映画「ONE PIECE FILM Z」の公開を記念して開設している
Yahoo! JAPANのONE PIECE特集ページに、ルフィ役・
田中真弓さん、ウソップ役・
山口勝平さん、ナミ役・
岡村明美さんの座談会が掲載されていたのでご紹介。
― 映画『ONE PIECE FILM Z』を観た感想から聞かせてください
山口:今回は中華屋さんで見る「冷やし中華、はじめました」みたいに、「かっこいい映画、できました!」って張り紙を掲げたいくらいの作品ですね。
田中:ほんと、男っぽい映画だよねぇ。
岡村:で、なんだか懐かしい感じもありますしね。
山口:どこか昭和テイストが漂うというか…。
岡村:それでいてアヴリル・ラヴィーンさんの曲が使われていたり、そういったギャップも面白いですよね。
山口:あと、TVシリーズだと決まったコスチュームですけど、映画では劇中でコスチュームが3回くらい変わるので凄くカラフルなんですよね。そういったところも映画ならではの見どころだと思います。
― 過去の作品と比べて感じるところは?
山口:『STRONG WORLD』よりも話が簡潔なんですよ。凄くシンプルな物語なので、その分じっくり描けているように感じましたね。
田中:ストーリーを追っていくというよりも男の生き様にフォーカスしている映画なので、とても心に残るんです。
山口:確固たる信念を持った男同士が対峙すると、お互い自分の道は譲れないものですよね。ルフィには譲れない信念があって、海賊を憎むゼットにも譲れない正義がある。
田中:我々(麦わらの一味)はゼットと闘ったわけだけど、ゼットに対する憧れとか好きだっていう想いは消えないんですよ。
山口:自分が信じていたものに対して絶望する悲しさが、ゼットにはあるんですよね。
岡村:実はゼットも根っからの「悪」ではないので、単純に悪い奴を倒して終わり。という印象ではありませんでした。
田中:ルフィとゼットを比べると、ルフィは本当に自由。「やりたいように生きろ」っていう台詞もたくさん出てきますし。
― 人気放送作家の鈴木おさむさんが脚本を手掛けていますが、だからこその内容だなと感じた点はありましたか?
田中:さっきも言いましたが、ストーリーを追う感じの映画ではないところですね。心情とか信念にフォーカスした物語は、シリーズでも始めてのことじゃないかな。
岡村:私たちも演じていて新鮮でした。
山口:ゲスト声優さんを迎えるのもコラボとして楽しいことなんですけど、脚本を手掛ける作家さんの中にも『ONE PIECE』を面白く料理してくれるファン代表みたいな方がいるんじゃないかって、レギュラー・キャスト間でも話していたんです。今回それが叶った気がしてて。鈴木さんが舞台挨拶のときに「僕も『ONE PIECE』のファンだから、ファンの方が見たいと思う物語が描けると思っていた」と仰ってたのが嬉しかったです。
― 大ヒットした『STRONG WORLD』以来、原作者の尾田先生が参戦している点もトピックですよね?
山口:尾田っちが参加してくれると、ガチッと『ONE PIECE』ワールドが出来上がるんですよね。
― 尾田っちと呼ぶほど親しい仲なんですか?
山口:我々はみんな尾田っちと呼んでます(笑)。ほんと、ルフィみたいな方なので。
田中:ルフィが鼻ほじってるシーンを見ると、尾田っちそっくりだなって思っちゃうし(笑)
山口:ここだけの話ですけど、なんとなく似てます(笑)。
岡村:でも仕事になると、凄く真面目な方ですよ。手抜き一切なし!
山口:少年漫画のあるべき姿を大切に考えている方だと思いますね。そして根っからのイタズラっ子。
岡村:そうそう、よくちょっかい出してきますしね(笑)。