人気キャラクターをかたどった食材を入れた弁当「キャラ弁」を作る“達人”が県内にいる。上板町の医師、新見明代さん(45)。栄養素に関する豊富な知識を持ち、自身のブログで栄養バランスを考えた、通常とは異なる作り方のキャラ弁を紹介、レシピを列挙したネット上のページには1日約1000件のアクセスがあるという。主婦らから支持を集める新見さんに、弁当づくりの工夫や栄養へのこだわりについて聞いた。
――キャラ弁を作り始めたきっかけは。
「6歳の息子が小食で、4年ほど前にキャラ弁にしてみたらたくさん食べたんです。しばらく続けたんですが、食材の色に縛られて栄養バランスが偏ってしまたので、バランスよく安心して食べられるキャラ弁を追求し始めたんです」
――どういった工夫をしているのでしょう。
「オブラートに、赤カブなどの天然素材由来の色素を使って直接絵を描き、食材に貼るやり方を考えました。色素は赤、青、黄色はもちろん、黒や緑、茶色などもあり、自由に好きな絵を描くことができます。オブラートの成分と性質も調べ、色素は安全な素材と製法にこだわった宮崎県の業者から購入しています」
――どういったキャラクターを描くのですか。
「今は人気漫画『ワンピース』の登場人物を描いています。ほかに戦隊ヒーローや絵本から抜粋することもあります。透明なオブラートだと、絵をなぞることができるので、忠実に再現できるんです」
――栄養にはこだわりがありそうですね。
「栄養オタクですね。高校時代にダイエットをしようと思って、様々な食品の成分とカロリーを調べ上げ、すべての食事でカロリーをノートに記録していました。料理や栄養関連の本も読みあさり、高校時代だけで段ボール3箱分ぐらいの本がたまりました」
――栄養や食へのこだわりは、仕事でも生かされていますか。
「糖尿病の方などには、食事療法の助言もします。また、勤務する介護施設の利用者の中には、脳梗塞の後遺症から、固形食はもう食べられないと宣告された男性がいらっしゃいましたが、管理栄養士とも相談し、ミキサーにかけた食材を魚や野菜などの形にもう一度固めるソフト食を研究しました。男性には喜んでもらって、やりがいを感じました」
――今後の目標は。
「キャラ弁作りで研究したオブラートには、高い保水力があり、この性質を傷の治療に生かせないかと研究中です。お弁当作りでは、息子の小学校入学に合わせて、漢字をキャラクターの絵に織り交ぜた、知育にも役立つものに挑戦しようと思っています」
◆新見さんのキャラ弁のレシピはブログ(http://chiccora.blog101.fc2.com/)で閲覧できる。また、毎週木曜には、徳島市佐古四番町の佐古あいじつクリニックで、栄養相談も行っている。午前9時~午後0時30分と、午後2時30分~同6時の2部制。問い合わせは同クリニック(088・624・9935)へ。
(読売新聞 徳島版)
どれどれとブログをのぞいてみますと・・・
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