8月31日から配信開始が決定しているNetflixオリジナルシリーズの実写ドラマ『ONE PIECE』の麦わらの一味の吹き替えは、
アニメ「ワンピース」の麦わらの一味声優陣が担当することが発表されました。
このキャスティングは選択肢としては当然想定されるわけでして、
個人的にはナシです。
そういう人は吹き替え版で観なければいいということになります。
字幕版を観た後に試しに吹き替え版で視聴してみるとは思いますが、
案外しっくり来るのか違和感が凄いのか。USJ等で行われてきたワンピースのライブショーでは、役者の吹き替えにアニメ声優の録音音声が使われていますので、成立すると言えば成立するわけですが、アレは”そういうもの”として観ていますし、画角を通して観た時にどうなるか分かりません。
アニメ「ワンピース」ファンへの
安直な配慮というか、
保険という気がしてなりません…。
Netflixの場合、音声を日本語吹き替えにして、字幕を母国語にすることもできるはずですので、海外のアニメファン、それも古参のファンへの配慮にもなってはいます。実際にそのように視聴する人がどれほどいるかは分かりませんが、日本語吹き替えと英語音声で1回ずつ視聴すれば、視聴数は2倍になるので、もしかするとそういう戦略があるのかもしれません。
ただし、
ファンの裾野を広げるという点では悪手ですし、一味の役者はフレッシュなのに吹き替え声優陣が50歳オーバーというのがどうにも。。アニメ「ワンピース」も当初は比較的フレッシュな声優陣で始まったわけですから、『ONE PIECE』がメディアミックスでこれから広がろうとしているのに自ら蓋をしてしまっている印象です。アニメと違うキャスティングであれば、新しい解釈として楽しめる部分があったはずです。
また、現実的な話をすると、シリーズが長期化した場合、当然、アニメの完結よりも長引くわけでして、最後まで演じられるのかルフィ役の真弓さん本人が不安視しているのに、大丈夫でしょうか。ただし、今回のキャスティング発表で出た声優陣のコメントは前のめりです。