・立ち上がれ!エルバフの戦士達
前回までに
14年前のアウルスト城事件の真実が明かされ、
ロキが解放され参戦することになりましたが、その真実を知らされたのは「冥界」にいたルフィ達と新巨兵海賊団だけです。
一方「陽界」では、悪魔化した巨兵海賊団に命を狙われている
ヤルルが「死ぬ前に…全部話したい」として、エルバフ全土にアウルスト城事件の”真相”を語るのでした。
ただし、ヤルルが語った真相は脚色されており、ハラルドの悪魔化については語らず、
ハラルドと兵達は世界政府の”悪魔”と戦って死亡したとされ、ハラルドの尊厳を守りつつ、
ロキが無実であることを伝える言い回しになっています。
ヤルルがこれまで”真相”を語らなかったのは、エルバフが「報復に立ち上がり ハラルドの望まぬ戦争国家に戻ってしまう」ことを避けるためだったと説明されています。実際は、ロキに口止めされていたためですが、概ね間違ってはいないです。
そして今、”真実”を語るのは、エルバフを侵略しようとしている「世界政府」を敵とみなし、支配に屈服しないことを決意したためです。
全面戦争することに変わりないのなら、士気を高めた方が得策ですからね。
また、ヤルルはロキが既に解放されていることは知りようがないわけでして、このエルバフの窮地に、かつて悪魔化したハラルドを討ち取ったロキの力が必要だと考えたはずです。
・オセロゲーム
ルフィとロキを除く「冥界」メンバー(新巨兵海賊団、ゾロ、サンジ、チョッパー、ギャバン)がリフトで「陽界」に戻ると、負傷した
カーシー(巨兵海賊団)に遭遇し、
ドリーと
ブロギーらが”黒転支配(ドミリバーシ)”により豹変したこと、彼らにより
ヤルルの命が狙われていること、人質にされた子供の中にロードの弟の
ビョルンがいることなどを知らされます。
ゾロ、
ハイルディン、
スタンセンはドミリバーシ巨兵海賊団を追って「西の村」へ、
ロード、
ゲルズ、
ゴールドバーグは人質救出のために「西の村」の港へ、
サンジはナミたちと合流するために「学校」の方へ向かいます。
まず、ゾロ達があっという間に「西の村」に到着し、ドミリバーシ巨兵海賊団と交戦しています。
悪魔化した彼らに挟まれるとまずいことはカーシーから伝えられていたようで、ゾロは策を練っていたようです。それは巨人達の頭上から攻撃することでした。
この策は上手くいきましたが、ゾロは”月歩”を使えるわけではないので、空中の移動が不自由で、ドリーとブロギーの同時攻撃に対しては逃げるのがやっとでした。
しかし、不可解なことに、ゾロに回避された
ドリーとブロギーの攻撃は同士討ちのような形になり、ドリーとブロギーは互いの盾を割って斬撃を浴びせ、互いに肩を負傷しています。
これにはゾロも「え!?」と驚いており、お互いに攻撃する意思がなければ、こうはならないはずです。
悪魔化によって理性を失ったことで、ここに来てドリーとブロギーは再び決闘を始めてしまったのでしょうか。
2人ともゾロに気づいて「ロロノアァ!!!」と叫んでおり、ゾロを切っ掛けにリトルガーデンのことを思い出したのかもしれません。
一方、ゲルズ達もあっという間に「西の村」近くまで到着すると、人質の子供達がいるであろう樹道でニカのMMAが暴れているのが目視で確認できました。
走っても間に合わないと判断して、ゲルズ、ゴールドバーグ、ロードの3人は合わせ技”
轟国(ごうこく)”を放ちます。これがニカのMMAの胸を貫き、ニカのMMAは地面に倒れますが、そこにいたのは
ソマーズでした。
ソマーズは「おれを潰す気かァ!!?」と言ってMMAをイバラのバットで弾き飛ばしますが、これが港に留められていた、人質の子供達を運び出すための船に直撃して、船が沈没(?)する事態になっています。
これでは
人質の子供達がゴールである港に到着してもマリージョアに連れて帰る手段がないため、”ゲーム”の破綻です。ソマーズの大失態であり、イムに命を奪られることになったとしても仕方ありません。
とは言え、そもそも、この船を破壊してしまえば、ゲームが成立しないわけですから、初めから船を狙っていれば良かったわけですね。
・シュリ姫
ブルックは軍子に見覚えがあり(
1147話、
1149話)、
