・アウルスト城事件の末
14年前のアウルスト城事件の末、「深海契約」により不死身となった
ハラルドを、”
エルバフの秘宝”の悪魔の実と鉄雷(ラグニル)を手に入れた
ロキが討ち取りました(
1170話)。
これまで「深海契約」の不死身を打ち破った経験はない
ギャバンは、ロキが不死身を打ち破ったことに驚き、その要因は”
エルバフの秘宝”かとヤルルに尋ねていますが、
ヤルルは「そんな話は聞いた事がない」と語っています。
仮に”
エルバフの秘宝”が要因だとすると、神の騎士団や五老星、さらにはイムにトドメを刺せるのがロキだけという粗末な事態になってしまうため、それは否定したいところです。ハラルドが死んだ状況的には、イムの支配が一時的に弱まっていること、雷と同時に覇王色の攻撃を当てることが要因として挙げられ、それであればロキだけに頼る展開にはならないはずです。
ロキは「今日ここで起きた事は……誰にも喋るな」と事件で生き残った者達に箝口令を敷いています。ロキはハラルドの思想には共感していないですが、尊敬はしており、事実を喋る事でハラルドの尊厳が失われることは許せなかったようです。たとえそれが、ハラルドの願いだったとしても。
また、ロキとしては自身が王になってハラルドの思想を受け継ぐ未来は見えるはずもなく、それよりも
世界政府に復讐する方が性分に合っているようで、生き残った兵を連れて海に出るのでした。
兵達は黙ってロキに従っており、ロキの考えに同調しているのでしょう。
ロキは
シャンクスに捕らえられるまで
約8年間、海で暴れていたことになりますが、マリージョアに到達できなかったのは航海士が生き残っていなかったからですか?・・;
ところで、
生き残った兵がいたことは新事実ですが、アウルスト城は事件発覚後、立ち入り禁止となり、死体はそのまま放置されたため(
1137話)、生き残りの兵がいたことはバレなかったと考えられます。
多くの死体の致命傷が剣で斬られたことだと検分されてしまうと、ロキの犯行とは素直に考えにくくなりますからね。
しかし、ロキがシャンクスに捕らえらえた時、ロキに付いて行った兵達はどうなったのでしょうか。
彼らは死んだことになっているはずですから、エルバフに一緒に帰るわけにはいきません。
事情は事件の現場にいたシャンクスは当然知っていますから、その辺りはシャンクスが何らかの協力を行ったと考えられます。
そもそも、シャンクスがロキを止めることになった理由を考えてみると、ロキは海でただ暴れていたわけではなく世界政府への復讐を果たすためにマリージョアを目指していたわけですから(1145話「
あんな奴らに遭遇する程進撃してたら おれァもう「世界の王」になってる」)、もうすぐマリージョアに進撃するところまでロキ一行は近づいていたのでしょうか……8年かけて。
しかし、そのロキの復讐は無謀ですから、シャンクスが一旦、頭を冷やせという意味で止めたということなのでしょうかね。ルフィがエルバフに来る直前にシャンクスがロキに会いに来たのは、時期が来たのでロキを仲間に誘ったのかもしれません。
しかし、ロキはその誘いを断り、シャンクスは「気が変わったら、〇〇に来い」なんて、次に向かう居場所をロキに告げて去ったため、ロキはエルバフを出たシャンクスの居場所も知っていると(
1136話)。
と、まぁ、このあたり考察は
1152話の考察と同じです。
シャンクスに捕らえられたロキはエルバフの冥界に現在まで6年間も冤罪で幽閉されることになるわけでして、真相を知っているヤルルは事実を話す気に多少なったはずです(ロキの死刑を求める声は抑えていた模様)。しかし、ロキ本人が今更それを許さなかったのでしょう。ハラルドの尊厳を守るために取った自身の選択であり、冤罪を被ることは織り込み済みでしたからね。
・エルバフの歴史
一方、アウルスト城事件の際、マリージョアにいた
イムは
不死身を与えたハラルドが死亡したことを察知していますが、
誰に殺されたか、その場に誰がいたのかは全く分かっていない様子です。つまり、「深海契約」の支配下に置いていても、そこまで感知することはできず、
シャンクスが現場にいたことはバレていないようです。単に、契約が解消されたことを感知して死亡したと察知しているのかもしれません。
これについてはイムの能力圏内であったり、「深々契約」では状況が変わる可能性はあります。
と言うのも、エッグヘッドで
エメトが放った
ジョイボーイの覇気(
1122話)をマリージョアにいるイムが感知していたからです。エッグヘッドからマリージョアまで届くほど強力な覇気だったとも考えられますが。
また、不死身を打ち破られたことについてイムが何かに気づく様子はないため、やはり”
エルバフの秘宝”が不死身を打ち破る要因とは考えにくいです。
イムは「深海契約」を結んだハラルドが”化け物”の類であり、それを殺す何かがエルバフにいることを恐れ、支配を試みたエルバフから手を引くのでした。
イムがエルバフの支配を試みた要因は、ハラルドという異端者の存在であり、本来は世界政府とエルバフは相容れぬものだと言います。
イム:忘れるな「エルバフ」は”D”である……!!!
