・イムの能力

1149話
前回、
イムが
軍子の身体を借りてエルバフに降臨しています。
イムが乗り移った軍子は、
黒い翼と尻尾が生え、トライデント(三叉槍)を手に持って、悪魔のような姿に変身しており、さらに宙に浮いています。
イムは、現場に駆けつけた巨兵海賊団にその能力を示すのでした。
まず、空中に
魔法陣を出現させると、魔法陣から大砲を出現させて砲弾を発射させています。
これまで、神の騎士団と五老星が
五芒星(アビス)を介してワープ移動しており、これもその一種だと考えられます。
続いての描写は決定的なもので、片手から
魔術書らしきものを出現させると、さらに、その本から
剣と銃を出現させ、
ブロギーの指に剣を突き刺し、「
悪の力を授ける」と言ってブロギーの腕に銃撃を浴びせています。
これを受けて、ブロギーの頑強な腕が簡単にもげてしまいます。
続けて、イムは五芒星を出現させると、五芒星はブロギーの足元に現れます。
イム:悪魔契約(アー・クワール)!! 黒転支配(ドミ・リバーシ)
五芒星の中にブロギーの体が半身沈むと五芒星ごと裏返り、”犬神家”状態になったかと思うと、
悪魔化したブロギーが五芒星から現れるのでした。体は古代巨人族のように
巨大化しており、理性は失われて凶暴化しています。続けて、同じ方法を使ってか、
ドリーも悪魔化されています。
この”悪魔契約”は、イムの支配の元、契約者は
一定の寿命と引き換えに、”
不死の体”と”
常ならざる腕力”を得て、
常識と理性は失われるとのことです。
寿命の他に、常識と理性も引き換えになっているわけですが、イムは「
「悪魔」こそ生命のあるべき姿」と言って、常識と理性に縛られないことは良しとしている様子です。
ともかく、この”悪魔契約”においてイムは契約者の寿命をもらう代わりに、イムの支配の元、力を与えていることになりますから、黒魔術の類ではなく、イム自身の能力だと考えられます。悪魔を従えているわけですから、
魔王(サタン)をモデルにした幻獣種の能力ということになるでしょうか。
魔王がラスボスとは分かりやすくて結構ですw
五老星と神の騎士団もイムとの契約により、”不死の体”になっているのでしょう。悪魔の実の能力なので、覇王色の覇気で無効化できるわけです。ただし、彼らは悪魔化はしていないため、”悪魔契約”とは
別の契約なのかもしれません(もしくは悪魔化を制御しているとも考えられます)。
その契約において、
イムと契約者同士はテレパシー通信を行うことが可能で、五芒星による移動術を利用することもできるのでしょう。
キリンガムが言及していた”
マーク”とは、この契約者の証だと考えられます。
また、軍子の現状から、イムはそれら契約者の体を借りることができるのでしょう。
そして、
サターンが死亡した(朽ちた)のは(
1125話)、イムがサターンとの”契約”を解消したと解釈できます。五老星は不老のように見えるわけですが、実際は寿命はとうに尽きていて、イムとの契約のもと、ゾンビ状態になっているのかもしれません。
また、
イムが不老なのは契約者から寿命を吸い取っているからだと考えることもできます。
”黒転支配(ドミ・リバーシ)”の「リバーシ」はボードゲームのオセロのことで、悪魔化する様子をオセロが黒に裏返ることに例えているわけですが、
悪魔化したドリーとブロギーに直線上に挟まれた巨人たちもパタン!パタン!とオセロのようにひっくり返り悪魔化しています。
そんなバカなって感じですが(笑)、じゃあ、正常な人で悪魔化した人を挟むと、元に戻るのか気になるところです。
このようにして悪魔化した巨兵海賊団の軍団が出来上がったわけですが、イムはドリーとブロギーにエルバフの長老である
ヤルルを殺害させ、王不在のエルバフにおいて二人を王にして交渉相手に仕立てようとしています。あくまでもエルバフは滅ぼさず、世界政府の支配下に置きたいみたいです。
・MMA
キリンガムの”リュウリュウの実”の幻獣種モデル・麒麟(きりん)の能力により生み出されるMMA(
1143話)についての補足です。
・MMAは”悪夢穴(ナイトメアホール)”から出現する
・ナイトメアホールが開いていれば、島中の”悪夢”からMMAは生まれ続ける
・死の概念のないMMAはキリンガムの合図でいつでも蘇生できる
また、本話の最後では悪魔化した巨兵海賊団とともにMMAも悪魔化しており、現実の悪夢のイメージがリアルタイムでMMAに影響を及ぼしているみたいです。
ところで、ルフィ達は何しとんねん・・・
