※シャボンディ島民が嘆いているようです。
■ 一番くじ ~The Legend of EDWARD・NEWGATE 編~
4月下旬発売予定
メーカー:バンプレスト
取扱店:ローソン・サークルK・サンクス
価格:1回500円
<全8等級18種類>
商品画像は公式サイトで公開中→ http://1kuji.bpnavi.jp/item/378/
A賞 エドワード・ニューゲートフィギュア ・・・全高約25センチ
B賞 モビー・ディック号ぬいぐるみ ・・・全長約32センチ
C賞 ドリームクッション ・・・全長約40センチ
D賞 フェイスタオル ・・・全長約80センチ、全2種
E賞 カードスタンドフィギュア ・・・全高約9センチ(カードを含む)、全4種(白ひげ、マルコ、ジョズ、エース)
F賞 グラス ・・・全高約11センチ、全3種
G賞 アートノート ・・・たて約18.5センチ、全3種
H賞 カラビナ付きマスコット ・・・全3種
ラストワン賞 レジェンドフィギュア ~EDWARD・NEWGATE~
・・・全高約25センチ
※A賞のクラシックカラーVer.
白ひげフィギュアの抱き合わせ販売としか思えない。
ラストワン賞とは
一番最後のくじを引くともれなく付いてくる景品のことです。一番くじは販売形式が「くじ引き」であるため、上位賞が出払ってしまうと下位賞がどうしても売れ残ってしまいます。店舗側のこのような在庫リスクを緩和するためにラストワン賞が用意されているわけですが、今回、その
ラストワン賞が豪華すぎるのが問題です。
今回の一番くじは、フィギュア賞がA賞の1種のみとなっています。このフィギュアは若き日の白ひげを立体化したもので、
おそらくアソート数はくじ100本中1本か2本※今回は1カートン50本でA、B、C賞が1本ずつ。アニメ彩色になっているA賞に対してラストワン賞はグラメン風の渋い彩色となっており、好みはあるでしょうが、どう見てもラストワン賞の方がグレードが高いです。実際、A賞の台座のプレートが
シルバーであるのに対して、ラストワン賞の台座のプレートが
ゴールドであることから、ラストワン賞を今回の一番の目玉としているのは明白で、在庫対策程度であったはずのものが一番いい商品になってしまったわけです。通常ならばダブルチャンス賞(※くじ券で応募する懸賞)であったものが、ラストワン賞になった感じですね。
グラメンのロジャーと合わせて飾ることを目論んでいる私は当然ラストワン賞を狙っています。お目当てのラストワン賞を手に入れるためには、
くじ引きなんてものは一切関係なく、残っているくじを全部買い占めるだけ。「一番くじ」とは名ばかりで本末転倒もいいところです。
今回のラストワン賞についてプチコメ(※バンプレストプライズ公式サイト=とるナビ会員が商品につけるコメント)に寄せられたユーザーの反応。
「狙う人が多そうですね これは激戦の予感」
「勝負を賭けるタイミングを見極めないと後悔する羽目になりそう。 あとは運と軍資金か?」
「ラストワンの方が欲しいんだよねぇ 渋いですし」
「過去のワンピースくじの売れ方傾向を考えれば、買い占め瞬殺になりそうだなぁ」
「ラスワン狙いの方がかなりいそうですね 自分もその一人ですが」
「ワンピースにラストワンなんか付けたら買い占め多発確実だと考えなかったんでしょうか?」
「これは、もうタイミング謀ったら負けかな…」
「ラストワン賞の彩色の方が良いですね」
「これ目当てに箱買い多発しそうな気がします」
当然のように皆、ラストワン賞を狙っています・。・
箱買いとは発売前に店舗に申し付けて、1カートンごと買ってしまう行為です。バンプレストはこれを禁止していますが、卸してしまった後のものの扱いについて止めようがなかったりします。店側としても一気にさばけて都合がいいですからね。ラストワン賞がなくても箱買いはあるというのに、ラストワン賞が目当てとなれば箱買い行為は当然増えるというわけです。
箱買いでなくても、ラストワン賞を手に入れるには残った商品を全部買う必要があるわけですが、いくら今回のラストワン賞が良いと言っても、
高々プライズでありフィギュアのクオリティは高が知れています。正直なところ、一番くじフィギュアに売り値をつけるなら、今回のような大きいものなら3,500円程度、中型のものなら1,500円程度が妥当な数字です。オークションの相場は転売屋が販売価格の総額に合わせて、店舗販売と同様(1本500円)もしくはそれ以上の利益を出すように設定しているだけのことで、フィギュアそのものの価値ではありません。需要が高いキャラとなるとさらに上乗せになるので、一番くじフィギュアの相場はいつも割高な印象です。
しかし、実際はくじ残り30本(=15,000円)ともなれば確実に買い占められてしまうことでしょう。
半分の50本(=25,000円)でも十分買占め射程圏です。それに箱買い(=50,000円)もあります。※今回は1カートン50本。ラストワン賞を狙っている人は”
いくらで買うか”(残り何本で買い占めるか)を決めているとすれば、自身より予算を多めに設定している人物が現れた時点で即終了という状況です。即決オークションじゃあるまいし、そんなことユーザーに強いるなと。「”くじ”を引かせろ」という話です。