人物以外で"D"と呼ばれた例は初めてです。
ここで言う「エルバフ」とはエルバフの巨人族を意味していると思われますが、エルバフの巨人族に”D”が付いたキャラクターはいないんですよね。そもそも彼らはファミリーネームを持っていないので、”D”がミドルネーム的に付くことがありません。
”D”が種族を超えて様々な人たちに付いていることからも、”D”は血因関係を示すものではないことはなんとなく察しがつくわけですが、今回、それが確定しました。
つまり、”D”がミドルネーム的に名前に付いている人達の先祖は
自由意志で"D"を名乗り始めたと考えられます。中には、ローの一族のように"D"を「
隠し名」として(763話)、表には名乗らない隠れ”D”もいたわけです。
そして、この"D"が何なのかと言うと、”D”は「
神の天敵」(764話)であり、今回イムが「
歴史はウソをつかぬ 我々は相容れぬのだ…」と言っていることからも、空白の100年の大きな戦いにおいて、世界政府(の前身となる連合軍)と敵対した勢力のことだと考えられます。
具体的にはジョイボーイ率いる「王国」軍ですが、宝樹アダムに描かれた絵(
1138話)にてイムらしき化け物と戦っている者達がこぞって"D"ということになるでしょうか。
つまりは、リュウグウ王国もワノ国も”D”、トンタッタ族もミンク族もルナーリア族も巨人族も”D”です。
また、イムの強力すぎる能力については、何らかの副作用があると予想されますが、今回、”契約”には
代償が伴うことが明らかになっています。
その代償が寿命ならば、イムは「不老手術」によりその問題を解決しているものと考えられましたが(
1169話考察)、イムは無用に代償を払うことを嫌っており、どうやらこの予想は間違っているようです。
・ラグニルの力
ロキによりアウルスト城事件の真相が語られ、ようやく本編が回想から帰って来ました。
実際にロキが語っていたのはアウルスト城事件当日のロキ視点の話だけでしょうが、
1152話から始まった回想自体はハラルドの半生とロックスの物語を描いており、連載の時間経過では約半年が経ってしまいました;
何をやっていたか忘れてしまいそうになりますが、エルバフの危機にロキを参戦させたいものの、ロキの解放を拒否する
ハイルディンを説得しなければならず、ロキが仕方なくアウルスト城事件の真相を語ることになったという流れです(
1152話)。
真実であることはギャバンが保証しています。
これによりロキのハラルド殺害の容疑は晴れて、ハイルディンはロキを解放するのでした。
その折、冥界にMMAの火死人(ドラウグル)が落ちて来て、ロキの「肩ならし」の相手となります。
ロキ:”原初世界(ニブルヘイム)”
ロキが”鉄雷”をMMAに叩き込むと、MMAは一瞬で凍結して不動化しています。
攻撃の前にロキは
鉄雷(ラグニル)に「
お前の力を見せてやれ」と言っていることから、この攻撃は鉄雷の”幻獣種”の能力に由来すると考えられます。
となると、雷の方は鉄雷の武器自体が持っている不思議スキルという線が濃厚でしょうか。一応、ロキの能力の可能性もありますが、名前に「雷」が入っていますからねぇ・・・
加えて自重変化(
1170話)もありますから、鉄雷の謎はまだまだ多いですね。
ようやくエルバフ編が進みますが、次号休載ですorz
