雑誌に著者のインタビュー記事が載っていたので、今日は朝日新聞出版から出た『「ワンピース世代」の反乱、「ガンダム世代」の憂鬱』を立ち読み(←デフォですw)してみました。
「JIN-仁-」、「サラリーマン金太郎」、「のだめカンタービレ」、「ROOKIES」、「ごくせん」、「医龍」、「Dr.コトー診療所」、「海猿」・・・漫画が原作になった人気ドラマは数え上げるときりがありません。ある者は「キャプテン翼」を読んでサッカーを始め、ある者は「SLAM DUNK」を読みバスケを始め、またある者は「ONE PIECE」を読み、海賊になりました(←ちょいw)。漫画が社会に影響を与えるという考え方はやや過大ですが、人気が出るドラマはその時代の社会を投影していることはしばしばあります。社会に影響を与えないにしても、例えば元フランス代表のジダンは「キャプテン翼」に影響されてサッカーを始めたわけですし、少なくとも個人の人生に影響を与えることは多分にあるはずです。
本書は子供の頃に影響力があった漫画・アニメがその世代の人間の価値観や行動規範を形作るという仮説(著者は極論だと断っています)に基づいて、20代を「ワンピース世代」、40代を「ガンダム世代」にくくり、理解し合えない両世代の対立と解決策を考察しています。
著者は長年のリサーチによって、
青年期(13~19歳)に体験した社会の出来事や影響を受けた物事がその人物の”行動規範の原型”になるという経験則を導き、世代の特徴を調べているうちに、”
仲間”や”
自由”に価値を置き「ヨコ社会」に生きる20代は「ONE PIECE」が、”理不尽な組織に囚われ嘆き”ながら「タテ社会」に生きる40代は「機動戦士ガンダム」(初代ガンダム)が世代の特徴とよく合致していることに気づきます。「ガンダム世代」や「ワンピース世代」の行動規範を実際のニュースや著者の経験談を例に分析していくのですが・・・
正直な感想、ごめんなさい!!汗汗
超つまんね(ど~ん)
「ワンピース世代」や「ガンダム世代」という着眼点はとても面白いのですが、始めに仮説が極論であると断っておきながら、しばしば「ONE PIECE」からの引用の”
こじ付け”が挟まれます。それが読んでいてとっても鬱陶しいです。現代の若者の価値観と団塊の世代から脈々と引き継ぐ価値観と、異なる価値観が存在していることは明白で、それらの価値観を「ONE PIECE」と「ガンダム」の世界観に例える。・・・ただそれだけのきっかけであれば良かったはずなのに・・・。著者は影響を与える物事として同世代の人の多くが体験することと定義していますが、正直「ガンダム」がそれにあたるとは(ry
キャッチーな内容を狙ってやりすぎた感が否めません。まるで文系の学生が何かの課題で初めて書いた研究論文を読んでいるような気分です(一度も読んだことはありませんがw)。
「ワンピース世代」にはツイッターやブログで言わんでいいことを言う人がいますよね。そうした行動原理は”
仲間”を重要視する世代の特徴ゆえというくだりは「ONE PIECE」の”仲間”が軽視されているようでワンピファンとしては気分が悪いです(これは著者には罪はないと思いますが)。
著者の体験談には、購入したCDをすぐ捨てる「ワンピース世代」の後輩のエピソードが書かれているのですが、きっと多くの読者が全く共感できなかったと思います。その後輩はCDは曲データをiTunesに入れてしまえばCDは不要なのでゴミ箱に捨て、CDを譲ったり売ったりしないのは違法コピーにあたるからという自分ルールを持っています。まず、この後輩が特殊すぎます。そして、この後輩にはレンタルやiTunes storeというものを何故利用しないのかという疑問しか浮かびません。たぶんアホですw
この辺から呆れ疲れてしまって読むのをやめてしまいました(本書序盤ですw)。「
こんな本誰が最後まで読むんだよ」と私は思ったのですが、
アマゾンのレビューを見ると意外と高評価でした。あれぇ~?^^;
ビジネス本を普段読んでいる人には奇抜な切り口が受けるのでしょうか?おそらく、”こじ付け”に敏感に反応さえしなければ、面白く読めるのでしょう。私の中では近年手にとって読んだ本のなかで最もつまらない本であったことは間違いありません。
NEXT餌食予定↓(ちゃんとニュートラルで読みますよw)
7月8日発売
高校球児が仲間のことで悩んだときは「ワンピース」を読みなさい!!
7月15日発売
漫画ワンピースは、これからの時代のビジネスバイブルだ!
うわぁ~、、、やばい臭いがプンプンします(特に下が)w