実際のフィギュアの価値より著しく高額な取引を半ば強制している、ラストワン賞で釣ったこの販売様式は
独占禁止法が禁止している「
抱き合わせ販売」にあたるのでは?と一瞬思ったのですが、ラストワン賞自体は最後のくじに付いた”
おまけ”なので、どうやら適用外な気がします。じゃあ、景品のことなら
景品(表示)
法があるので調べてみると、意外なことが分かったのでした。
景品法(不当景品類及び不当表示防止法)が定める景品類とは「
顧客を誘引するための手段として、商品・サービスの取引に付随して提供する物品、金銭など」のことを指しており、一番くじの商品そのもの、ラストワン賞、ダブルチャンス賞のどれもがこれに該当します。そして景品法の目的は「
景品類の最高額、総額等を規制することで、一般消費者の利益を保護するとともに、合理的な商品選択を妨げることを防ぐ」ことです。本件はラストワン賞によって消費者が惑わされているということでしたね。法律が防ごうとしている事象にバッチリ当たっていますw
くじの偶然性によって景品類を提供する一番くじは法律では「
一般懸賞」に分類され、
5,000円未満の取引価格に対する景品の限度額は以下の2つの条件を満たさすよう規制されています。
A)取引価額の20倍以下
B)懸賞に係る売り上げ予定総額の2%以下
Aについては一番くじ1本が500円なので1万円以下となります。Bについては一番くじの売り上げ予定総額は高々
5万円2万5千円なので、その2%は
1000円500円となります。したがってAとBを両方を満たす条件から、
一番くじの景品の限度額は1,000円500円までと規制されているわけです。この額は原価ではなく、その景品の販売価格を指しているのですが、店頭で売っているものではないので、ここでは卸売り価格に該当するようです。ただし、ばら売りしているものではないので、もし売るならということなのだと思います。つまり、この限度額の規制は言い様でなんとでもなりそうな節があります。バンプレストがしっかり法律を守っているのであれば、少なくとも原価の限度は
1,000円500円以下と考えていいのでしょう。どんなに大きなフィギュアでも限度額は
1,000円500円になっているということです・。・
※今回の1カートンの本数が100本ではなく50本だったため数字を修正しています。500円の時点でかなり怪しいですねw
しかし、ラストワン賞は最後のくじにもれなくついている”おまけ”なので、景品法が定める「一般懸賞」には該当せず、”懸賞”によらず提供される「
総付景品」に当たります。ドリンクについているおまけとかがこれですね。例えば、「
購入の申し込み順や先着順により提供される物品」も総付景品に該当します。それがまさにラストワン賞です。
そして、総付景品の限度額というのが以下の通り。
・取引価額が1,000円未満の場合→ 200円
・取引価額が1,000円以上の場合→ 取引価額の10分の2
ラストワン賞は
一番くじの最後の1本についている景品なので取引価額は500円となりますから・・・
限度額は200円になります!? いやいやwさすがに200円では作れないでしょうw
だとすると、豪華すぎるラストワン賞は法律的に見てもやっぱり、かなりグレイな代物になりそうです。だって、あんなの絶対におかしいですから。バンプレスト汚ないぞ!
とは言っても、フィギュアの価値が分かっていない一般ユーザーは数万も出して買占めをするのでしょうから困ったものです。私の場合、かなり妥協したとしても1万円。これ以上は出せません。数万も出して、後々にもしP.O.Pで出るとなれば馬鹿げていますしね。しかし、残り20本になるまでくじが生き残るとはおそらくないでしょう。もしくは、A賞のオークション相場がどこまで上がるかは分かりませんが、少なくとも1万円は見込めるので残り半分程度で買い占めれば、オークでさばいてなんとかなるかもしれません。プチコメでもあるように、やはりGETするのは難しそうです。
※今回は50本なのでやっぱり開幕買い占めが正解ですねw
というわけで、今回はパスすることになるかもしれません。
※買い占めるかもしれません(ぁ
そもそも、
実物を見て気に入らなければ要らないんですけどねw
※最後の結論のあたりがよく理解できなかった方はコメントレスで補足したので、そちらを参照して下さい。
追記)
ダブルチャンス賞 エドワード・ニューゲートフィギュア スペシャルカラーVer.
3体揃って、白いジェットスリームアタックですか?w
追記2)
実物見て予算5,000円までに下方修正しました(ぁ
おそらく買えそうにありませんw
追記3)
「一般懸賞」の規定については「A)取引価額の20倍以下」が景品の最高額、「B)懸賞に係る売り上げ予定総額の2%以下」が景品の総額を定めているため、今回のくじの場合、各賞は1万円以下、賞品の総額は500円になります。法律の通りなら、賞品総額500円のくじ1本に500円払っていることになります。もはや、一番くじは”くじ”として体をなしていないのでした。
一番くじでお目当ての賞品をゲットする 【数学的思考の結末】
一番くじでお目当ての賞品をゲットする 【数学的思考の結末】[実践編]
一番くじでお目当ての賞品をゲットする 【数学的思考の結末】[最終報告]