・世界の甲板からVol.9
「シロップ村-医学生カヤ-」。自宅の書斎?大学の図書室?のような場所でカヤ(見た目の変化なし)が勉強中。戸の外からカヤにアプローチしようとする野郎が6人おり、それをメリー(髭が生えた)がブロックしています。カヤはそれには全く目もくれない様子です。本の間には、麦わら一味再結成の記事のそげキングの部分が切り取られてたニュース・クーの切れ端が見える。ウソップ羨ましいやつめ・・・。
順調に進んでいるので、次回はヨサク&ジョニーかバラティエ。
・元奴隷の”少女”コアラ
少女でした。タイヨウの海賊団によって親元へ送迎されることになった彼女を、はっちゃんが気を遣って面倒見る(はっちゃんイイ奴)。タイガーやジンベエ、マクロ一味なども徐々に彼女を人間の中でも”例外”として手厚く接するようになる。ただアーロンを除いて(クロオビも楽しげにコアラとの宴を囲んでいる)。
・船医アラディン
タイヨウの海賊団船医。イタチウオの人魚。元奴隷。タイヨウの海賊団には人魚もいるんですね。元ネプチューン軍兵士なのでジンベエを慕って乗船したのかもしれません。620話からすでに描かれています。
・フールシャウト島の戦い
タイヨウの海賊団はついにコアラの故郷”フールシャウト島”に着く。タイガーが1人でコアラを故郷の村に送り届けた帰り道、「
ある島の者から通報を受け」て駆けつけたストロベリー少将率いる海軍の奇襲に遭う。そのままタイヨウの海賊団との戦闘になるが、タイガーは瀕死の重傷を負い、タイヨウの海賊団は損傷した自船を放棄して海軍の船を奪い沖へ脱出する。
重傷のタイガーは輸血を必要としたが、タイガーの血は珍しい型で、タイヨウの海賊団のクルーには同じ型の者がいなかった。運よく、奪った海軍の船にはタイガーと同じ型の血液ストックがあったが、タイガーはそれを頑なに拒否する。
「恩など受けない!情けなど受けない!
おれは人間に屈しないっ!!!」
日頃アーロンの考えを戒めていたタイガーの物言いに一同唖然とするが、タイガーが独白を始める。
「おれは最後の旅で…捕まっちまったんだ!マリージョアに…数年…
おれは奴隷だった!」
「
おれはもう・・・人間を・・・愛せねェ!!」
タイガーがジンベエに語った心の”鬼”とは、奴隷だった時の体験から芽生えたもので、数年奴隷だったことは622話でネプチューンにタイガーが謁見した際にネプチューンから「今回の旅で見たものは何」かと問われ、タイガーが「人間です」と答えた時、オトヒメが泣いたことが伏線となっていました。
見聞色の覇気が強い彼女は、タイガーの心の叫びを聞き取ったようです。心の優しい人間がいっぱいいるということは頭で理解できても、奴隷の体験から体が人間を拒絶してしまうタイガーは、コアラの様な”
何も知らない次の世代”に魚人島の未来に希をかけ、今回起きた出来事を魚人島に伝えるなと船員に命令し、結局輸血することなく死んでしまいます。
ハモンドが話したエピソードと違いますね。魚人島に伝わったエピソードは人間がタイガーへの輸血を拒否したということでしたが、真実はタイガーが輸血を拒否していました。誰がどういった意図でこのエピソードを魚人島に伝えたかはわかりませんが、タイガーが望んだ”何も知らない次の世代”を生むことなく、負の連鎖は止まらなかったわけです。
フールシャウト島の名前ですけど、、Fool Shout=愚者の咆哮?・・・皮肉めいてますね・。・
・アーロンとボルサリーノ中将
タイガーを裏切った”ある島の者”がフールシャウト島の者だと考えたアーロンは、島の者を皆殺しにしようと単独で島に乗り込むも、ボルサリーノ中将(のちの大将黄猿)に捕らえられ、ボルサリーノにどこかに連行される。
黄猿は明確な目的を持って行動しているようで、ジンベエがアーロンを”解き放つ”ことにつながるのだと思われます。