今回紹介する伏線は第99話のこのシーン。
ローグタウンでルフィがバギーに捕まり処刑台で処刑されかける場面です。ここの伏線はすごく分かり易いのですが、なぜか『
ワンピース グリーン』の伏線ガイドには載っていません。ワンピース読んだことのある人に話すと意外と気づいてないことが多くて、ブログ始めた初期から記事にしようと思っていたネタの1つです。「そんなの知ってるよ」という人が多いとは思いますが、POPで”ヤツ”が解禁されるというタイミングもあって、今更ですけど解説まがいなものを書いてみました。
バギーがルフィの首に刀を振り下ろした瞬間・・・
第99話
第99話
雷鳴が轟き、落雷が処刑台に直撃します。
第99話
落雷で処刑台は倒壊し、バギーはボロボロになっているのに対して、ルフィは”奇跡的”にぴんぴんしています。この後の現場に居合わせたゾロとサンジのコマを見ると、
もやもや感を覚えるたはずです。
第99話
いやいや、
ゴムだからじゃないの?とね。
しかし、この読者のもやもや感はスモーカーの発言による意味づけで、うやむやにされてしまいますw
ちょっとしたフェイクですね。
第99話
所、変わってアラバスタ。
158話
スモーカーとエースが対峙した時のエースの発言で、
能力には相性があることがわかります。さらに、ルフィとクロコダイルの対決では、物理攻撃に無敵と思われた
ロギア系には弱点があることがわかります。
179話
この後、水だけでなく血も弱点であり、液体ならなんでも弱点なのでは?ということが露呈した哀れなクロコダイルのお膳立てもあり、勘のいい読者はこの時点で次のロギア系の敵の存在に気づいたかもしれませんね。
こいつです。
「我が神なり(=雷)」
ゴムと雷の関係に気づいていた読者は、無敵な強さで神の如く振舞うエネルの鼻をルフィがいつへし折ってくれるのかと心うきうきな状態だったはずです。
まさかこれ↓ほどまでのリアクションをしてくれるとは想像もしませんでしたけどw
279話
エネル登場から26話目にしてエネルが初めて物理攻撃を喰らった読者歓喜の瞬間です。かくして、99話から覚えた”もやもや感”は連載期間にして約4年を経てすっきり解消されたのでした。めでたし、めでたし。
ちなみに、栄ちゃんは空島編でも巧妙なフェイクを仕掛けています。
244話
コニスが”神の裁き(エルトール)”を受けそうになったとき、ルフィも巻き添いになりそうになるシーンです。これは279話の種明かしのためのフェイクですね。ルフィが攻撃を必死に逃げようとするというのがポイントです。
話の組立がうまいですねー(笑)。
エネルの”神の裁き(エルトール)”が落雷の形をしていないのはこうした理由があるのかもしれません。