・ナンバーズの追加要素
大爆発を阻止するため、カイドウの城の最下層にある武器庫に向かっている
ヤマト。
前回、岩戸の間を通過した際に偶然いたナンバーズの一美(インビ)、二牙(フーガ)、三鬼(ザンキ)のうち、
フーガがヤマトを認識すると、一人でヤマトを追って行きました。
ヤマトはフーガに「久しぶりだけど急いでるんだ」と声をかけており、フーガはヤマトに友好的な様子です。ナンバーズは喋れないので会話は成立しませんが、言語は解している様子がありました。ヤマトはフーガに応援を頼んでおり、これに対してフーガは「フーガー♪」と答えています。
立ち上がった
フーガの下半身は馬の胴体のような姿で、これまで登場したナンバーズとは明らかに異なっている点も気になるところです。ケンタウロスみたいな古代巨人族が存在したとは考えにくいです。
前回の考察では、「古代巨人族の失敗作」とされるナンバーズのインビ、フーガ、ザンキの正体は20年前、カイドウに敗北したワノ国の大剣豪3人(霜月牛丸ら)を材料に血統因子を改造して作られたものと予想しています。その場合、20年前の時点で百獣海賊団にナンバーズの存在は確認されていますから、インビ、フーガ、ザンキは他のナンバーズよりも後に作られたものだと考えられます。したがって、先のナンバーズに見られない失敗があるとは考えにくいです。
また、意図せず下半身が動物の胴体になってしまったのであれば、まさしく「失敗作」と言えますが、
前回の考察で述べたように、おそらくベガパンクの技術であろう「古代巨人族」の作製において、文字通りの「失敗作」だとは思えません。さらに、他のナンバーズに見られない特徴であるため、フーガの下半身を指して「失敗作」と言っているとも思えません。
したがって、フーガの馬の胴体のような下半身は意図して作られたものだと考えられます。
はじめから改造において動物の血統因子を組み込んだか、フーガがSMILE(あるいはゾオン系能力者)なのか。
人体改造において動物の血統因子を組み込むことができるのであれば、既にSMILEの技術を凌駕していますから、前者の場合はジェルマのように卵から古代巨人族を人工的に作ったと考えられます。その場合、ワノ国の大剣豪の記憶がほんの少しでもインビ、フーガ、ザンキに残っている可能性はないですから、
希望的観測としてフーガはSMILE(あるいはゾオン系能力者)だと予想します。
SMILEの特性は、ハズレの場合、笑うことしか出来なくなるという副作用がありますが、元よりナンバーズに人格は無いようなものですから、カイドウにして見ればハズレを引いてもあまりデメリットはなく、当たりを引けばより強力な戦力になるわけですから、良い投資です。
そう考えてみると、
これまで登場していたNo.4以下のナンバーズ達は皆、ハズレのSMILEを食べた者達だったのかもしれません。彼らの感情はよく分かりませんが、確かに考えてみると、皆、口を開け歯を出して常に笑っていたような気がします。
そして、
フーガを含めたNo.3までのナンバーズがアタリのSMILEを食べた者達なのではないでしょうか。だから、ナンバーの位が高い、と。
???「でも、インビ、フーガ、ザンキも今のところ笑ってるけど?」
彼ら、元から性格が明るいんや!w
(冗談はさておき、そう考えるとナンバーズはよく出来た設定だと思います)
前回、
CP0に追われていた
ロビンと
ブルックはフーガの頭の上に偶然落ち、結果的に「火前坊」(
1030話)の炎がCP0を分断したことで逃げ切っています。CP0とは
アプーと
ドレークが戦うようです。アプーはインビとザンキを連れてヤマトを追うところだったわけですが、インビとザンキはアプー側に居残りでしょうか。
・小紫再び
オロチの前に花魁の
小紫(日和)が姿を現しています。
赤鞘の侍達に手当てをしていた人物(
1004話)がやはり
日和だったようです。
1004話
一人でどうやって花魁の姿に変身したのかというツッコミどころがありますが、この後に及んでカン十郎の能力ではないでしょうし。
