バンプレスト プライズ SCultures 造形王頂上決戦 vol.3 X・ドレーク
バンプレスト プライズ SCultures 造形王頂上決戦 vol.3 ドルトン のレビューです。
※ドルトンはほぼフォトレビューです。
■ ドレーク
高さ13センチ
超新星の一人。元海軍将校、X・ドレークです。
剣を突き出して突進する
躍動感のあるポージングで、剣先からマントの端までの横の長さは20もセンチあります。
台座
下に置いてあるのが本来の
付属の台座です。足元のジオラマは全長7センチ程で、これだけでも自立は一応可能なバランスなのですが、台座の全長は18センチもあり、
邪魔です。
ここでは、本体が自立するため使っていないグラチル(THE GRANDLINE CHILDREN)の台座を流用しています。足元のジオラマ底のダボを台座のダボ穴に挿して固定する仕様なので、台座のダボをカットし穴を拵える簡単な加工で移植が可能です(右)。
付属台座
付属台座
楕円形の付属台座は全長18センチで邪魔な上に、
台座の短径側にドレークの突進向きを合わせて固定することになるので、フィギュア全体が占めるスペースはタテ20cm×ヨコ18cmにもなってしまい、非常に邪魔です。しかも、
ダボ接着は緩いです(※前に重心があるので、代えの台座を用意する場合は、後ろ側のダボ穴だけギチギチに設計すればOK)。せめて、台座の長径側にドレークの向きを合わせていれば、まだマシでした。
グラチル台座
グラチル台座
顔アップ
面長の顔や長い鼻とアゴなどの特徴をよくとらえて、似ています。特に
歯の食いしばった表情はキャラクターらしさがよく出ています。歯は一本一本造形されており、
塗装も細かく丁寧です。写真の角度だと分かりづらいですが、実は鼻の穴も塗装でしっかり表現されています。アゴの「X」はプリント、目のマスクは造形されています。
組み立てパーツの挿し込み部分がやや目立ちますね。
※左腕パーツを外して顔を正面から。
マント
躍動感を演出している翻ったマント。一部に
パープルのメタリック塗装がされています。
このパープルは他の箇所にも一部施されており、塗装のアクセントになっています。
翻ったマントの良く見えるところに、印字しなくてもいいのに・。・
タイトで
細かな服しわ造形に注目。
サーベル&メイス
サーベル刀身は
クリア素材でメタリック塗装が施されており、
剣先は透明になっています。また、左手首はパープルのメタリック塗装が施されています。
スピード感(残像)の表現を意図しているようです。
しっかりつや消しがされており、肌のテカりはありません。
ジオラマ
アンバランスなポージングのフィギュアを支える足元のジオラマは、
石のタイルと
砂埃がモチーフになっています。踏み込みの蹴りで地面が割れ、砂埃が舞ったというイメージでしょうか。クリア素材の
エフェクトパーツもパープルが使われていますね。
一緒に飾る
自分で作った獣型のドレークと一緒に。代わりになるべきフィギュアがリリースされないため、この手作りドレークは未だに現役ですw
■ ドルトン
自立可能、高さ14センチ
ウシウシの実モデル・野牛(バイソン)、人獣型のドルトンです。ポージングは”
フィドル突撃(バンフ)”のフィニッシュ時(136話)を再現しています。フィドルってなんぞ?
顔アップ
口が曲がったこの表情も136話のものを再現。
武器
特徴的な平らな刃のこの武器は確か名前は公式で明らかになっていません。まぁ、
巨大な鋤ですねw
平和になったサクラ王国ではすき焼に重宝しているとかいないとか。
下半身の骨格は牛に変身。しっかり、
副蹄も造形されており、これも原作に忠実です。原作のキャラクターデザインがよく作り込まれていることが実感できますね。蹄にある穴は台座と接着するダボ穴です。
足根関節(膝の下の関節、いわゆる踵にあたる部分)にある
パーティションラインが目立つため、
薄いズボンを穿いているように見えて少し恥ずかしいですw 普通に飾っていれば見えない部分なので、まぁ気になりませんが。
台座
サイズはドレークと同じ。ドレークほどスペースに無駄はありませんが、フィギュアは自立できるので不要です。
一緒に飾る
原作では何のつながりもない二人ですが、突進力(?)のあるポージングのため、こうして並べるだけで見栄えがいいですね。
かっくぅぃいいいい!!
以上、造形王ドレークとドルトンのレビューでした。
この2点はバンプレストフィギュアコロシアム「造形王」
決勝戦の出品作品の中で、個人的に評価が高かったフィギュアです(ドルトンは第三位作品)。いずれも造形力が高く、
躍動感のあるポージングがカッコいいですね。
製品版としては
劣化はほとんど感じられない良い出来で、とりわけ、
ドレークの出来が素晴らしいです。
サイズは小さめながら、造形は細かく洗練されています。体重を前に置いた絶妙なポージングは今にも動き出しそうな迫力があります。顔は良く似ており、キャラクターらしさが出た表情もいい感じ。塗装も細かく丁寧で、所々にパープルをアクセントにした塗装がされていたり、クリアパーツが使われていたりと拘りが見られます。やはり、マントと上着の翻りは躍動感をよく演出しており、筋肉造形もカッコいいです。構図もよく考えられており、どの角度から見ても楽しめる・・・と、
べた褒めですw
手に取ってみるとその出来の良さがよく分かる、そんなフィギュアです。
ダメなのは無駄にでかい台座であり、フィギュア自体には落ち度らしい落ち度(気に入らない点)はありません。
ドレークフィギュアの決定版であることは間違いなく、ジオラマまでついちゃって、フィギュアとしての
完成度が非常に高いです。
どうやら、造形王フィギュアをリリースするバンプレストフィギュアブランド「
SCultures」のフィギュア製作クオリティを侮ってはいけないようです。
台座はアホですけどw
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