単行本累計が2億3000万部に達する超人気漫画「ONE PIECE(ワンピース)」の海賊版電子書籍が、生活協同組合コープランド東京のホームページ(HP)で閲覧可能になっていたことが8日、分かった。生協がHP管理を委託している業者から流出。昨年9月から約9か月間、単行本1~20巻分が読み放題になっていた。
「生協のHPで『ワンピース』がタダで読めるぞ」―。そんな情報が6日午後10時頃、インターネット掲示板「2ちゃんねる」を駆けめぐった。その後、7万件ものアクセスが殺到した生協HPは7日正午頃に炎上。閲覧不能となった。
生協が調べたところ、HPの制作と管理を委託している業者の社長が所有していた「ワンピース」の海賊版電子書籍のファイルが、誤ってHP内にアップロードされていたことが判明した。昨年9月から無料で読める状態になっていたのは、単行本の1~20巻分。HP上にリンクが張られていたわけではないが、ネット検索によってアクセスは可能だった。
指摘を受け、ファイルを削除した業者の男性社長(53)によると、海賊版は数年前に友人か取引先の関係者から譲り受けたもの。一度だけ目を通し、その後は開かなかったというが、生協のサーバーに通常のデータを上げる際に紛れ込んだという。
社長は「海賊版という認識もなく、誰に、どんな形でもらったかも覚えていないんです。私は『三丁目の夕日』のファンで、ワンピースはよく分からない」と釈明。ただ、事態を重く受け止めており「意図したわけではないですが、HPを扱う会社として恥ずかしい。本当に申し訳ない。(出版元や著者に)おわびをさせていただきたい」と謝意を示している。7~8年前から同社に委託している生協は「著作権侵害の可能性もあるので、謝罪など対応を検討中」としている。
ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「故意でなくとも公共の場で閲覧可能な状態にしているので、厳しく見れば、著作権法違反に問われる可能性はある」と分析。さらに「許可のないダウンロードなど、当事者に渡した人の行為も違法かもしれません」とする。
版元の集英社によると、携帯電話やパソコンでの閲覧を目的とした「ワンピース」の正規の電子書籍版は存在するというが、第三者への譲渡などは認めていない。同社は「状況を確認中です」とコメントするにとどめている。
(スポーツ報知)
続報です。
社員じゃなくて社長だったんかい!
>社長「私は『三丁目の夕日』のファンで、ワンピースはよく分からない」と釈明
釈明になってないからw