・ブルック少年
前回から
ブルックの回想が始まっています。
回想中の話タイトルは当時のブルックのオリジナル曲名になっているようです。
舞台は”西の海”「楽器職人達の国」
エスペリア王国。
登場人物は
70年前の時点で、
エスペリア王国「護衛戦団」奇襲部隊隊長 ”
鼻歌のブルック”(20歳)
エスペリア王国王女
シュリ(7歳)
エスペリア王国国王
ルーヴェン(30歳)
エスペリア王国王妃
キャンデル
ブルックはエスペリア王国の貧民の生まれのようで、11歳(
79年前)の時点で、両親と弟は餓死して孤児となっており、ゴミ処理場でホームレス生活を送っていました。
まだ王子だったルーヴェン(21歳)は王宮を1人で抜け出してエスペリアを出歩くことがあったようで、ゴミ処理場でブルックと出会います。ルーヴェンは逞しく暮らしているブルックを気に入り、何度もブルックのもとに会いに行き、自身の正体を隠したまま交流を深めていきます。
しかし、ある日、ブルックが濡れ衣で海軍に捕まり、拷問を受けた上に不当に殺されかけたところを間一髪でルーヴェンとキャンデル団長率いる護衛戦団が救い、王宮で手当てしたことを切っ掛けに、ルーヴェンはブルックをそのまま宮殿に囲うのでした。
兵舎に部屋を与えられ、キャンデルの従者となったブルックは、キャンデルに剣技と礼儀作法を学びながら、憧れだった音楽学校に通うという新しい生活は始めます。
その後、ルーヴェンが「国王」に即位し、同時にルーヴェンとキャンデルが結婚します。
護衛戦団団長のキャンデルは元々、ルーヴェンに秘めた恋心を抱いていましたが、
エスペリアに「世界政府」の船が流れ着く事件が起きた際にキャンデルは心労で数ヶ月寝込んだことがあったそうで、おそらくそれが切っ掛けに2人の関係が深まったと思われます。
そして、間もなくシュリが誕生します(
77年前)。
ブルックの下品だけど品格を持ち合わせている人格はこの幼少期の境遇により形成されたみたいです。
なお、エスペリアに流れ着いた「世界政府」の船には
天竜人が乗っていたようですが、詳細不明で、当時、まだ子供だったブルックによって語られていることには注意を払う必要があります。
この事件はルーヴェンとキャンデルが仲を深める切っ掛けになったと思われますが、
その後のエスペリアの運命を考えると、「世界政府」の船が流れ着いたこととその後の事件には何か関連があるのではないかと思って仕方ありません。
また、王子だったルーヴェンが「国王」に即位したということは、
前の国王であるルーヴェンの父が引退したか、あるいは亡くなった状況であり、後者の場合、「世界政府」の船が流れ着いた事件と関連しているのであれば不穏です。
また、キャンデルが天竜人の対応を行なったようですが
、天竜人がキャンデルのような女性(「キャンデル様はみんなの憧れ」)を前にして、何事もなかったとは考えにくいかもしれません。仮に何かあったとして、この辺りは本編で描かれることはないかもしれませんが、その後、キャンデルの娘のシュリが聖地マリージョアに連れて行かれる本質的な要因はそこにあるのでは?と考えてしまいます。
・亡国のエスペリア王国
63年前、
ブルック(27歳)は「護衛戦団」奇襲部隊隊長から護衛戦団団長に昇格しています。
美しく育った
シュリ(14歳)には近隣5ヵ国の王子達が婚約を申し出ますが、シュリは王子達を剣で負かし「弱い男にも!! 音楽ができない男にも興味がないの!!」と一蹴しています。
シュリはブルックに憧れている様子です。
62年前、エスペリアに異変が生じます。
国は”
濃霧”に覆われ、半年も居座った霧により国の宝であった楽器は腐り、さらに霧は有毒なスモッグに変わり、スモッグにより肺を患ったことで数百人が亡くなったそうです。その中には
キャンデルも含まれていました。
その後、霧は晴れたものの、その年の損害は大きく、「世界政府」に納める”天上金”を用意できない事態になります。
「世界政府」は天上金の代わりとして千人の奴隷を献上することを要求しますが、
ルーヴェンはこの要求には応じようとせず、世界政府と戦争することを選択します。
戦地と化したエスペリア王国で「護衛戦団」は奮闘します。
敵に王宮にまで攻め入りられ、ルーヴェンとシュリの身を案じたブルックが2人のもとに駆けつけますが、理解不能な状況になっていました。
シュリ:戦争終わるよ?ブルック…嬉しいでしょ?
どうやらシュリがルーヴェンを殺したようですが、状況があまりにも異質です。
シュリとルーヴェンは”
悪魔化”しており、
以津真天(いつまで)らしき化け物もおり、さらに
侵入者が1人います。
悪魔化について知る由がないにしても、ブルックはこれを目撃してシュリを”父殺しの姫”(
1173話)と呼んでいるのなら、あまりにも節穴です。今となっては、シュリが何者かに操られている可能性についてブルックは「
当時はそんな事考えもしませんでしたが」エルバフで見た「
人間の”悪魔化”に胸がざわついて仕方がない」と言っているわけですが(
1183話)、逆にどうして当時シュリの豹変を受け入れられたのか謎です。
軍子に蘇った記憶(
1149話)にて、シュリが「お父さま〜〜!!」と泣き叫んでいたのは、おそらくルーヴェンが”
悪魔契約”を受けた時だと見られます。

1149話
以津真天(いつまで)は五老星の
マーズだとすれば、
イムが憑依して”悪魔契約”を行うことはできるはずです。
ともかく、天上金を収められない国に対する侵略にわざわざ五老星が出向くことはないでしょうから、世界政府には
何か別の目的があるに違いありません。「濃霧」も世界政府が人為的に仕掛けたものである可能性は否定できません。
只者ではなさそうな侵入者も気になります。
以津真天(いつまで)を前に堂々とタバコを吸って座っている様子から、おそらく海軍大将以上もしくは神の騎士団だと考えられます。なんとなく
コング(世界政府全軍総帥)に似ている気がしますが、63年前となると別人ですかね。
