦い”が始まるのだと言います。
世界政府はこの”巨大な戦い”に向けて
巨人族を傭兵とするために、今回の作戦を実行しているということになります。
これは、世界政府が隠している真実が明るみになると世界中から世界政府に対して敵意が向くのが必然ということでしょうか。
次項の
ソマーズの発言から、”巨大な戦い”のために巨人族を傭兵にしようとする動きは以前からあったようなので、
白ひげが予言しているように”巨大な戦い”(576話)のトリガーとなるのは”
ワンピース”ということなのでしょう。
・ハラルド
”矢印”に誘導されるエルバフの子供達を止めようとしていた
サウロは、神の騎士団の
ソマーズ(
イバイバの実の能力者)と接敵しており、力尽きて敗れています。サウロと行動を共にしていた
ロビンと
チョッパーはサウロの指示でサウロの後ろ髪の中に隠れて応戦しなかったようです。
サウロが倒れた後、ソマーズはロビンとチョッパーが隠れているとも知らずエルバフの現状について愚痴を漏らしています。
「平和ボケもたいがいにしろよ…お前らは戦士だ!!」
「かつて世界を震撼させた凶暴な”力”で!! お前らはおれ達の傭兵になるんだ!!」
「なァ ハラルド王」
「ハラルドの野郎……しくじりやがって……!!」
ロキによるハラルド殺害には何か真相があることは既に示唆されていたわけですが(
1143話)、偉大な王ハラルドにはどうやら世界政府の息がかかっていたようです。
世界政府は前述の目的のために、ハラルドと密かに接触していたと考えられますが、
エルバフの戦力を結果的に落とすことになるハラルドの改革は世界政府の目的(エルバフの戦士を傭兵にする)に反するものです。
そう考えると、
ハラルドは世界政府に圧力をかけられていたものの、その抵抗として平和政策を推進した可能性も考えられます。これに怒った世界政府がハラルドの殺害を計画して、ロキがハラルドを殺すように仕掛けたとかですか?
