尾田栄一郎さんのマンガ「ONE PIECE(ワンピース)」のラッピング電車が17日から、東京・山手線にお目見えした。同線を走る電車1編成(11両)の外観デザインから車内の中づり広告、モニターまで全て「ONE PIECE」一色にした。3月1日までの期間限定で運行される。
(※この写真は許可を得て撮影しております)
ワンピースのコミックス累計2億部突破記念キャンペーンの一環で、「ゴムの手線」と命名。先頭と最後尾の車両は、2月初旬に東京・渋谷をジャックしたときのポスターを掲載した。残りの車両は2両目から順にルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルックの各キャラクターをテーマにしている。集英社は「マナーを守って楽しんでほしい」と話している。
(毎日新聞デジタル)
車内での撮影は禁止なので、くれぐれも注意してください。
発見できた人はラッキー!? 山手線車両ジャック
ツー・ブラザーズ号という捕鯨船が19世紀後半に存在したのをご存知だろうか? あまり有名ではないので、知らない人のほうが多いかと思う。この船は沈没し後に、行方が分からなくなっていたのだが、最近その残骸がハワイ諸島で発見されたのである。
ツー・ブラザーズを知らなくとも、「モビー・ディック」という言葉をご存知の方は多いかも知れない。人気漫画「ワンピース」に登場する白ひげ(エドワード・ニューゲート)率いる白ひげ海賊団の乗る船が「モビー・ディック号」と名付けられている。実はこの言葉、ツー・ブラザーズ号のジョージ・ポラード・ジュニア船長の航海がモデルになった小説「モビー・ディック(邦題:白鯨)」から取られているのだ。
小説「モビー・ディック」は、海の暴れ者の白いマッコウクジラと、人間の戦いの物語である。この作品は、3度にわたって映画化され、海洋パニックの原点とも呼ばれているのだ。派生作品は数多く存在し、世の中に与えた影響は計り知れない。
もちろん、ジョージ船長の航海も、それに匹敵する激しいものであった。実のところ、船長はツー・ブラザーズ号で沈没を経験し、その後に乗り込んだエセックス号で再び沈没の災難に遭遇。作品化されたのは2度目の被害の経験談が元になっている。報告によれば、南太平洋でマッコウクジラに襲われたとのことだ。
そして今回発見されたのは、1823年に沈んだとされるツー・ブラザーズ号。長らく行方が分からなくなっていたのだが、2008年から調査を行っていたNOAA(アメリカ海洋大気圏局)の海洋考古学者ケリー・グリーソン氏らにより、このほど北西ハワイ諸島の海域、ホノルルから約1000キロ離れた浅瀬で、錨や捕鯨用器具、船の装具などが発見された。
調査は現在も進行中とのこと。詳細については、今後の報告が待たれる。約200年も前に海原を駆けたツー・ブラザーズ号は、現代に何を伝えてくれるのだろうか。調査の動向が気になるところだ。
(ロケットニュース24;参照元The Telegraph(英文))