◇WBA世界バンタム級タイトルマッチ(2011年5月7日 大阪府立体育会館)
王者・亀田興毅(24=亀田)と挑戦者ダニエル・ディアス(25=ニカラグア)が2日、東京と大阪でそれぞれ予備検診を行い、大阪から届いた診断を見た興毅が表情を明るくした。「短くなってるやんか!」。ディアスのリーチは1メートル83とも言われたが、実際は1メートル79。一方、自身は前戦の1メートル68から2センチ伸びた。
最大15センチを想像していた差が9センチまで縮まったことで、一気に亀田節をさく裂させた。「念じとったんや。俺が伸びてディアスが縮むこと」。さらに「ゴムゴムパンチ出るかもしれへんで」と調子づき、人気アニメ「ワンピース」の主人公モンキー・D・ルフィの“ゴムゴムの銃”という、腕がゴムのように伸びる必殺パンチを2センチ伸びたリーチでまねしてみせた。
125ラウンド消化したスパーリングでは長身相手に懐への出入りをテーマとし練習を積んだ。2センチ伸びた拳が、徐々にディアスの体に近づいてきた。
(スポニチアネックス)