実は日和は、屋敷に潜みながら状況を見て自分のできることをやっていたとすると、日和の目的はオロチへの仇打ちではなく、敵味方諸共、鬼ヶ島を爆発させようとしているオロチを止めるためにやむを得ず出てきたと考えられます。その行動の結果、死なないオロチにトドメを刺すことになるのかもしれません。
・ゾロVSキング
キングが絶滅したとされる種族「
ルナーリア族」であること、大昔には「神」と呼ばれていたこと(ルナーリア族の国が「神の国」と呼ばれていたこと)は既に明らかになっているところですが(〜
1023話)、本話ではクイーンがキングの強さを証明するようにルナーリア族は「
自然界のあらゆる環境下で生存できる怪物」だと言っています。
と言われましても、月で生身で生存できる人間(エネル)がいるので、ワンピース世界における、その凄さはピンと来ません。ですが、とにかく凄いのです。
サンジは「そんな奴らがなぜ絶滅するんだ?」と問うと、クイーンは「歴史に聞きやがれ」と返答しており、その歴史が本編では不明ですから、結局、
1023話の考察から進展はありません。
キングと戦う最中、持ち主の覇気を奪う「閻魔」に振り回された
ゾロは、「和道一文字」と「閻魔」の製作者である
霜月コウ三郎(
955話)のことを考えていました。そして、13年前のシモツキ村を回想して、よくよく考えてみると「村のジジー」(955話)が霜月コウ三郎であったことにようやく気がつくのでした。
ちなみに、村のジジー(コウ三郎)はくいなの祖父であることが判明しており、やはり一心道場の師範であるコウシロウはコウ三郎の子供だったわけです。ただし、霜月牛丸と瓜二つ(
1023話)だというゾロの血筋については謎のままです。
村のジジー(コウ三郎)本人が人生最高の一振りだと言う「閻魔」。
・刀にも性格があり、それを服従させるのが剣士だ
・刀は恐ェ!! まじめに”凶器”やってるからだ!!
・名刀は人間を見てる 己に見合った剣士を選ぶ
コウ三郎(とついでに、いっぽんマツ)の金言を思い出したゾロは、改めて「閻魔」と向かい合います。
刀にも性格があると言うコウ三郎は「閻魔」の性格を「
ド真面目」だと評しています。コウ三郎は「刀はまじめに”凶器”やってる」と表現していることから、
刀の性格が真面目とは、それだけ凶器として徹しているということになります。
そして
「閻魔」のそれは覇気を吸収して刀自身を強化することのようです。
ド真面目な性格なので、覇気を奪っちゃう、と。しかし、それは凶器であろうとする「閻魔」の実直さゆえのことであり、悪意ではない、と。そう思ってしまうのは持ち主の覇気が足りないからです。
「閻魔」に覇気を奪われ過ぎないようにコントロールするよりも、圧倒的な覇気で「閻魔」を飼い慣らすことが「閻魔」の持ち主に相応しいとゾロが解したのかは定かではないのですが、ともかく、「閻魔」に覇気を奪われないように覇気を制御することを止めた様子のゾロからは、
うっかり?覇王色の覇気が放出され、ついでに刀に覇王色の覇気が纏うのでした。
ゾロはカイドウに有効な剣撃を与えており、刀に覇王色の覇気を纏っていること、覇王色の覇気持ちであることが示唆されていましたが(
1010話)、その時点ではゾロに自覚はなく、
未だにゾロに自覚はないように見えます。これは光月おでんの状況と似ています。
ルフィは覇王色の覇気のコントロールを学んでいたために、先入観から覇王色の覇気を武装することに気付きませんでした。おそらく、
イメージとしては武装色の覇気と覇王色の覇気はタンクは別であるものの蛇口は同じで、ゾロが覇気を沢山放出しようと意識したために、元々素質があった覇王色の覇気も出てきて、そのまま先入観なしに刀に武装されたという感じでしょうか。
「閻魔」を飼い慣らすためには大量の覇気を要するため、必然的に「閻魔」は武装可能な覇気のタンクを2つ持っている覇王色の覇気持ちの剣士が相応しいのだと思われます。”ド真面目”な「閻魔」の性格に付き合ったために、ゾロは覇王色の覇気に覚醒し、しかも、覇王色の覇気を纏うことまで一気に習得したのでした。
1010話の考察では、「閻魔」は”
剣士が覇王色の覇気を剣に纏うための養成ギプス”と表現していたのですが、まさしくそんな感じです。