軍子も失われていた子供の頃の記憶が突如蘇り、子供時に懐いていた人物がブルック(海賊になる前)だと気づいてブルックのもとへ向かおうとしたところで、イムが軍子に降臨していました(
1149話)。
本話では軍子の”矢印”に縛られたブルックが芋虫状態で這い進み、軍子(イムが降臨している状態)に近くまで来て「
あなた!! シュリ姫ですか!!?」と尋ねています。
ブルック曰く、当人が生きていれば80近い歳だというので、軍子に蘇った最も小さい頃の記憶が5〜7歳ぐらいだとすれば、その記憶は70年ほど前のことだと推定されます。ブルックは当時18歳ぐらいですね。
顔立ち、青い髪、双極の瞳(オッドアイのこと?)、聖地、さらにブルックの音楽が好きなこと(軍子はソウルキングのTDを聴いている)が
シュリ姫と共通しており、本人でないにしろ”血縁”者だろうとブルックは言います。
エルバフの騒乱の中でブルックがわざわざ尋ねるのは、ブルックにはシュリ姫に因縁があり、シュリ姫を”
父殺しの姫”と呼び、シュリ姫が命を奪った人はブルックの”恩人”だったと言います。
ところが、軍子に蘇った記憶(
1149話)では、シュリ姫(仮)は「お父さま〜〜!!」と泣き叫んでおり、
シュリ姫(仮)が父親を殺したわけではなく、目の前で父親を殺されたように見えます。
シュリ姫が”父殺しの姫”と呼ばれているのは、父親が殺される原因をシュリ姫が作ったから、あるいは、冤罪で父親を殺したものと誤解されていると考えられます。
ブルックが海賊になる前の経歴については、ブルック自身が麦わらの一味に正式に加入する際に自己紹介しており、「
とある王国の護衛戦団の団長」だったとされています。また、リューマ戦では「
王国の「奇襲部隊」出身」とも言っています。
ともかく、この頃にブルックがシュリ姫と出会っていたのであれば、素直に考えると、
シュリ姫は王族と考えられ、その父親でありブルックの恩人とは、
国王だと予想されます。王国の護衛戦団の団長であれば、それはお世話になっていたことでしょう。
また、ブルックが
軍子とシュリ姫を結びつける特徴に”聖地”を挙げていることから、父親が亡くなった後、シュリ姫は、経緯は不明ですが、マリージョアに行ったと考えられます。
ブルックの問いかけに動揺している軍子に対して、
イムは「
ヌシア…もしや記憶が戻っているのか……!?」と驚いており、軍子が記憶を失っていることはイムも把握している様子です。
記憶を消されたのか、ショックのあまり記憶喪失になっていたのか。
マリージョアに行くことになった(?)経緯から察すると、天竜人の妻として連れ去られた可能性が一番に考えられ、抵抗した父親が殺されたというのが分かりやすいわけですが、それが経緯だとすると、ブルックが”父殺しの姫”と呼ぶのはあまりにも酷いです。
護衛戦団の団長だったブルックが真実を知らないとは考えにくいものですが。
天竜人の妻として連れ去られて、”神の従刃”に成り上がるというのも難しい話でして、56年前の時点では、既にイムの侍女として、
軍子らしきオッドアイの人物が登場しており(
1155話)、イム直々に見染められた可能性が高いです。

1155話
世界政府加盟国の王族であれば、世界会議の際にマリージョアに訪れて、顔は知れているでしょう。
そして、
ビビが拉致されかけた境遇はシュリ姫が前例なのではないかと考えられます。ビビが拉致されていたら軍子のようになっていたかもしれない、と。
また、軍子が肉体的に歳を取っていないのもよく分からないところです。
不老は”深々海契約”を結んだ五老星に与えられた能力と考えられ、”神の騎士”である軍子の契約は”深海契約”ですから、不老は与えられていないはずです。
契約とは別に「不老手術」でも受けたのでしょうか。
ここに来て、軍子とブルックの過去編が始まるかもしれないとヒヤヒヤしますが、もし始まるのなら、流石にそのタイミングでイムのご尊顔が明かされるのではないかと思われます。1人だけずっと真っ黒なのも、まぁ面白いですけどw
軍子はイムの意識の隙(?)に「逃げてブルック!!!」と言って、ブルックを縛っていた矢印を緩め、これによってブルックが矢印の束縛から脱出しています。すぐにイムに意識を奪われ、まさかのブルックとイム(軍子)の一騎打ちが始まったのでした。
イム:黙れヌシア!!! 軍子の何なのだ!!!